天の技、「精鋭黒甲部隊」は、今いずこに?(三)
(明慧日本)私たちはもちろん旧勢力の按排を否定しなければなりませんが、まず大法弟子としての要求に達しなければなりません。全体的に良く行ってはじめて、旧勢力は迫害の口実を探すことができなくなります。さもなければ、旧勢力に隙に乗じられてしまい、最後にはそれらを認めることになってしまいます。
すべての人は他の空間に場があり、集団にも同様に全体の場があります。個体の場の良し悪しはその本人の心性を左右し、全体の場の良し悪しは互いの協調の度合いの良し悪しを左右しています。
軍隊は、まるで小さな粒子が大きな粒子を構成しているかのように、個人から集団を構成してします。戦闘の中で勝利を収めるのはより強く、団結力のある軍隊です。文頭で例として挙げた李世民の物語ですが、精鋭「黒甲部隊」が自分より何十倍も強い相手に勝つことができたのは、まさしくこの道理です。
師父は、「我々の責任者は寺院の中で修煉する住持、方丈と同じだ」(『法輪大法義解』「長春法輪大法指導員のために法を解く」)と説かれました。7.20以前は個人修煉でしたが、7.20以後は情勢が変わり、大法を実証して衆生を救い済度することが最も求められています。私たちは邪悪の迫害に立ち向かう中で大法を実証し、衆生を救い済度しなければなりません。幾層もの旧勢力の妨害を突き破り、徹底的に邪悪を根絶しなければならず、これこそが宇宙の中で行われる、正と邪との大決戦ではないでしょうか? 当時の精鋭「黒甲部隊」ではないでしょうか。今日の大法を実証する中で各活動の協調人は、当時の精鋭「黒甲部隊」を率いた将軍ではないでしょうか。
前線の将校としては、自分の部隊の指揮だけではなく、協調関係にある各部隊との協力を図りながら作戦を立案しなければなりません。将校の責任ははとても重大です。ナポレオンのワーテルローでの失敗は、ほかでもなく、前線の将校が職責を果たさなかったことによって、もたらされたものではないでしょうか? このように大法弟子の中の、各部門の責任者の役割は他の部門との協調の中でも現れ、共鳴の作用を果たします。もし自分が担当した活動だけではなく、その他の活動との協調が上手く取れなければ、強力な戦闘力を形成することができなくなります。このようなことは、当時の精鋭「黒甲部隊」の中にはありませんでした。
師父は説法の中で、「以前、法を正す時間がもう長くなく、とても短いと確かに言ったことがあります。私は皆さんがすぐに成熟し、すぐに理性的になり、それによってこのことを短い間に終わらせてほしいと本当に心から期待しています。もし、大法弟子は皆理性的にならず、成熟できず、いつも人心をもって事を進めており、それを強く表しているのであれば、このことはどうやって終わるのでしょうか? 何をもって大法弟子の修煉ができたと言えるのでしょうか?」(『2009年ワシントンDC国際法会での説法』)と説かれました。
99年の7.20からすでに12年が経ちました。正法の活動はなぜ終わらないのでしょうか? 真剣に内に向けて探し、自分の中から原因を探さなければならないと思います。全体にしても個人にしても、いかに早く成熟して理知的になり、師父が必要としておられるものを円融するかを、すべての大法学習者が真剣に考えなければなりません。
正法時期が長くなるにつれ、一部の大法弟子は気が緩み、師父が私たちに求めておられる三つのことをただやるだけで円満成就できると思い、正法時期の大法弟子として勇猛邁進することを忘れています。法を実証する中ですべてを順序よく行っているように見えても、正法が必ず成功するという強い正念と戦闘力、それに良くない局面から抜け出す鋭い判断力がなければなりません。当時の精鋭「黒甲部隊」は決してこのようでありませんでした!
師父は、「宇宙で法を正すことは必ず成功するのです」(『2004年ニューヨーク国際法会で説法』)と説かれました。しかし、これは決して私たち大法弟子は慌てることなくゆっくりと大法を実証してもよいというわけではありません。私たちが向上しない限り、正法は長引いてしまいます。もし法を正すことがなければ、人類はとっくに壊滅されていたはずです。現在の人類の過程は正法のために延ばされています。しかし、人類はすでにここまで腐敗堕落し、世のすべての人々は誰もが業に業を重ねています。一日ごとに人類は、一体どれほどの業を作っているのでしょうか? この人類社会があり続けることによって作り出されるたくさんの業はどうなるのでしょう?
世の中の数十億もの人々が邪悪の迫害が終わった後、大法を得ることを待っています。しかし、彼らはまだ迷いの中で業を作り続けています。正法が終わる時間が長引けば長引くほど、彼らが作る業は多くなり、それにもとからの業もあるのですから、どうやってそれを返すのでしょうか?
誰が彼らに代わって業を返済するのでしょうか? 一部を肩代わりしてあげなければ、彼らは修煉することができなくなります。師父の慈悲はすべてを円満にすることができます。また、時間が長引けば大法弟子にとっては威徳を築く機会となります。しかし、師父はかえって、更に多くの衆生の業を受け持つことになってしまいます。ですから、私たちは感謝の念を抱き、努力をし、文句や疑う気持ちを絶対に持ってはいけません。
人類社会の過程が一日延長される度ごとに、師父はたくさんのものを肩代わりして解決されなければなりません。私たちが怠けて努力しなければ、師父は私たちの分まで受け持たなければなりません。私たちが一日も早く成長し、強い力を形成し正法の進展を推し進めていかなければ、大法弟子として私たちは師父に申し訳が立つと言えるでしょうか? 私たち大法弟子の間のどんなトラブルであっても、それは師父の慈悲に比較すれば比べものにもなりません。私たちは必ず強い協調性を持って旧勢力の妨害を破り、師父に円融しなければなりません。
互いの正念があってこそ、大法弟子は正法の中で十分に能力を発揮することができ、これは私たちの心によって決まることです。もし大法弟子がみな、人類社会と旧勢力が作った表面上の魔難に惑わされず、勇気と自信を持って大法弟子としてやるべきことを行い、互いに協力し合って強大な力を形成することができれば、旧勢力は私たちを妨げることはできません。
天の技、「精鋭黒甲部隊」は、いまどこにあるのでしょうか? まるで神話のような話ですが、実はそれは私たち大法弟子の心の中に生きています。私たちが着実に内に向かって探し、内に向かって修めることができれば、必ずその心を取り戻すことができます。
(完)
2011年06月28日
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