日本明慧
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意外な収穫


文/薫質

(明慧日本)会社に若い女性が入社してきました。彼女は仕事をまじめにせず、他人の悪口ばかり言っています。皆からは、「かき乱す魔女」と呼ばれていました。仕事場には3つの班がありますが、班の組み換えをするとき、ほかの2つの班長は彼女の受け入れを拒否しました。仕方がなく、自然と私が班長をしている班に配属されることになりました。
 
 彼女が当班に配属されてから、彼女の怖さを知ることになりました。仕事の時間になると、彼女は寝始め、いくら起こしても起きませんでした。彼女はすべき仕事を行わず、他人とよくトラブルを起こしていました。怒っても、道理を説明しても全く効き目がありませんでした。班の中の団結力が乱れ、皆が不満だらけでした。仕事の遅れがないように、彼女の仕事分は私がカバーしていました。しかし、同僚は私のことを責め、笑いものにしていました。私は同僚に、彼女に時間を与えてくださいと説得しました。彼女は私の寛容に対して感謝しないだけでなく、上司に私は班長の職に向いてないなどと告げ口していました。上司は彼女の品格をよく知っていたので、本気にしていませんでした。ただ私に対して、仕事の方法を注意するようにと言いました。
 
 彼女に対して、どんな方法を用いて接すればいいのか分かりませんでした。一時期、私は彼女のことを思い出すと、頭痛がしていました。そして、私はこのことを通して、今までの自分を改めて考えてみました。私の彼女に対する寛容は、善の基点で考えておらず、少しばかり仕方のない寛容でした。そして、彼女に対する特別な扱いは、不公平をもたらしていることも分かりました。
 
 私は、彼女との意志疎通を試みました。私は彼女より何歳か年上なのですが、仕事の経験は彼女よりそれほど多いとは思いません。しかし、私は大法弟子であり、良い人の基準は何かが分かっていましたので、彼女にその道理を話していました。彼女と話をする中で、22歳にもなって、どのようにすれば良い人になれるのか知らず、仕事においてもどうのようにすれば良いのかも分かりませんでした。私が最も驚いたことは、良い人になるためには「真善忍」に基づいて行動すべきと伝えたとき、彼女は何の抵抗もなく、素直に受け入れ、本能的に憧れていました。彼女との話し合いは、いかに仕事をきちんとこなすかを予定していましたが、結局、大法が受けている迫害を伝え、大法が世界に広く伝わっていることを伝えました。
 
 彼女は私の話を真剣に聞いていました。その場で中国共産党組織から脱退すると声明しました。話が終わるころになると、彼女はとても嬉しそうにしていました。私も嬉しかったのです。このようにして、彼女との隔たりは、「真善忍」が円融してくれました。
 
 その日から、彼女は「かき乱す魔女」の汚名を返上し、仕事を積極的にするようになり、私の仕事まで積極的に支持するようになりました。よくアイデアを出すようになり、私の助手となりました。その後、彼女に対して困っていることといえば、彼女は大法に対して非常に興味を持っており、仕事の合間に明慧ネットを閲覧したいと言い、いつも封鎖されたネットを突破して明慧ネットに接続しなければなりませんでした。後になって、彼女の彼氏が他の都市に転勤することになり、彼女もついて行くと言いました。彼女が退職する数日前、その日、私と彼女2人で夜勤をしていました。仕事が少なく、冬だったので、コートを被さって寝てしまいました。そして彼女は目が覚め、私のコートが身体から落ちていたので、彼女はコートを拾い優しくかけてくれました。そのとき私は目が覚めていましたが、寝たふりしていました。そして同僚の言葉を思い出しました。「彼女のことをあまり信じない方がいい、いつまた上司に告げ口するかもしれません」私は同僚の話を聞いて、笑いながら頭を横に振り否定しました。先のできごとは、彼女の心からの優しさによる行動だと思いました。些細なことですが感動しました。
 
 彼女が退職して1カ月後、1通のメールが来ました。「お姉さん、私は新しい仕事の環境に変わってから、初めてあなたがどれだけ私の面倒をよく見てくれたかがよく分かりました。ありがとうございました。そして、あなたが私に伝えた大法の真相は永遠に忘れません。私たちはずっと友達です。毎日楽しく過ごせるように祈っています」言葉はそれほど多くないのですが、私の心は温まり、かつて「かき乱す魔女」と呼ばれていた彼女が、このような暖かい言葉をかけてくれるとは、誰も想像できなかったでしょう!
 
 私は、彼女の心を開かせたのは「真善忍」であると分かっています。最初は、彼女とは怨みの縁でしたが、意外にも誠実な友情まで結ぶという収穫を得ました。大法が与えてくださったことに感謝すると共に、彼女に祝福を送り、今生が楽しく平安無事であるように祈ります。
 
2011年04月12日

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