人生の暗黒期を乗り越え 光明の正法に出会う
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 【明慧日本2020年8月23日】(台湾=明慧記者・鄭語焉)台湾の法輪功学習者・黄瑞娥さんは幼少期から多情多感で、精神的な領域に憧れていました。弱者や困窮者を正義で助ける武侠小説のヒロインが好きだったのです。学生時代から10年以上太極拳を学び、公立小学校の教師でもある夫と幸せな結婚生活を送っていました。

 1995年に母親の突然の死を機に、当時30歳だった瑞娥さんの心の中には、「人生は予測できず、灯火のように瞬く間に消え去り、元気だった人も知らぬ間に、この世を去り、世間に生まれ急ぎ足で去って行く、生命の真諦とは何か? 人生の意義とは何か?」と、精神的な心の安らぎと次元の昇華を求めて、よく台湾の百岳に登山していました。しかし、山頂にたどり着き足元を見下ろすたびに、心の中にはいつも虚しさと不安が増していました。そして、海抜5000メートルを超えるヒマラヤのベースキャンプに参加したり、チベット仏教の寺院を訪れたりして、求道への憧れを満たそうとしましたが、残念ながら虚ろな心で、真の道(どう)を見つけることはできませんでした。

 偽物の宗教に誤って入り 心身ともに苦しむ

 登山する中で、夜の山小屋ではなかなか寝付かれず、睡眠薬を飲んで眠る習慣が身につき、睡眠薬を手放すと深刻な不眠症に陥りました。これに加えて 冷え症で手足が冷たく、冬は布団を何枚かけても温まりませんでした。寝る時は体を温めるために、彼女は熱した酒を飲んでいました。

 1998年に息子を出産した後、産後のうつに悩まされた瑞娥さんは、不幸にも偽物の宗教の罠にはまり、寺に1000万台湾ドル(3580万円)以上の借金を背負わされてしまいました。苦労して手に入れたマイホームは競売にかけられそうになり、無一文になるところだったのですが、銀行との話し合いで瑞娥さん夫妻の給料の半分を借金の返済に充てることで、家を失わずに済みました。悪いこと続きで大打撃を受けた瑞娥さんは、人生の出口を見いだせず、十数年間心身ともに苦しんでいました。

 苦境に陽の光が差し 正法の修煉を歩み始める

'图1:神清气爽,人生有如天壤之别。'

大法を得て、以前の人生とはまるで別世界にいるような瑞娥さん

 2007年の冬、学校でスズメバチに刺された小4の息子が食欲がないので、瑞娥さん夫妻は息子を連れてよく行っている精進料理の店に食事に行きました。店長は自ら麺を茹でて瑞娥さん家族のためにラーメンを作り、息子に食べるよう勧めてくれ、釈迦牟尼佛の湯浴みの故事、弟子に浴槽を掃除させた話や、先史時代の人類が月を創った話、および伝統文化の仁、義、礼、智、信について話してくれました。息子は興味津々に話を聞きながら、楽しくラーメンを食べました。頭部の腫れは次第になくなり、青ざめていた顔色も徐々に良くなりました。夫妻は驚きを隠しきれず、「この店長は普通の人ではない、きっと特異効能者だ!」と思いました。

 翌日、夫妻は店を訪ね、店長から三冊の本、『轉法輪』、『洪吟』、『大圓满法』を受け取りました。瑞娥さんは感激して、「私は夢の中で求めていた正法と真の修煉を、ついに見つけることができました! 私の念願だった師父がおられます」と、幸福感と心の安らぎで身も心も満たされ、十数年来のうつは『轉法輪』の拝読によって、徐々に治りました。

 この後、瑞娥さん一家3人は精進料理店の学法拠点を訪れ、2007年12月3日からの(法輪大法)九日間セミナーに参加しました。2日目のセミナーで李洪志師父の説法ビデオの「天目の問題について」を鑑賞しました。家に帰ると10歳の息子は目を大きくして、驚き喜びの声を上げて、「母さん、見てごらん、至る所に法輪があるよ! 法輪の大きさと色が異なり、あちこちに飛んでいるよ! 応接間は法輪でいっぱいだよ!」と叫びました。第二式の功法煉功する時、特に頭頂抱輪(頭上で法輪を抱える)の際、瑞娥さんは気の流れで両腕が外側に向けて押し出されたように感じ、頑張って両腕を元の位置に戻しても、また押し出され、その繰り返しで辛かったそうです。その時息子は、「母さんは『法輪椿法』を煉功している時、頭上から黒い気が流れ出ているのが見えたよ、母さんは震えていた」と話してくれました。

