日本明慧
■印刷版   

上海:法学院の大学院試験で「法輪功に対する認識」書かせる

(明慧日本)今中国では、大学院生の募集をしており、それぞれの学院が準備をしている。しかし、上海財経大学・法学院院生選抜試験の申し込み表の中に、奇妙な項目があった。その項目は、学生に「法輪功に対する認識」を書かせ、しかもその認識を上海財経大学のホームページに掲載するという。中国海洋大学では、大学院生の思想政治考査表の中にも「法輪功に対する認識」という項目がある。

上海財経大学のホームページ掲載された「注意事項」の(2)法輪功に対する認識

 正義ある弁護士と学者は、「法輪功に対する認識」を書かせるのは、当局が厳重に法律を犯し、かつ法律に対する侮辱行為であり、公民の権利の粗暴な侵犯で、人格を壊滅することを企てており、中共当局の卑劣な行為で危害が深いと話している。

 中共が人権を侵犯する生々しい事実

 台湾大学・法律研究所を卒業し、承恕法律事務所に勤める洪士淵弁護士は、「それは、中共の人権侵害行為であり、『世界人権宣言』、『国際人権規約』に違反するだけでなく、中国憲法第三十六条・第二項の『いかなる国家機関、社会団体、個人も宗教を信仰させることおよび宗教を信仰させないことを強制してはならない。宗教を信仰している公民や信仰していない公民を差別視してはならない』にも違反している」と述べた。

 洪さんは「中共は法輪功弾圧政策において、『法輪功に対する認識』を書かせることを通して、法輪功に正しい認識を持っている学生を排除し、『思想政治に合格』する学生を採用しようとしている」「法律が存在している目的は、人権を保障し、社会を守ることにある。もし人権違反行為に反対する勇気がないなら、いかにして真の法律家になるのか。逆に、中共政権の滅び行く追随者になるのだ」と話す。そして、このことは法律に違反しているだけではなく、さらに人間の道徳を踏みにじっているものだと語る。

 中共は法輪功弾圧を隠そうとしている

 台湾大学学士で、中正大学法理学研究所修士でもある台湾の弁護士・陳恵如さんは、「これは中共が怯えている表れです。ますます多くの正義ある弁護士が、法輪功修煉者の無罪を弁護し、法輪功を正しく理解しており、影響力を持っているのです。法輪功の無罪を弁護するにつれて、真相が分かった人がますます増えてきたため、中共は弁護士の選抜を通して、法輪功に対する正しい認識を持つ学生を排除しようとしているのです。これは中共が法輪功を弾圧するうえで、怯えている表れであり、中共は法輪功を弾圧するという暴行を隠そうとしているのです」

 また陳弁護士は、「法輪功に対する認識を通して弁護士を選抜することは、『保先運動』と同じく、法輪功の無罪を証明するという役割を果たしている」と述べた。

 優秀な人材を迫害し、中国共産党を許さない

 中国共産党は明らかに国民の思想を抑制している。7.20以来、中共政権統治下で、大学生・大学院生が法輪功の教えである「真・善・忍」を信仰したために、休学させられ、退学させられ、残酷に迫害されたケースは少なくない。以下に、一部の例を挙げる。 

 広州中科院華南植物園博士の于亜欧さんは、博士論文の「感謝」というページの中で、心の奥底からの言葉として「まず、法輪大法に感謝します。その正信のパワーがなければ、この論文を完成できませんでした」と書いている。しかし、中国共産党に恐喝され、最後の三つ道を選択させられた。

  一、法輪功に感謝する部分を削除し、発表をする時に法輪功の話題を避ければ、卒業させ、博士号を与える。

  二、自動的に退学し、戸籍を移す。

  三、以上の2条に従わなければ、610弁公室の警官が捕まえる

 以上のような恐喝を受けた。しかし、于亜欧さんは従わなかった。

 1999年に清華大学精密器械と機械学系専攻に入学した黄奎さんは、かつて鄭格如奨学金の優秀一等奨学金を受け、かつ清華大学の「優秀卒業生」に選ばれた(大学を卒業してから試験を免じ直接に博士課程に入った中国では試験を免じられた学生はエリートである)。1999年10月、法輪功の修煉を放棄しないため、強制的に3カ月ほど休学させられ、2000年6月に、学校内で煉功したため、警官に捕まり、校内で殴られ、退学されられた。

 1997年に入学した清華大学熱エネルギー専攻の大学院生・劉文宇さんは、かつて7組の責任者を担当し、清華大学の「優秀学生」として奨学金を受け、1999年5月、成績が良かったため博士課程に進級した。

 2000年1月15日から30日まで、劉さんは法輪功を修煉しているという理由で200号核実験基地に拘禁され、強制的に転向させようとした。2000年6月、劉さんは天安門広場に法輪功のために陳情に行ったため、「不法に集会した」という理由で1カ月ほど拘禁され、強制的に退学させられた。

 鄭旭軍さんは1996年、国家電力部電力科の修士を修得した。同年、博士をはじめ、かつ国家電力部科学技術進歩3等賞を獲得した。仕事の業績がすばらしいため、1999年1月、英国のリバブール大学に派遣され共同研究に携わった。

 それから帰国したが、「真・善・忍」を堅持して信仰したため、2000年1月、学校をやめさせられ、強制的に洗脳班に入れられた。同年3月と11月、法輪功の真相資料を郵送したため、拘禁され、退学させられた。

 法輪功に対する態度を表明することは違法

 陳弁護士は「法輪功について正しい認識を持っている人を排除するために、中国共産党は『法輪功に対する認識』という項目を設置した。それは、明らかに憲法に違反している。少なくとも、国民の宗教信仰を侵害している。それは憲法に保障された自由で、違法ではないのか? もちろん違法だ」と話す。

 陳弁護士は「その政治考察表は、中国共産党が法輪功を弾圧していることをさらに明らかにしている。この手法は無駄で、愚かな行為だ」と述べた。

  2010年4月13日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/4/6/221088.html

■関連文章
上海市長が台湾訪問、法輪功修煉者は迫害停止を呼びかける(写真)