文/阿亮
(明慧日本)台湾に住んでいる楊莉莉さんは、小さい時から親や兄姉の愛につつまれ過ごしました。楊さんは大人になり、友人の紹介で知り合った人と結婚しました。結婚後、人生観と価値観が異なる環境での生活に、楊さんは大きなプレッシャーを受け、心身共に疲労してしまい、家出したことが一度ありました。その後、楊さんはご主人を助けて紡織工場や老人ホーム、幼児園などを立ち上げ、幅広い分野で経営者となりました。3人の子供も聡明かつ優秀で、成功しています。しかし、楊さんはこの数十年の間、楽しいと感じたことはありませんでした。
2009年、楊さんは法輪大法の修煉を始めてから、「真・善・忍」の法理が徐々に分かり、心身の疲労が煙のように消え、日々楽しく生活し、行動もはつらつとして、元気にあふれています。以前、主人は楊さんに「前はあなたを誘って出かけるとき、あなたはいつも身体の調子が悪く、元気な時がなかったですね」と怒ったことがあります。今、楊さんはパーティやイベントに出来る限り参加しています。ご主人は彼女の変化がわかりました。30歳になる長女も「お母さんと一緒に出かけると、お母さんのことを貴女のお姉さんですかと皆に言われます」と話しました。80歳近い舅姑もこの変化を見て、楊さんの健康と朗らかさを羨んでいます。彼女の姑との関係も、修煉を始める前は打ち解けず話しにくかったのが、今は本当の親子のように親しい間柄です。
今、57歳の楊莉莉さんは「法輪大法はたいへん素晴らしく、正しいです。私は法輪功の修煉を始めてから、生きるのがとても楽しくなりました」と感想を述べました。次は楊莉莉さんの半生の歩みとその変化です。
楊莉莉さんの自営企業前での写真
価値観の衝撃
楊さんは三世帯が同居する、比較的裕福な家庭の7人兄弟の長女として生まれました。父親は大手商社に勤めていました。両親と祖父から教えられた価値観や教養、及び母親の祖父への孝行は楊さんの人格形成に大きく影響しました。高校卒業後、楊さんは台北県(現在の新北市)の板橋戸政事務所に公務員として数年勤務し、友達の紹介で今のご主人と半年の交際を経て結婚し、それから今までとは異なる生活を送ることになりました。
唐朝の詩人・王建は「新嫁娘の詞」という五言絶句の中に、新婚のお嫁さんの緊張と不安を描きました。「嫁入りして三日目に台所に入り、手を洗って吸い物をこしらえた。姑の好みがまだわからぬので小姑にまず味見をさせた(松枝茂夫『中国名詩選』)」
莉莉さんは新婚生活1日目、姑に家の片付けをやらされ、翌日朝早く起床し、朝ご飯を作らされました。楊さんは少しびっくりしましたが、しかたなく従い、新婚の喜びはまったくありませんでした。それから、圧力が頭の上を覆っているかのようjに、緊張・焦燥・辛抱・心身疲労の毎日が始まり、楽しくない日々を過ごしました。
夫の実家は元農家で、伝統的な家庭で好みや習慣はそんなに悪くないのですが、仕事と金儲けを重視し、姑も勤勉で節約し、どんなことでも細かくそろばんをはじくのです。これは楊さんの、精神面を重視する価値観と違いました。姑の、この昔からある観念が楊さんにとっては大きなプレッシャーと感じられました。また、楊さんは率直にものを言う性格で、人を傷つけたり誤解されているかもしれませんが、我慢するしかありませんでした。彼女はいつも楽しくないと感じていました。
(続く)