河南省:法輪功修煉者が8年間にわたって受けた迫害(二)
(明慧日本)河南省許昌県に在住の法輪功修煉者・魯順民さん(60歳男性)は、2005年5月に逮捕され、許昌県拘置所に1年拘束された。そこで魯さんは24キロの足枷をつけられた。その後、魯さんは不法に8年の刑を言い渡され、河南省新密刑務所で以下のような残酷な迫害を受けた。
隊長・陳有智と責任者・王遂全は毎日、午前中に魯さんを事務所に連れて行き、椅子で頭を押さえて、服を脱がせ、スタンガンで電気ショックを加え、殴打し、魯さんに「転向」を迫った。しかし、魯さんは拒絶した。その後も彼らは執拗に魯さんの顔や首、口の中などに電気ショックを加えたため、魯さんの歯が2本抜けた。
あるとき彼らが、魯さんに「転向書」を書くよう強要した際に、魯さんは「これは明らかに形式的なもので、本心からこのようなものを書く者はおらず、その場をごまかすための嘘でしかないのではないか」と問うと、警官は「その通りだ。だが書けば刑が軽くなる。信じなければ試してみろ」と答えた。しかし、魯さんは「試すことすら論外です。法輪功は『真・善・忍』を修めるので、私は嘘をつきません」と答えた。
その後、魯さんは再び第13監区に移された、法輪功の教えを信奉し、彼らの虚言、誘惑、脅しなどをすべて拒絶した。「転向」班長・張景祥は、魯さんについて「たとえ刀や槍で刺しても彼には効果がなく、これ以上どうしようもない」と述べた。
罵倒、殴打、睡眠妨害
魯さんはその後、第6監区に移された。第6監区は新密刑務所の中でもっとも苛酷であると言われ、決して「転向」に応じない法輪功修煉者でさえも、ここでは必ず屈服すると言われている。ここでの迫害の手段は主に、罵倒、殴打、睡眠妨害の三つである。
一、罵倒:担当者は毎日、法輪功修煉者に「転向書」を書くように迫る。法輪功修煉者がこれを拒否すると、聞くにたえない汚い言葉で罵倒される。
二、殴打:法輪功修煉者が罵倒されても「転向」に応じなければ、彼らは暴力をふるう。彼らは魯さんの顔面などを殴打し、箸で指を挟んだりして、箸が折れると棒に変えるなどして拷問を行った。連日のひどい殴打で、魯さんはしばらく立つこともできない状態になった。また、魯さんの手を凍傷にするため、真冬日に素手で廊下を掃除させるなどの拷問も行われた。また、責任者・王国林は受刑者に命じて魯さんに暴行を加えさせた。
三、睡眠妨害:法輪功修煉者の睡眠時間を1日に1時間から2時間に制限し、受刑者4人が交替で3日間一睡もさせないこともある。受刑者らは、魯さんが「少しでも目を閉じれば殴りつける。お前が眠気で意識が朦朧としているうちに『転向書』を書かせてやる」と言うと、魯さんは「そのような拷問を行うなら、私は断食で抗議します」と答えた。最終的に、受刑者らは睡眠妨害をあきらめた。
各監区での迫害期間は約3カ月であり、「転向」に応じなければ次の監区に移送される。その後、魯さんは第7監区、第11監区、最後に第5監区に移された。
8年後に刑務所を出所するまで、魯さんは1文字も転向書を書かなかった。
(完了)
2011年03月27日
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