日本明慧
■印刷版   

裁判所が突然休廷、重病の年配者は拘禁され続ける

(明慧日本)中国吉林省松原市裁判所は2009年11月20日、法輪功修煉者・程秀華さん(60代)の裁判を行なった。この裁判で、弁護士は程さんの無罪を強力に弁護した。

 程さんの弁護士は、法廷で「法輪功を修煉することは、中国の現行の法律に基づく合法的な行為」と無罪を主張した。その最中に突然、停電で休廷となった。その後、今なお再び開廷する様子もなく、釈放される予定もないまま、重病を抱えた程さんは拘禁され続けている。

 程さんの家族は裁判所に釈放を求め、裁判所は申し出を受け入れて釈放を認めた。しかし、松原市善友留置場側の責任者は、釈放の条件を満たしていないとして拒否した。中国において法輪功の件に関して、裁判所の権限は留置場の下にあるようだ。

 李秀梅裁判官は後に程さんの裁判に関する内幕を暴露した。上(政治法律委員会または「610弁公室」)の指示通りに行わず、弁護士の状況も把握せず、十分な準備をしないまま開廷したため、弁護側の言われるままになり、立場がなくなったことで厳重注意されたという。

 この案件はすでに市民に知れ渡っており、裁判を続けることができなくなった。窮地に陥った裁判所は責任を負いたくないため、決定権を松原市の政治法律委員会あるいは「610弁公室」に押し付けた。

 この事件から、中国の司法機関は法律に従うのではなく、中国共産党に従って行うため、裁判はただの飾り物にすぎないことが分かる。程さんの裁判は正当な手続きを踏まず、書類などの記録すらなかったという。

 2008年の北京オリンピック開催前後、松原地域では偽りの証拠で、法輪者修煉者20数人が不当判決を言い渡されたことがあった。程さんの場合は、弁護士が付いており無罪の答弁もできたため、起訴されることなく、司法側は拘禁することしかできない状況である。

 2010年1月29日

(中国語:http://minghui.org/mh/articles/2010/1/27/217048.html

■関連文章
黒竜江省七台河市:法輪功修煉者に不当裁判、弁護士を妨害
遼寧省:江志秋さんは4年半の不当判決を言い渡される
正義なる弁護士が力強く無罪主張、裁判は停電で中止
湖北省:梅大佐さんは武昌区裁判所で不法な審判を受ける
湖南省長沙市:賴金明さんは3回にわたって労働教養所に送られた
黒竜江省:韓淑娟さんは強制連行され、暴行うける
吉林省大安市:王歓さんは、再び2年の労働教養を科される
天津市板橋女子労働教養所:危篤状態の夫の見舞いを拒否
黒龍江省:紀保山さんは迫害され、痩せこけて全身に疥癬
大連刑務所、拘禁中の法輪功修煉者・曹陽さんを拷問