私は「修煉当初」の状態を取り戻した

 

文／中国の大法弟子

　【明慧日本2012年5月25日】最近、私の修煉状態はいつもあまり良くありません。三つのことをしていますが、学法は任務の実行であり、心から打ち込むことができず、まるで法との間に隔たりができたように感じます。今までのように、学法後のスッキリした感覚が得られません。正念を発していても気が散り、真相を伝える時の効果も良くありません。常に何かに束縛されているような感じです。私は自分の修煉状態に問題が生じたことに気付きました。絶えず内に向けて探しましたが、その問題は一体どこにあるのか、突き止めることができませんでした。

　私は最近、同僚に真相を伝え、三退を勧めた時のことを思い出しました。同僚達の無関心な態度、真相に対する誤解や軽蔑したような表情を思い出し、真相に直面した時、世の人々がいかに迷いの中に陥っているのか、いかに現実のみを重視しているのかを強く感じました。また、明慧ネットで同修が不当に連行され、迫害を受けた事例を読み、なぜか気持ちが落ち込んでしまいました。人を救い済度することは本当に容易なことではなく、修煉も難しすぎるとため息をつき、どんなことをしても元気を奮い起こすことができませんでした。

　私は今朝、目が覚めて突然、自分の精進を妨げている原因に気がつきました。それは他でもなく、難儀に遭遇した時に生じた、消極的で怠惰で悲観的な心理状態でした。正念を持って問題に直面することができず、習慣的にマイナス思考で対処し、これらの良くない状態が濃い霧のように私を覆い、私を陥れ、隔てて、私に大法の威力を見させなかったのです。私のこの良くない状態も、生命が長い年月をかけて変異する過程において形成され、旧宇宙の「成・住・壊・滅」の旧法理に従って生じたのだと考えました。根源が深いため、ずっと長い間、自分がそれに左右されていても気づくことができませんでした。私の今の状態は生命が法から逸脱した表れであり、この流れに身を委ねていけば、きっと私の心性は低下し、複雑な環境に左右されるだろうと思いました。

　私が世の人々の無関心や、誤解、そして私を敬遠する態度に遭遇したのも、まさしく、この心理状態に関連していて、私の大法に対する困惑と誤解している部分に狙いを定めたのだと思います。自分さえ恐れていて、正念が持てないのに、世の人々にとって真相に関心を持つことはなおさらです。私は今、世の人々の大法に対する態度は、正に大法弟子の修煉状態と心性によるものだとはっきりと認識することができました。師父はすでにこの法を説かれました。「道家は従来から人体を一つの小宇宙と見なしており、身体の中の大きさ、様相は宇宙のそれと同じだと考えています」（『転法輪』）それではなぜ私達は自分が遭遇した問題を外に突きつけ、自分の内に向けて探さないのでしょうか？　世の人々は毒害され、私達に期待しているのではないでしょうか？　私達はどうして世の人々を突き放すことができるのでしょうか？　どうして怠ることができるのでしょうか？　そして、どうして世の人々を責めることができるのでしょうか？

　以前、師父は『最後の執着を取り除こう』の中で説かれています。「修煉者がたとえどのような情況にあっても生死の念を放下できたならば、邪悪は必ず恐れ慄いてしまいます。すべての学習者がみな、それができるのであれば、邪悪はおのずと消滅してしまうのです。皆さんはすでに相生相克の法理を知っていますが、恐れる心がなくなれば、あなたを恐れさせる要素も存在しなくなります。これは強いて行なうことではなく、本当に平然と放下することによって達することです」私はこの法に対してあまりよく理解できませんでしたが、今、まるで夢から覚めたように、はっきりと分かりました。私は外部からの妨害を非常に恐れ、他人の態度を気にするあまり、邪悪の存在を大きく見すぎて、根本的に邪悪を無視することができませんでした、根本的に邪悪を否定しませんでした。すなわち、始めから金剛不動の基準に達していなかったのです。師父を信じ、法を信じることができませんでした。師父は法の中で「病根はすでに取り除かれており、残りはほんの少しの黒い気で、それを外に発散させるので、あなたにほんの少しだけ難を与え、ちょっとした苦しみを嘗めさせることになります。あなたが全然苦しみを嘗めないわけにはいかないのです」（『転法輪』）と説かれています。　正法の進展の全ては、師父が把握されています。旧勢力と邪悪はただ少しの黒い気を外に発散しているにすぎません。師父がまだそれらの存在を許しているのは、大法弟子を鍛え、円満成就させるためです。私はどうして邪悪と魔難をそれほど気にする必要があるのでしょうか？

　今になって、私は師父の「誰か天の主、次元次元に法徒離れて、自ら命じ天穹を主宰す、帰位の期（とき）己に近し、誰かいまだ糊塗するを看る」（『洪吟二』「無迷」）の内涵を少し理解できるようになりました。かつて、私達も法から逸脱した生命であり、自分を正し、無条件に法に同化しなければなりません。私達は道を少しでも外れてはなりません。なぜならば、歴史と未来が私達に重大な使命を与えたからです。師父は『洪吟三』「麻煩」の中で、法を正す修煉の道がしっかり歩めないのは、修煉者の人心が邪魔をしているから（原文ではない）とおっしゃっており、私はその意味が分かるようになりました。私達の変異した観念と、断ち切ることのできない人心が、師父の正法を妨げています。師父が待ち焦がれ、期待されているのは、私達が一刻も早く向上し、法に同化した私達のこの全体です。もしも、私達に原因がなければ、邪悪の存在が今日まで許されるでしょうか？

　やっと、私は目が覚めました。「師が法を正すことを手伝う」と常に口にしていますが、本当にできているのでしょうか？　真に無私無我、全身全霊で打ち込んでいるのでしょうか？　真にどんなことを目の前にしても、動じないのでしょうか？　今、私はこれらの基準に達するには、あまりにも遠いことに気付きました。大法のため、衆生の期待に背かないため、先史の誓約と責任を果たすため、私が停滞して前進しない理由があるのでしょうか？　私は本当に再び「修煉当初」の状態を取り戻すことができました。

　認識不足のところは、同修の皆さんの慈悲なるご叱正をお願い致します。

　合掌