日本明慧
■印刷版   

自分をしっかり修めて、はじめて衆生を救える(二)


文/日本の大法弟子

(明慧日本)ある日、大阪城公園でとても地位が高そうな年配の男性に出会いました。「こんにちは。『三退』を聞いたことがありますか」と聞くと、彼は何も言いません。私は引き続き、「あなたは中国の何回もの政治運動をきっと経験されてきたと思います。1989年に天安門で共産党の戦車はたくさんの若い学生をひき殺し、1999年に江沢民は法輪功を弾圧しました。法輪功に対する憎しみを挑発するために、2001年に天安門で焼身自殺事件を偽造しました。最も残忍なのは法輪功修煉者の臓器を売買する事も起きています。江沢民は『3カ月で法輪功を撲滅する』と言いましたが、邪は正義に勝てず、今、法輪功は世界中に伝わって、江沢民は海外で有罪判決を受けました。共産党は悪事ばかり働いており、きっと神に滅されます。善良な人は共産党の道連れにならないように、脱退しましょう。脱党の方法もとても簡単です」と言いました。
 
 彼はずっと沈黙していました。乗車場所まで来て、私はまた、「あなたに会うと、父親に会ったような親近感をおぼえます。父の平穏無事を祈らない娘はいません。『平安』の名前で脱退しましょう」と話しました。彼は力を入れてうなずき、「ありがとう」と言ってくれました。こうしてまた一つの命が救われました。彼の後ろ姿を見て、私の目に涙が浮かびました。私の誠意は彼を感動させ、大法は彼を救いました。
 
 私は依存心がとても強いのです。ある日の午後、同修に用事があるため、その日に大阪城公園に行けるのは私1人だけでした。私は1人心細く資料を配っていました。観光ツアーが来て、中に凶悪そうな観光客がいました。しばらくして、自分は正念が足りないことに気づきました。「大法弟子は法を実証する中で、なぜ一人で十人、百人分のことができるのでしょうか?」(『二〇〇三年米国中部法会での説法』) と師父はおっしゃいました。
 
 師父はすべての大法弟子の安全を守ってくださっています。いつまでたっても同修に依存してはいけません。私は師父のご加持を願いました。この時、山東省からのツアーが来ました。みんなが静かに私の話を聞いていました。最後に、「真相はみんな理解されたと思います。私は心から皆様の平安を望んでいます。みんな善良な人なので、共産党の道連れにならないように、脱退しましょう。仮名を使ってよろしいです」と言いました。
 
 そうすると、1人の男性は、「では、私は脱退します。私は自分で名前を作ります。『赤軍』にしたいです」と言いました。私は「『赤軍』は共産党の言葉なので、使わないようにしましょう」と言うと、「それでは、白軍(かつての国民党軍隊の名称)にしてください」というので、「はい、『白軍』にしますね。では、あなたは?」「私は『建軍』にします」「あなたは?」と会話を進めていき、ある人が「私は名前を『グローバル・モバイル』にしたいです」と、おもしろい名前を作りました。「では、あなたは?」と言うと、ある人は無言でしたが、私は、「めがねをかけているあなたはとても頭脳明晰な雰囲気です。では、『知恵』と呼びましょうか」と言うと、彼はうなずきました。
 
 このように、師父のご加持のおかげで、その日の午後は17人が脱退しました。依存心を取り除いた私はとても嬉しくて、帰る時、自転車は誰かに押されているようにとても軽かったのです。
 
 1日に1人、2人から20人、30人に、自分が脱退させた人数は多くなるにつれて、歓喜心も生じました。しかし、それは自分の実績でしょうか? それは全体の総力なのです。
 
 ある日、多くの人が脱退することができ、名簿を見て心の中でうぬぼれるようになって、いつの間にか生じた歓喜心に気づかず、自分を正しませんでした。その時、ある若い女性が歩いてきました。私は彼女に真相を伝えましたが、彼女は脱退しません。また「私には関係ないわ。私は良い生活をしているの。大連に200平米の家を持っているのよ」と自慢そうに言いました。これを聞いて、「常人の執着に沿って上手に話す」ことを忘れて、とても言うべきでない話をしてしまいました。「200平米でも、災難が起こると、何もかもなくなってしまいますよ」と言うと、彼女はたいへん不機嫌になりました。
 
 私はすぐに自分の間違いを意識しました。反発の気持ちを持った衆生は、真相を引き続き聞いてくれるはずがありません。これはすべて歓喜心のせいだ、と分かりました。自分をしっかり修めることはいかに大切なのでしょうか。ずいぶん時間が経ったのですが、今でもよくその事を思い出して、理性と清浄な心を持って真相を伝えようと自分に注意しています。
 
 次に、煉功に対する体験をお話します。昼に大阪城公園に行って、夜は同修とネットで学法して、私はとても勇猛邁進していますが、安逸心があり、煉功を怠ける傾向があります。ある日、同修Bさんから電話をもらいました。Bさんは私の家庭事情を知って、気にかけていました。彼女はごく普通に話したのですが、私は感動で涙が流れました。彼女の善と慈悲を感じたからです。「もし一人の人がまったく自分の如何なる観念を持たず、自分の利益の立場に立たず、本心から他人のため、相手に足りないところを話し、あるいは相手に正しいことを教えるならば、相手はきっと感動し涙を流します」(『シンガポールでの法会における講法』)
 
 彼女はまた、きちんと煉功を続けるようにと私に注意しました。その一瞬、今までなかった煉功に対する悟りが私の頭に浮かびました。煉功することで私たちの体の分子細胞が変えられています。もし本体が変えられなければ、細胞は絶えず新陳代謝します。代謝された細胞はみんな命です! そのような命に修煉者は責任があるはずです。それから、私はほぼ毎日しっかり5セットの功法を続けるようになりました。
 
 「皆さんは衆生が救われる希望であります」(『二〇〇八年ニューヨーク法会での説法』)、「自分の修煉が良くできてから、はじめて衆生を助けることができます」(『二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法』)と師父はおっしゃいました。
 
 限られた時間に私はしっかり自分を修めて、しっかり「三つのこと」を行い、我々に希望を託した衆生をがっかりさせないように、慈悲深く偉大な師父のご期待に背かないように頑張っていきたいと思います。
 
 皆様、ありがとうございました!
 
 (完) 
 
2010年12月13日

■関連文章
自分をしっかり修めて、はじめて衆生を救える(一)
大阪とニューヨークで真相を伝えた体験(一)
新しい学習者が大阪城公園で真相を伝えた体験(二)
真剣に心を修め、着実に行う(二)
新しい学習者が大阪城公園で真相を伝えた体験(一)
真相を伝える中で、恐れる心を捨てる(二)
師父の慈悲なるご加護のおかげで、苦難の中で八年の修煉を歩んできた(二)
真相を伝える中で、恐れる心を捨てる(一)
人を救うことは私の天職(二)
「真・善・忍」に同化し 師に手伝って法を正す(一)