 二つの人生を経験し 法を得て爽やかに軽やかになる

 瑞娥さんは、「大法を得るまでは産後のうつに悩まされ、偽物の宗教で憑き物に取りつかれ、業力を積み重ねたことで、顔に陰気を帯び、ぼんやりとした状態に陥りました。時には意識がはっきりとしない状況下で、他人を傷をつける行動をしても自分では分からず、他人からおかしいと思われ、私に近寄ろうとしませんでした。それに債務を負った劣等感から実家とは断絶状態になり、その十数年間は孤独で無力を感じていました。2007年12月3日からの九日間セミナーに参加してからは、私の意識がはっきりとした状態になり、師父が私の体を浄化してくださっていることを感じました。血色も良くなり、セミナーが終わり、私に取りついていた憑き物や、黒い気が完全に取り除かれ、爽やかで軽やかになりました。地獄から救ってくださり、新たな生命と希望を下さった師父に感謝しきれません」と話しました。

 煉功して病気を取り除くことを考えたことがなく、求道して次元の昇華だけを考えていた瑞娥さんは、『轉法輪』を読み始めて睡眠薬を飲まなくても熟睡できるようになりました。修煉をして間もなく冷え症も治り、うつなどの病気がいつの間にか治ったのです。夫妻の差し迫った負債もよい解決策に恵まれました。瑞娥さんの持ち家に買い手が付き、その価格は借金がちょうど返済できる金額だったのです。瑞娥さんは、「十数年来、胸につかえていたものが取れ、負債がなくなり軽やかな気分を味わうことができました。私が修煉できるようにしてくださった師父の慈悲なる按排に感謝いたします」と話しました。

 法輪大法の修煉を始めた瑞娥さんは、人との接し方が180度変わり、年老いた重病の父親を自宅に迎え入れて看病し、病院への定期的な検査に連れて行き、隣近所との付き合いも良くなりました。彼女の父親は、「娘を一度失いかけましたが、今はとても優しくなりました」と、嬉しそうに話しました。

 修煉する以前の瑞娥さんは、教員の仕事を一つの仕事として責任を果たせばいいと考え、生徒に厳しく要求し、生徒の気持ちを理解しようとせず、生徒も彼女を敬遠していました。修煉を始めた瑞娥さんは、学校の授業と活動以外、道徳性の高い生徒を育てるために、伝統文化と高尚な教育物語を積極的に探しました。彼女は思いやりのある態度で生徒に接し、生徒に親しく向き合うことで、保護者から安心と信頼を得ることができました。 彼女が教えていたのは幼少期の低学年から中学年までで、卒業後も生徒たちは瑞娥さんに会いに学校に来ます。 

 中国人に法輪功の真実を伝え 福音を届ける

'图2.黄瑞娥(左一)于二零一九年十二月底,在慈湖景点与讲<span class='voca' kid='62'>真相</span>的法轮功学员合影。'

2019年12月、観光スポットで同修と記念撮影する黄瑞娥さん(左)

 瑞娥さんは学法を通して中国人に法輪功迫害の真実を伝える重要性を知りました。そして、2013年11月25日から、毎日のようにほかの同修と一緒に慈湖の観光スポットで、中国からの観光客に中共の邪悪な本質、天が許すことの出来ない罪を犯したこと、中共の副葬品にならないために、素晴らしい未来を迎えるためにも、中共組織から脱退することが重要であることを伝えています。2019年末から中共ウイルス(武漢肺炎)の影響で中国からの観光客が来なくなり、今は中国に電話をかけて法輪功迫害の実態を伝えています。

 瑞娥さんは中国人に三退を勧める二つのエピソードを話してくれました。2020年4月末、1人の若者が電話を受け取ってくれました。その若者は黙って聞いていて、瑞娥さんは法輪大法が世界100以上の国と地域に伝わっていること、天安門焼身自殺は偽りであること、中共は血まみれの生体臓器狩りをして莫大な利益を得ていること、中共ウイルスは中共の犯罪に対する報いであることを伝えました。電話は6回切れましたが、掛け直すとこの若者は黙って聞いていました。最後に瑞娥さんは、「お兄さん、私は6回電話をかけて6回ともつながりました。あなたは縁のある人で、真相が分かれば機会を大切にして中共組織から脱退しましょう。そうしなければ次回、この電話が繋がるとは、誰も保証できません。あなたが三退して安泰になることで、おばさんは初めて安心できるのです」と話すと、この若者は仮名で中共の青年団と少年先鋒隊から脱退しました。

 この電話から間もなく5月の初旬、年配の男性が三退に応じました。彼は、「神様からのご褒美です!」と喜んで話しました。彼の家族が電話の近くにいると判断した瑞娥さんは、「奥さんはご在宅でしょうか? 奥さんも三退して安泰にならなければなりません」と言うと、彼の奥さんは直ぐ三退に応じ、「娘と息子もいます。家族4人とも共産党員です。4人とも中共組織から脱退します」と言って、4人とも仮名で中共組織から脱退しました。そしてその年配の男性は、「神様からのご褒美に感謝いたします。ありがとうございました」と繰り返して感謝しました。

 
(中国語:https://www.minghui.org/mh/articles/2020/6/10/407520.html)
 
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