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臓器提供・移植基金会の会長「中国共産党の臓器狩りを制止しよう」(写真)

(明慧日本)スイスの心臓外科医で国家臓器提供・移植基金の会長であるフランツ(Franz Immer)氏は記者のインタビューに対して、中国の臓器移植手術の裏側には何らかの内幕があると話した。「2007年、私は北京の医学研究会に参加しました。その間、ある病院の心臓移植手術の見学に誘われました。中国の病院を見学することは、我々の願いでもありましたので、すぐに行くと答えました。しかし、病院側は午前にするか午後にするかを我々に聞いてくれました。その時やっと、臓器移植をするには特定の期日があることが分かりました。言い換えれば、臓器を提供する人がある特定の時間に死亡するとか、あるいは殺されるという意味になります」

 スイスや欧州の外科医にとって、移植手術はいつできるかわからない。臓器提供者が死亡しない限り、臓器を入手できないからだ。また、臓器提供者がいつ死亡するか、家族がいつ臓器移植に同意するかは誰も予測できない。そのため、手術は夜あるいは週末に行われる可能性も十分ある。時には続けて2、3回の手術があるかも知れないが、時にはずいぶん長い間手術がないこともある。

 結局、フランツ氏は北京での臓器移植の見学に行かなかった。「彼らの不道徳な行為を支持していると誤解されたくなかったのです」

 その後の会議で、原則をはずれた中国の医師たちの発言はフランツ氏をもっと驚かせた。彼はインターネットで関連情報を検索して、手掛かりを見つけたが、これほど広い範囲で臓器狩りが発生しているとは思っていなかった。『血まみれの臓器狩り』を共著したデービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏、そして迫害を直接体験したことのある法輪功修煉者に会い、真相が分かるようになったのである。

スイスの心臓外科医で国家臓器提供・移植基金の会長フランツ氏

 2010年1月15日、臓器売買と臓器提供に関するシンポジウムで、フランツ氏は、法輪功修煉者の劉巍さん(女性)の体験を聴取した。劉さんは法輪功を修煉するという理由で、16カ月拘禁され、理由不明な健康検査を5回も受けた。1回目は北京東城留置場で行われたが、当日、多くの医者が突然医療機器を持ってきた。すべての法輪功修煉者が、血液検査、心電図とX線検査を受けたが、診断結果は誰にも知らされなかった。

 劉さんの話は、ある程度フランツ氏の疑問を解いた。「血液検査だけでなく、超音波スキャンも行なったため、非常に明らかな証拠になります。中国共産党は臓器を摘出するだけでなく、臓器の品質も重視しているのです。彼らは事前に臓器を検査します。例えば、心臓や肝臓や腎臓の状況を把握して、資料を作成するに違いありません」

 「専門医にとって、特に、私のように臓器移植に参与したことのある医者にとって、これは非常に明らかな証拠です。彼らは確かに臓器狩りをしています!」

 中国で臓器の待機時間は平均2週間であるが、解放軍第二軍医大学の第二付属医院は1週間で済む。フランツ氏は、これも非常に有力な証拠であると話した。

 「スイスでは、腎臓移植をするには3年ほど待たなければなりません。他の国も同じです。適切な心臓や肝臓を待つには9〜12カ月かかります。もし血液型が特殊であれば、待機時間はもっと長くなります。2週間以内に適切な臓器を見つけるのは不可能です。中国でも同じはずです」

 フランツ氏は、中国共産党の臓器狩りは人性の災難であると思っている。「中国共産党の臓器狩りを強く批判します。生きた人間を臓器ドナー扱いするなど、涙が出るほど恐ろしいことです。いまだにこんな事件が発生しているのは、非常に悲しいことです」

 「人間として、我々はすべての人権侵害に挑戦すべきです。より多くの人に臓器狩りの真相を知らせ、ともに迫害を制止しなければなりません」

 「臓器狩りが存在する限り、私と私の家族は中国に行きません。皆で力を合わせて執政者に圧力を加えるべきです。現状が改善されれば、中国にも高いレベルの人材がいますので、我々とは非常に良いパートナーになれると思います」

 フランツ氏の話によると、スイス国家臓器提供と移植基金は、不法な臓器売買に関わらないという。彼は、政治家たちが中国に圧力を与えることを期待している。「政治家も積極的に行動すべきです。経済利益に着眼するだけでなく、道徳や人間性をも尊重すべきです。我々は人権侵害をしている国と交易してはいけません」

 国際人権協会と共にシンポジウムを主催し、中共臓器狩りを暴露したカナダのデービッド・マタス氏とデービッド・キルガー氏に授賞することが決まり、フランツ氏は光栄に思っている。「中国共産党の非人道的な行為に対して、反対を表明すべきです。これは私の責任です。人間の尊厳と人権は、我々にとって最も重要なことで、時々刻々力を尽くさなければなりません」

 2010年1月22日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/1/19/216534.html

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