文/米国の大法弟子
【明慧日本2024年9月1日】
尊敬する師父、こんにちは!
同修の皆さん、こんにちは!
今日、私はどのようにして常人の仕事で学んだ技能を使って、神韻を宣伝したかについてお話ししたいと思います。
今年の初めに、私はフロリダ州の自宅で神韻マイアミ公演の宣伝活動を始めました。私の家はマイアミから車で約1時間半の距離にあり、車を持っていなかったため、頻繁にマイアミを通ってポスターを貼りに行くことができませんでした。そこで、営業チームに参加し、電話やメールで団体チケットの販売をすることに決めました。
私は過去15年間、常人の仕事において、顧客対応の経験を積んできましたし、電話での相談にも長年携わってきたので、電話の効果は比較的良いものでした。マイアミ周辺の高級マンション、五つ星ホテル、老人ホーム、舞踊学校などに電話して、神韻を紹介しました。これまでの仕事で、見知らぬ人と電話でのコミュニケーションをとる能力を学びました。そのため、多くの人が神韻公演に関する情報をより多くの人に広めようと、快く協力したいと言ってくれました。
その中で、ある五つ星ホテルに電話をかけました。フロントに公演を説明した後、直接マネージャーと連絡を取りたい旨を伝え、マネージャーのメールアドレスを教えてもらいました。そして、マネージャーにメールを送り、神韻について紹介し、ホテルの宿泊客に神韻公演を宣伝していただけるようにお願いしました。後で、そのマネージャーから喜んで協力するという返事をいただきました。この協力と協調人の同修の協力も得て、同修が神韻のチラシをホテルに届け、マネージャーはフロントにチラシを置き、フロントのスタッフが宿泊客に神韻公演を推薦しました。私たちの協力は、このように実現したのです。
最初に、高級マンションに電話をかけたとき、いくつかの困難に直面しました。私が神韻の公演を紹介するという話を始めると、相手からすぐに電話を切られることが何度かあり、正直、驚きました。2023年、コネチカット州とフォートローダーデール(保養地)で神韻の宣伝活動を手伝ったときは、多くの高級マンションが神韻の資料を受け入れ、私たちの宣伝に協力してくれたのに、今年はどうしてこうなったのか、不思議に思いました。そこで、西洋人の協調人の同修に「電話の成功率は半分ほどでした」という状況を伝えました。協調人は、「実は、去年かけたマンションリストとは違い、あなたに渡した電話番号リストの多くは、非常に高級なマンションで、一部のマンションの賃料は月に数万ドルや数十万ドルもします。多くの有名人や大金持ちが住んでいます。このようなマンションでは、一般的な商業広告を許可しないことが多いので、電話を切られることが多いのです。それでも、半分の成功率を達成したのは、かなり良い成果です」と言いました。
後で協調人は、私に聞きました。「あなたはよく頑張りました。私はあなたに一流の高級マンションや五つ星のホテル情報さえも渡しましたが、その多くと連絡を取ることができました。中には神韻の宣伝を喜んで手伝ってくれた人もいます。どうやって、それを達成したのですか?」。その時はあまり深く考えず、「おそらく、アメリカに30年以上住んでいるので、英語が他の華人同修よりも、少し優れているからでしょう」と答えました。後でよく考えてみたら、過去15年間に渡って積み重ねてきた顧客サービスの経験が活かされていたことが、神韻の宣伝において、非常に良い役割を果たしたと分かりました。
ここからは、私が常人の仕事の中で、これらのスキルをどのように学んだかを共有します。
2009年から2014年の間、私は家族が経営する店で働いていました。家族も大法弟子で、師父の教えに従い、自分自身に厳しく、誰に対しても親切にします。私たちはお客様を家族と同じように接し、心を込めて質の高いサービスを提供していました。その熱心で配慮の行き届いたサービスに感動し、友人としての関係を築く客もいました。家族の同修からも、どのように心を込めて接客し、家族のように真心で接客するかを学びました。
師父は私たちに、最大限に常人の状態に符合して修煉する、と繰り返し教えてくださいました。一部の同修は、より多くの時間を衆生を救う活動に充てるために、比較的簡単な仕事を選びました。しかし、今日はフルタイムの正社員として仕事に従事し、仕事を通じて学んだ技能が、どのように衆生を救う活動に役立つのかについて、お話ししたいと思います。
