明慧法会|師父のご加護のもとで神へ向かう(二)
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2012年2月7日 】

 三、拘禁されながらも煉功し、邪悪を震撼させる

 このことが起きた三日後の夜、ある若い男性が牢屋の前にこっそりやってきて小さな声で、「皆さん、この前の人を知っていますか?」と聞きました。私がそこに近づき、「私がそうです。私に何か用ですか?」と言うと、この男性は急いで私に、「私はここのリーダーです。あと三日もすれば、勤務地を変えられますが、あなたたちのことを敬服しています。そして、法輪大法が素晴らしいことも知っています。外に出たら、私も法輪功をやりたいです」と言いました。私はその人に対して「あなたは縁があります。本当に嬉しく思います」と言いました。この男性は、「私はここに来て、あなたにこのことを伝えに来たのではありません。警官らは先ほど会議を開きました。あなたたちを別の刑務所に移送し、さらに有罪判決を言い渡そうとしています。今晩か、明日の早朝です」と言って、すぐにその場を離れました。

 翌日の朝、刑務所の前にたくさんのパトカーが止まっていました。同修たちは名前を呼ばれ、手錠をはめられ、パトカーに押し込まれました。移動する中、パトカーのサイレンがずっと鳴り響き、私たち三名の同修が、どこかへ向かっていました。同修のAさん(この同修はその後、迫害のため死亡しました)は泣き出しました。私は彼女になぜ泣いているのかと聞くと、彼女は「小さい時から、泥棒とか悪い人たちだけがパトカーで捕まえられているのを見てきましたが、なぜよい人に罪があると言われるのでしょうか」と言いました。この同修があまりにも純真なのを見て、私は笑いました。「よい人を捕まえるよう指示する人はきっと悪い人でしょう」と言いました。私たちを拘束した警官は、刑務所の中で最も人を殴っている人であり、彼はちょうどその時に、まだ開封していない瓶を持ち上げて私を殴ろうとしました。しかし宙に挙げた手を戻しました。私の言うことを少し考えてから、警棒を持って、「あなたは大卒ですよね?」と言いました。私は「私が学んでいるのは法輪大法です。しかしまだ卒業していません」と言い返しました。そしてその男性に真相を伝え続けました。その男性も、いつもと違って黙々と、真相を聞いていました。

 午後3時過ぎ、ある刑務所に着きました。署長は私たちに対して、「朝、あなたたちがやってくると聞いたので、布団も干しました」と言いながら、私たちに濡れていて悪臭の漂う布団を押し付けてきました。さらに1516人くらいの常人と一緒に、牢獄に閉じ込められました。師父は「皆さんにこのようなことを話したことがあります。佛とはなんでしょうか。如来は真理を踏まえて意のままに来ており、それは世間の人が名付けた呼称です。しかし正真正銘の佛は宇宙の保護者であり、宇宙の全ての正の要素に責任を負うのです。」(『米国西部法輪大法法会での説法』)とおっしゃいました。私は「ここに来たからには、帰るつもりはありません。どこでも法を実証しなければいけない」と思いました。夜6時、私は煉功を始めました。そして、今後のために環境を作らなければならないと思いました。ちょうど私たちを監視している警官がそれに気づき、「煉功するな」と言いました。私はそれを無視しました。警官が牢屋の扉を開けて、中に入ってきましたが、私はそこに立ってずっと煉功したままでした。

 周囲は非常に緊迫した雰囲気でした。皆が恐れながら、この事態の発展を見守っていました。警官は私の周りを4周くらい回った後、穏やかに「これは抱輪ですよね」と言って外に出て行きました。少しすると署長がやってきて、私に対して「私はあなたより年上です。あなたを妹と呼ばせてください。私が職を追われるようなことだけはさせないでください」と言いました。それを聞いた私は、「今は私たちの煉功の時間です。私たちは罪もなく迫害されているのに、なぜあなたを傷つけることになるのでしょうか」と言いました。男性は仕方なくその場を去りました。それ以降、毎日の朝6時と夜6時は、一緒に煉功する時間になりました。私たちには一冊の『転法輪』がありました。3人でいつも法を学び、交流していました。

