師父は『精進要旨二』「法を正す時期の大法弟子」において、「皆さん、ご存じですか? 法を正す弟子は、法を正す時期を乗り越えられなければ、修煉の機会は二度とありません」と説かれています。私の理解では、大法弟子は必ず三つの事、すなわち学法、発正念、真相を伝え衆生を救い済度することをよく行うことができなければなりません。
一、正念を強く持ち、真心で相手のためを考える
『正念』という経文の中で、師父はこのように説かれています「やり方ですが、①精力を集中して、頭を絶対はっきりさせ、理性的で、念力が集中しており、強大なものでなければなりません。宇宙の全ての邪悪を粉砕することができるという唯我独尊の勢いがなければなりません。」。
私の理解では、宇宙の中の全ての邪悪を滅する程の唯我独尊の勢いを持つには、自分を天と同じぐらい大きい神を見なすことです。しかし、誇らしく思ってはいけません。この理を悟る前、私は香港の観光地で真相を伝えるとき、三退させる人数が多くありませんでした。しかも、一部の観光客は軽蔑の目線で私を見ていたり、罵ったり、真相を聞こうともせず、私を押した人もいました。その時は、私の正念が足りなかったため、真相の前で相手の心を動かすことができませんでした。人の背後にいる邪悪の要素と生命を正念を発して解体しようとしても、あまり効果がみられず、自分にはどうしようもないと感じました。この理を悟ってから、私は真相を伝えるとき、まず自分が天と同じぐらいの神で、あなたを救うために来たと考えるようにしました。すると発正念をし、背後にいる邪悪を滅する時に怖くなくなりました。師父が我々大法弟子に与えた能力は、遥かにあれらの邪悪を超えているという自信が私にはありました。
大法弟子の話にはエネルギーがあるので、真相を伝え相手を救うとき、その生命の永遠の幸せのためで、自分のためではないという風に基点を正しくすれば、善の念、慈悲の心で相手に真相を伝えて、時にはただの二言三言で相手を脱退させることもできます。私は自分を天と同じく大きな神であると見なし、正念が強いとき、真相を伝える看板を持って、大勢の中国大陸からの観光客の前で真相を伝え、一番多いときは、一回で10数人が脱退しました。今年の7月23日は、香港で三退した人数が最も多い日で、その日一日で105人を脱退させました。
二、真相を伝え、衆生を救い済度する
私は2007年9月15日に法を得ました。師父は『二〇〇九年ワシントンDC国際法会での説法』で「衆生を救い済度することを行わなければ、大法弟子としての責任を全うできなかったことになり、あなたの修煉はゼロになります。なぜなら、あなた個人の圓満成就のために、あなたを大法弟子にしたのではなく、あなたは重大な使命を背負っているのです。」と説かれました。
この経文を見たとき、私は内心で焦りました。2008年7月から電話で三退を勧めはじめて、2010年元旦までに、私が脱退させた人はまだ400人にも達していませんでした。その後、数回香港へ真相を伝えに行き、真相を伝えることが上手な同修と交流しました。そのため今、大きな進歩がありました。
一度、1人の大陸からの観光客に真相を伝え、最後に名前をつけて脱退が成立しようとした時、その人の上司が彼を引っ張って行って、彼を三回も殴りました。彼が再び私の近くに来たとき、私は彼に言いました「恐れることはありません。神があなたを保証してくれます。あなたに『建民』という名前をつけてあげるので、この名前で脱退してください。あなたのご健康と平安を願います。『法輪大法が素晴らしい』、『真善忍が素晴らしい』と覚えておいてください」。彼は微笑み、頷いて同意しました。
それから私は真相看板を持って、近くにいる大勢の大陸からの観光客に真相を伝えに行きました。さっき人を殴った上司もその中にいて、私は真相を伝え始めました「ある日、私は香港から台湾に帰りました。飛行機の中で、私の隣に中国の高官がいて、自分の奥さんと話をしていました。彼は、自分が世界各地に行ったことがあると話していました。私は1時間半程待ち、飛行機が台湾の桃園空港に着いて、横に誰もいないとき、彼に『天は共産党を滅しようとしているので、早く共産党、共青団、少先隊から脱退してください。良い名前をつけてあげますから、大紀元ネットで脱退して、自分を救ってください。また『法輪大法が素晴らしい』、『真善忍が素晴らしい』を覚えてください。あなたのご健康と平安を願います』と言った後、彼は『私は五年前に脱退したよ。スイスで脱退した。××党は良いものではありません。いつごろ解体されますか?』と言いました。私が『これは天機です。しかし、もう長くはありません』と言うと、彼は『ありがとう』と言いました」。私は先程人を殴った上司に「三退を手伝ってあげます。『法輪大法が素晴らしい』、『真善忍が素晴らしい』を覚えてください。あなたのご健康と平安を願います」と言いました。彼は頷いて同意し、私は用紙に彼の名前を書きました。「これであなたは安全になりました。あなたの同僚も脱退させてください」と私が言うと、彼は「OK」と返事をしました。
今年の8月22日まで、約1年1ヶ月の香港での滞在期間中、台湾で真相電話をかけて脱退した人数と、その他のルートのも含め、私によって三退した人数は全部で14,207人になりました。
三、心性を高める
実際、脱退した人の人数は肝心なところではありません。最も重要なのは、自分をよく修煉し、心性を高めることにあります。師父は『転法輪』の中で「煉功しても功が伸びない二つの原因についてお話ししました。高次元の法が分からないために修煉ができないことと、内へ向かって修めず、心性を修煉しないので、功が伸びないのです」と説かれました。
如何に心性を高めますか? 私の体験ではトラブルや、魔難が来るたび、それは全て自らを高める機会です。ある人は他人に悪く言われると、相手と物事の良し悪しを論じ始め、具体的な問題の中に落ち込んでしまいます。常人の理は反対になっているので、修煉者としては「殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さない」(『転法輪』)をやり遂げなければなりません。あなたも気持よく、私も気持ちが良い、それでは功が伸びるはずはありません。一部の人は関を乗り越えず、関が積み重なって、修煉が難しくなりました。
四、終わりの言葉
真相を伝え、衆生を救い済度し、三つの事をやっていく中で、私たちは自分の執着心を取り除き、依頼心、闘争心、顕示心、歓喜心、嫉妬心、疑い心、恐れる心、虚栄心、自我など、全ての常人の心を取り除きます。私自身は魔難に遭うたび、これは師父が与えてくれた自らを高める機会だと認識しています。悪いことを良い事と見なし、よく乗り越えるようしています。ただ自分をよく修煉し、絶えず精進して、円満成就の基準に達し、師父について自分の世界に戻り、師父の慈悲なる済度に背きません。以上は、一年あまりの個人の体験であり、不足なところは、慈悲にご指摘を願います。
師父に感謝します! また台湾、香港の私を支え、助け、励ましてくれた全ての同修に感謝します。