毎日爆薬を扱う私は、師父のご加護を頂いている
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文/遼寧省の大法弟子・心明

 【明慧日本2012年5月3日】私は化学製品工場で働いて、毎日爆薬を扱っています。直接爆薬を触ったりしませんが、前の作業工程にも後ろの工程にも、周囲の環境にも爆薬がいっぱい置かれています。TNT(高性能爆薬)から黒い火薬まで、国内で使われている爆薬のほとんどを、我が社が生産しています。

 私の所属部門は第一、第二、第三、第四という4つの現場に分かれて、各現場の間は丘で(工場は山奥に立地する)仕切られています。ある日、私は第一現場で作業をしていた時、現場のリーダーが来て、「心明さん、箱詰めをする人以外を連れて第三現場へ手伝いに行ってください」と指示しました。それで、私は皆を連れて第三現場に行きました。30分後、顔色を変えた同僚が走ってきて、「第三現場で事故が起きた! 箱詰めをしていた人が怪我をした!」と叫んでいました。ショックのあまり、何人もの若い作業員が泣きながら走り出しました。私はゆっくり外に出て空を見上げて、心の中で「師父、私を守っていただきありがとうございました」と呟きました。

 しばらくして、私は第二現場に異動となりました。私のいる作業部屋の定員は2人で、つまり私ともう一人Bさんです。Bさんの毎日扱う製品はTNTを塗ったもので、Bさんはそれを検査してから膜をさらに塗ります。

 ある日、私は制服に着替えてから、モップを手に取って作業部屋に着いたら、なんと中に4人もいました。3人が数字の照合をやって、私の椅子にもう一人が座っていました。私はモップで拭いてすぐにその部屋を離れました。廊下を通った時、モップが壁ぎわのロッカーにぶつかりました。壁一面ほど大きいロッカーがなんと少し揺れました。その一瞬、「今は出勤のラッシュアワーで、ここを出入りする人がとても多いので、誰かがロッカーにぶつかって倒れたらどうしよう。後で戻る時には、この廊下を通らないほうがいいかもしれない」とふと思いました。

 そうして、私は外を一周して、もう一つの入口から入りました(第二現場に3つの入口がある)。自分の作業部屋は定員を超過しており、今戻っても仕事ができないと思いました。そして、私はその部屋から一番遠いところに座って休憩をしました。座って間もなく、作業部屋の方向から「ガン」と大きな音が聞こえました。私はすぐに「あの大きいロッカーが倒れたのか!」と思いました。しかし、ロッカーが倒れたのではなく、火薬の匂いが入り混じった煙が私の作業部屋からモクモクと出て、泣き声、叫び声がたちまち混じって聞こえました。部屋にいた4人は人に支えられながら部屋を出て、顔は真っ黒になって、顔立ちさえ識別できなくなっています。誰に聞かれても4人は声を出さず、しばらく話をすることもできないようでした。私がその部屋を出て、5分も経たずに起きたのです。私はそこに立って動きもとれなくなって、ただ心の中で「師父、ありがとうございました! 師父、ありがとうございました!」とつぶやきました。

 その時、第一現場のリーダーが来て、「こちらで事故が起きたと聞いたが、あなたは無事だったのか?」と聞きました。私が経緯を説明したら、彼は「心明さん、あなたは普通の人ではない」と言いました。それからリーダーは、二回とも事故を偶然に逃れた私をとても尊重するようになりました。

 実は、「爆発」とは、死傷だけが恐ろしいのでなく、我々の仕事現場はとても静かで、突如伝わってきた巨大な爆発音を聞いただけで誰もが仰天します。私の知り合いにその爆発音を聞いたショックで心臓病に罹って、仕事を異動した人が2人もいます。

 またある日、私は第四現場で作業をしていた時、第一現場の人手が足りなくて、そのリーダーが第四現場の主任に「心明さんに第一現場に来てほしい。彼は技術が高いから」と声をかけました。主任は「それくらいの仕事は誰でもできる、こちらにも心明さんのような熟練者が必要なのだ」と言いました。すると、リーダーは「心明さんは魔除けができる」と言いました。主任は、では本人と相談して決めればよいと言いました。私はどこで働いても良いと答えました。リーダーは第一現場に戻って、「皆さんに良いお知らせがある、心明さんがもうすぐ戻ってくる」と皆に話し、皆もとても喜んだと、事後他の人から聞きました。

 翌日、第一現場に出勤しようとしたところにCさんが来て、「私と代わってもらえない? 私は第一現場に行きたい」と言いました。私は頷きました。結局、初日の午後に第一現場で爆発が発生して、Cさんはそれから長期の病気休暇を取ってしまいました。

 それから、私を第一現場に戻すために、リーダーは第四現場の主任、部長と喧嘩までしました。最終的に、第一現場が製品出荷を急いでいるため私はそこに戻りました。さらに不思議な事がそこでまた何度も起きたのです。

 ある日の朝、今まで一度もなかった症状が起きて、頭がくらくらして起きられません。第一現場に電話をかけて、少し休んでから出勤すると言いました。2時間ほど寝て目が覚めたら、何もなかったように回復しました。11時ごろ、私が現場に着くと、皆は仕事をしていません。「どうしたのか」と聞いたら、皆は「ちょっと事故が起きて・・・」と答えました。ある人が「ところで、あなたが持っているそれは何?」と聞いてきました。突然、家族のレインコートを私はうっかりと工場に持って来てしまったことに気付いて、私はまた慌てて家に戻りました。家に着いたら、家族があちこちレインコートを探しているのです。我が家は工場まで遠く、午前中には工場に戻れそうもありません。リーダーに電話をかけて、「午前中は工場に行けません」と言いました。電話の向こう側でリーダーが皆に大きな声で「皆さん、よく聞いてください。今日の午前中、心明さんは出勤しません!」と伝えていました。

 それからも、現場で何度か事故が起きましたが、毎回、私は現場にいませんでした。ある時は電話に出るためにその場を去りました。ある時はトイレに行きました。またある時は違うところに呼ばれました。同僚は、「私達はいつも無傷だがけっこう爆発音に驚かされる。しかし、あなたは驚かされることすら一度もなかった」と言いました。爆発現場で爆発音を聞いて、炎が空中に舞い上がるのを見て、呼吸も出来ないほどの青い煙の中に身を置くことは、ただ室外で爆発音を聞くだけとは全く違う次元の体験です。夜はいつも同僚から「心明さん、明日出勤するの? 行かないなら教えて」と電話がかかってきます。私はこのようなことをあまり気にかけていませんが、第一現場のリーダーの言葉「あなたは普通の人ではない」の意味が分かりました。そうですね、私は師父のご保護を頂いている人で、天上の神も羨む大法弟子です。

 これらの事を、私は何度も知り合いに教えたことがあります。その時、これが「人間世界にいる神」ということだと分かりませんでした。今、これらの事の因縁関係が分かりました。幸運にも、私には師父がいらっしゃいます! 「心明さんは魔除けができる」と言われた理由も分かりました。「修煉する人こそ最も貴重なのであり、その人が修煉しようと思うこと、そこで生じた一念こそ、なによりも貴重なのです。佛教では佛性を重んじており、佛性がいったん現われると、覚者たちはその人を助けることができます(『転法輪』)」師父、ご加護をありがとうございます!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2011/12/22/249633.html)     更新日:2012年5月4日
 
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