心から真に旧勢力を否定する
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2012年12月6日】私と同修である母との間にはとても長い間、ずっと対立と隔たりがありました。原因は、私がいつも母を監視して、母の一挙一動に対して、指摘したり自分の意見を言ったりして、些細なことで揚げ足を取っていたからです。私は、母には執着心がたくさんあると思い、内に向けて探すようにとずっと母に要求していたのです。このような状態の中で2人はいつも口論し、対峙して、一緒にすべき真相を伝えることもきちんと実行せず、多くの時間を浪費していました。

 母と口論するたびに、「すべてはお母さんのためです。執着心を取り除いてお母さんを向上させるためです。相手の執着心に気が付けば、修煉者として言い出すべきです」と私は強調し、口論となって隔たりを招きました。

 母の執着心を見て、言うべきか、それとも言わない方が良いのか、私自身が母の執着に執着しているのではないか、相手の執着を見たのは自分の執着を取り除くためではないか、母に対する執着が重く、言葉遣いに善意がなく、母の誤りをもっと包容してあげなければならないのにと、私自身も悩み、自分の問題点を探しました。しかしまた母に会うと、抑え切れずに母を責めたりしました。このような状態がとても長く続きました。

 ある日、私は自分の内心の考えと動機を観察して、ついにとても大きな執着を探し当てました。つまり、私は旧勢力を否定しておらず、否定していないどころか、旧勢力を恐れて、知らないうちに思想も考えも旧勢力に制御されていたということです。表面上、母の執着心を見て、私は母を助けるためにいろいろと指摘していたようですが、さらに深く探していくと、実は母の修煉がよくなければ、母が旧勢力に迫害されるのではないかと心配していたのです。その心配する気持ちこそ、私の心の奥底に隠れていた本当の動機であり、執着でした。

 ふだん何かをして、何かを話す時に、私は意識することなく、とても自然に旧勢力を思想の中に入れていたのです。例えば、執着心を取り除こうとする時、私は「この執着心を必ず取り除こう、さもなければ旧勢力に迫害される口実を与えることになる」と考えました。また、「三つのこと」をしっかりと行っていない場合、また自分の人心と執着が多い場合、外で真相を伝える時にとても不安になって落ち着きません。修煉状態があまり良くない時、旧勢力に迫害されるのを恐れて、私は真相を伝えることを控えてしまいます。そうすると、いつも消極的な状態の元で、正々堂々と、平然とできなくなります。自分の修煉がとても疲れて、とても消極的になっただけでなく、その正しくない考えを母にまで押しつけ、母に歪んだ「道理」を押しつけていたのです。以上は私の根本的な執着で、やっと分かるようになりました。

 なぜそうなったのか、それは私が旧勢力を完全に否定していなかったからです。私は師父が按排してくださった、旧勢力を全面的に否定する道を歩んでおらず、どうしたら旧勢力の迫害を避けられるかという道を選んでいたようです。頭にいっぱい詰め込んだものも、大法の基準で自分を律して良い修煉者になるためではなく、どのようにしたら旧勢力に好かれ、迫害されない人になれるかということでした。それでは旧勢力を認め、旧勢力に制御されることになったのではありませんか。

 執着と観念を除去する目的は、自分の修煉のため、衆生を救い済度するためであり、決して迫害されないためではありません。旧勢力は旧宇宙に淘汰される生命ですが、私のいかなる考えがすべて旧勢力と繋がっており、旧勢力を中心にしているのはなぜでしょうか? 大法を得たのはただ旧勢力に迫害されないためですか? もちろんそうではありません。そこに私の私心が暴露されていたのです。もしある人が飲酒運転をしないのは、自分の命と他人の命を大切にするためではなく、ただ処罰されないためであれば、私の以前の考え方と似ています。今までの私は旧勢力の迫害を恐れて、最善の努力をしていましたが、宇宙の真理、真・善・忍のために最善の努力をしていたのではありませんでした。

 ここまで書いてきて、私は今までの自分が大法からかけ離れていたことにやっと気がつきました。私はやはり旧宇宙の「私」の理から抜け出ておらず、他人のため、衆生のため、宇宙の法理のために自分のすべてを尽くすという大法の要求に達していませんでした。修煉者は年をとること、病気、迫害、苦を嘗めることなどを恐れる執着心を取り除き、まったくそれらを恐れたりしないはずです。師父の弟子になったのは、ただ一人の私心だらけの修煉者になるためではなく、それは完全に衆生のためです。私はこれを教訓として、心の底から真に旧勢力を否定し、迫害を恐れる執着心を取り除き、そして、正々堂々と師父が按排してくださった道を歩んでいこうと思います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/11/5/265042.html)
 
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