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マタス氏とキルガー氏、香港政府にビザ申請却下の取消しを求める

(明慧日本)カナダのデービッド・マタス氏とデービット・キルガー氏は、香港政府が2010年1月26日に神韻芸術団の団員のビザ申請を却下したことに対して、香港特区の長官・曾蔭権に書簡を送り、香港政府のビザ発給の拒否決定を取り消すよう求めた。両氏は、中国共産党による法輪功修煉者の生体からの臓器狩りについての調査レポート——『血まみれの臓器狩り』を出版した著者である。

 デービット氏の書簡では「私達は香港政府が神韻芸術団の主要技術者の入国ビザを却下した決定を取り消すように求めます。私、デービッド・マタスは、カナダ・ウィニペグに住む国際人権弁護士です。私、デービッド・キルガーは定年退職した元国会議員・前国務省アジア太平洋担当大臣です」と書かれていた。 

 神韻芸術団は1月27日から31日の間、香港演芸学院歌劇院で公演する予定だった。香港入境事務処は1月21日、神韻の7人の技術製作者の公演ビザを拒否した。香港入境事務処は、技術者の仕事は香港で代替えすることができるとの理由で拒否した。

 マタス氏とギルガー氏は書簡で「ビザを拒否された制作者は番組製作に不可欠の部分です。これらの技術者はすべて神韻公演の専門の技術を身につけており、芸術が求めることに対して詳しく訓練を受けていましたので、代わりに他の人がすることは不可能です。彼らがいなければ神韻の公演は続けることができません」と書かれていた。 

 書簡は「神韻の技術者は2009年10月13日にビザの申請をしました。しかし香港に出発する3日前にビザを拒否されたのです。芸術団は余儀なく公演を中止するしかなかったのです」と強調した。

 マタス氏とギルガー氏は書簡で「中国共産党は数年来ずっと香港政府に圧力を加えて、公演を取り消すように脅し、神韻芸術団の香港での公演を阻んでいたことを知っています。ビザ発給拒否は、中国共産党の意図に迎合するためだと私達は思います」と表した。

  デービッド両氏は「香港人は神韻芸術団の公演を鑑賞する権利を拒絶されました。今回の事件は、香港政府が中国共産党政権の歓心を買うためで、すでに香港人の言論の自由を侵しました。ビザの拒否は『一国二制度』の承諾に対する破壊で、この原則は中国での香港の地位の基礎なのです」と述べた。

 デービッド両氏は書簡の最後に「公演はすでに取り消されましたが、ビザの申請事務室の決定が逆転すれば、神韻芸術団の公演計画は再度手配されると思います。『一国二制度』の承諾(ビザの拒絶はこの制度を無視することです)を表明するため、香港市民の自由(ビザの拒否は自由の侵犯です)を尊重して、あなたはビザの拒否決定を取り消しして下さい」と強調した。

  2010年1月30日

(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2010/1/29/217196.html

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