2011年、私はニューヨーク市の公務員試験を受けました。試験後、3年半の待機期間がありましたが2014年10月、政府部門から面接の通知を受けました。面接を経て、社会福祉局での仕事の機会を得ました。就職した後、数人の同修とこのことで交流をしました。同修たちは「政府部門で働くことができて良かったですね。師父があなたをその地域の衆生を救うために、派遣してくださったのです」と言ってくれました。
これは事務員の仕事です。私たちは問い合わせの電話を受け、政府の医療補助を受けているニューヨークの人々に対して、電話で相談サービスを提供しています。時には、来客が保険の更新方法がわからない場合、どのように申請すればよいかを教えます。時には新生児が生まれたので、出生届を出す必要がある場合、どのように手続きを進めるのかを説明します。時には収入の変化を告知する場合や、家族の一員が亡くなったために、戸籍を削除する必要がある場合もあります。私たちは政府の規定に従って、さまざまな相談サービスを提供しています。
この仕事は、顧客に対するサービス能力を試されるだけでなく、心性も大いに試されます。福利厚生を受ける人たちは、低所得層の家庭の方々であり、中には態度が非常に悪い方もいます。私は彼らを助けようとするのですが、私の言葉が彼らの期待に応えていないと感じると、時には汚い言葉で罵られることもあります。最初は慣れていないので、心の中で「優しく助けているのに、どうしてこんな態度で罵るのか」と不平を感じることもありました。家に帰ってから法を学び、内に向けて探すと、自分の心に安逸を求める気持ちがあることに気づきました。つまり、政府の仕事が少し楽かもしれず、大法のことをする時間が増えると思っていたのですが、実際には電話がひっきりなしにかかってくる厳しい仕事で、しかもサービスに不満があると、上司に苦情を言われる可能性もあるという難しさを感じました。ですから、この安逸を求める心も克服しなければならないと感じました。
そして、顧客からは無理な要求を受けることが多く、仕事のストレスが大きいと感じました。また、公務員の試用期間は1年で、試用期間をクリアするには、少なくとも1年間はこのような状況に耐えなければならないと思うと、心の中で苦しみを感じました。その後、職場で新入社員を対象に3日間のトレーニングが行われました。トレーナーは白人で、講義はとても生き生きとした内容で、よく例を挙げて話しました。彼は顧客サービスの質を高めるためには、相手の立場に立って考え、仕事のガイドラインに要求されている以上のことをすることが、真の良いサービスであると教えました。
トレーナーは、実際の例を挙げました。ある郵便配達員が顧客を気遣ったのです、数日間、郵便や荷物を受け取っていない家庭に気づき、その家が旅行中である可能性があると考えました。もし荷物をそのまま玄関に置いておくと、悪人がその家に誰もいないことに気づき、侵入して窃盗をするかもしれません。そこで、彼は荷物をドアの内側に置くことで、誰が見ても留守で、家に誰もいないと気づかれないようにしました。雨の日には、屋根の下に荷物を置き、何かを被せて雨に濡れないようにしました。彼はコミュニティの住民をよく知っているので、ある教授が毎年、特定の時期に出張に出ると分かり、その教授の手紙を出張している間、郵便局に保管し、教授が戻ってから届けるようにしていました。こうすることで、手紙が紛失するのを防いでいました。
この話を聞いて、私は非常に感銘を受けました。常人の中にもここまで心を尽くしている人がいるのだと知り、彼らはまだ大法を修めていないのに、すでに道の中にいると感じました。師父も私たちに他人のために考えるように教えておられることを思い出し、このトレーニングは、修煉者としての基準で仕事を行い、困難は心性を高める良い機会として捉えるようにという、師父の啓示であると気づきました。
授業中に、トレーナーが特定の状況にどう対応するかを尋ねた際、私は師父が教えてくださった修煉者の基準に基づいて、自分の対応方法を説明しました。トレーナーはそれに満足し、「あなたがうまくできることは知っています」と言ってくれました。トレーニングの合間に神韻を紹介し、神韻が伝統文化を表現し、伝統的な価値観を伝えるものであることを説明しました。神韻は、如何に他人のために考えることを教えてくれるのだろうかと話すと、トレーナーは神韻をとても気に入ってくれました。そして、クラス全員の前で神韻を紹介しました。このことで、神韻を広める機会が増えたことが非常に嬉しく思いました。
(続く)