 101日の夜、私たちが煉功しようとした時、ずっと隠れていた署長が突然走ってきて、「お願いです。少ししたら市長、公安局長などの上司がやってきます。私がもし煉功することを許したら、上司は許しません。どうか彼らが去った後に煉功してください」と言いました。私は「ありがとうございます。でも私たちは絶対煉功はやめません」と言いました。署長は怒り出し、足を踏み鳴らしてその場を去りました。私は同修Aさんと煉功していましたが、小さな声で私たちに「来た! 来た!」と言う声が聞こえてきました。私は煉功しながら、「動くな!」と他の同修に言い聞かせました。ちょうどこのとき、ドアの入り口に「ここに法輪功がいるんじゃないか? ここに連行しているのはなぜだ?」という声が聞こえました。それに対して署長は「市長殿、ここはB市からの客です。B市で、もはや手に負えないので、ここに送られてきました。数日するとここを出ます」と言いました。

 四、大法を修め奇跡が現れ、自宅に帰る

 刑務所では毎日2食でした。しかも朝晩に一回だけトイレに行くことを許され、顔を洗うことは3分間しか許されませんでした。しかし、トイレの数は受刑者の数に対してきわめて少ないため、いつも下水道で用を足していました。しかも3分も立たないうちに警官が「早く出てこい!」と叫びます。他の人がトイレに行くとき、私はいつも掃除をしていました。用を足したいと思っても時間がありません。その3日前にトイレに行きたいという感覚が出てきましたが、出ませんでした。私の悟性が上がってこなかったため、ある日私は掃除をして最後に出てこようとしたとき、ある太った警官が私に「お前は神じゃないか? 神はまだトイレに行くのか?」と言いました。それを聞いた私はただ微笑み返しただけでした(結局、自宅に帰るまで21日間、一度もトイレに行きませんでした。しかし体は常に正常でした。今から思えば、太った警官の話はまさに師父が警官の口を通して、私たちが神であることを悟らせようとしていることに気づきました)。

 ある日の午後、私たち3名の同修は一緒に交流しました。突然、眠いと感じたので、目を閉じるとある景色が見えました。一人の和尚が、林の中の古寺を歩いていました。ちょうどその瞬間、私は目が覚めました。二人の同修が「なぜ目を閉じていたのですか?」と聞くと、私は「ちょっと眠くなりました」と答えました。夜寝るとき私は、迫害はますます激しさを増しており、師父は私たちに困難に立ち向かう決心を悟らせようとしているのではないでしょうか、と感じました。「ご存知のように、佛、神は衆生のため、宇宙の利益のために命を放棄することができ、何でも放棄することができます。しかも、その時平然として動じないのです。もしあなたを佛の位置に置いたら、あなたはそこまで達することができるのでしょうか?」(『米国西部法会での説法』)この時、一つの疑問が私の脳裏に浮かびました。「あなたは宇宙の真理のため、自分の命を犠牲にすることができるのでしょうか?」 瞬間に、私は心の中で「師父、私はできる」と答えました。

 ある人が私に、「監獄の中に何も持ち込むな」と言ったので、私は法を心の中に暗記しようとしました。私は生活用品を同修と常人に分け与えました。彼女たちの目から、敬服の視線を感じました。その数日、私が感じたのは、これから何が起こるかわからないが、師父と法さえあれば、将来は明るいものです。私が本当に生死を放下できた時、本当に落ち着きます。体中がまるで師父のご恩と法の光に包まれているようです。同時に、本当の命の意義と価値を悟ることができるのです、ということでした。ある日の夜11時半、私が座禅をしていた時、突然警官に「早く片付けて出てこい!」と言われました。皆が私を心配して「どこに行くのですか?」と聞くと、警官は「家に帰るのだ」と言いました。その場にいた全ての人が、非常に意外だと感じていました。

 (続く)

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/11/9/248918.html)
(English: http://www.clearwisdom.net/html/articles/2011/11/13/129455.html)     更新日:2012年2月8日
 
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