法輪功修煉者である同僚が不当に連行された後
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文/ヨーロッパの法輪功修煉者

 【明慧日本2012年4月26日】1999年4月25日、1万人もの法輪功修煉者たちが北京の国務院投書・陳情事務所へ行き、当局に対し自由で合法的な煉功環境を求めました。これが有名な「4.25大陳情」です。数カ月後、中共の江沢民を中心とする政権グループは、法輪功修煉者の平和的な陳情を無視し、法輪功に対して全面的な迫害を始めました。迫害の初期、その弾圧はまさに天が崩れ落ちるような勢いで、多くの人はどうすればよいか分かりませんでした。しかし、一部の庶民は良心と善悪を判別する本能から、迷いなく、善良な法輪功修煉者を保護しました。

 1997年、中国広州省広東市南部のある会社に、小李さん(仮名)という女性の法輪功修煉者がいました。彼女は勤勉で明るく、人をよく手伝い、社内で評判の人でした。当直のない日の夜、彼女はよく会社の寮の前で煉功し、社内の職員も興味津々に習ったりしました。皆が口を揃えて言うには、社内で一番よい人は法輪功修煉者で、最も健康な人も法輪功修煉者でした。

 しかし、1999年7.20に法輪功への迫害が始まり、一夜にして全ての新聞とテレビの報道は法輪功を批判し、その勢いは中共の歴史上、度重なり行われてきた運動以上にひどかったのでした。翌日、社長は小李さんに、「くれぐれも身の安全に注意してください。会社はあなたを保護しますよ」と言いました。香港支社に務めている同僚の徐さんもわざわざ来て、小李さんに言いました。「私たちは法輪功の事(中共に迫害されている事)を聞きました。昔、キリスト教徒たちが迫害を受けたように、これも長く続きませんよ。私たちはあなたを支持します」

 ある日、小李さんが他の法輪功修煉者と一緒に公園で食事をしている際、突然警察に不当に連行されました。社長は知人を通じて小李さんの釈放を求めましたが、返ってきた答えは、「殺人犯なら何らかの手段を使って釈放できますが、法輪功修煉者は絶対に無理です」ということでした。皆がその答えに落胆すると同時に、中共の迫害政策の残忍さを身に染みるほど実感し、小李さんの安否を心配しました。

 小李さんが収容されている時、地元の警察が小李さんの寮の部屋を捜索したいと、会社を尋ねてきました。会社の寮の管理担当者はいろいろな口実でそれを拒み、最後に鍵が見つからないという理由で警察の要求をつき返しました。警察は何もできず帰りました。

 その後、小李さんは収容されている他の法輪功修煉者と一緒に断食して迫害に抗議し、15日後、無事に出てきました。社員一同は喜んで小李さんを迎え、仕入部の付さんは親指を立てて言いました。「最後まで耐え抜いて下さい。これから私も法輪功を修煉します」

 地元の警察からの嫌がらせを避けるため、社長は小李さんを部門責任者に任命し、他の地方の子会社に異動させました。職位は従来より上がりました。列車での移動の際、小李さんの荷物が検査される事を考慮し、会社は特別に車を用意し、彼女の法輪功の関連書籍、オーディオ資料などを彼女の新しい住所に送る事にしました。 

 その後の日々、中共の迫害が激しさを増すとともに、数回にわたり迫害を受けていた小李さんと会社の連絡は途絶え、2005年になって刑務所から出てきた彼女は会社とやっと連絡が取れました。販売担当の唐さんが彼女からの電話を受けた際、興奮して小李さんに言いました。「私たちはずっとあなたの事を思っていました。社長も新しい社員募集の基準を設け、必ず法輪功修煉者のような人柄を持つよい人を募集しています」

 後に、会社の一部の社員は小李さんを通じて多くの法輪功の真相を知り、続々と共産党から脱退しました。小李さんは同僚たちが自分達の良い未来を選んだ事を心から喜びました。

 このような出来事は、中国本土の各地で見られます。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/4/23/256114.html)     更新日:2012年4月27日
 
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