法を暗記する修煉体験
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 【明慧日本2013年5月3日】私は2006年に大法に出会い、2008年から修煉を始めた男性の青年弟子です。この機会を借りて、自分の修煉の道におけるわずか体得を話したいと思います。不足な点は同修のご叱正をお願いします。

 法を暗記する決心をする

 ある素晴らしいめぐり合わせから、私は法を得ることができました。2008年に出稼ぎ先の近くにある姑の家にしばらく滞在することになりました。姑は古い弟子で、借りているアパートには何人もの大法弟子が寝泊まりをしていて、その地区の学法場所でもありました。毎日午後、皆が集まって、学法しましたので、私も一緒にさせてもらいました。『轉法輪』を学んだ後、師父の7.20以前の経文を一篇ずつ学びました。この環境がずっと続いて、私の内面世界に大きな変化が起こりました。師父の法は博大精深で、分かりやすい法理が徐々に私の心の奥に入り、私はこの宇宙の法理に深く感服して、法に巡り合うことに出遅れた自分を悔やみました。

 師父は『轉法輪』の中でこう説かれました「そのうえ皆さんは高次元の法を必ず徹底的に学んで、どのように修煉するか分かるようにならなくてはいけません。五通りの功法を一度に習得して、全部覚えなければなりません。将来あなたは極めて高い次元あなたが思ってみたこともない高い次元に達することができ、間違いがなく、正果が得られるのです」また師父は「人間はまるで一つの容器のようなもので、何かを入れればそれになるのです」(『精進要旨』「法の中に溶け込む」)と教えられました。

 法を得て最初の1カ月目から、自分の修煉を指導できるように、この万古不遇の宇宙大法を暗記する決心をしました。

 法を暗記する難関を突破する

 法の暗記を始めた頃、非常に難しかったのです。小さい時から私の記憶力はあまり良くありませんでした。学生の頃に、暗記したいものはなかなか覚えられませんでした。そのうえ、各種の思想業力による妨害もありました。常人の時の私は名、利、情を重んじる人間でした。法を暗記するときに、何も構わず、一段落ずつ繰り返して読み、読みながら、頭に印象付けます、そして、目を閉じて、暗記しました。一段落を暗記するのに1時間かかることは普通でした。暗記したものはもう通過して、次の段落へと進みます。次の内容を覚えた時に、前に暗記した内容はもう忘れてしまうのですが、このように次から次へと進んでいきました。時間のロスは大きいのですが、決して無駄ではなく、法を学ぶことにいくら時間をかけても惜しくありませんでした。その間に、大法の音楽を聞いたり、師父の説法を聞いたりして、夕食の後は師父の経文を学びました。

  大量に法を学ぶと、自分の人間の殻を一層一層と突破していき、心性が大いに向上したと実感できました。自分はまだ新しい学習者ですが、精進して古い学習者のように法の基準を持って自分を律しました。毎日6回以上正念を発し、縁のある人たちに出逢ったら、ただちに大法の真相を伝えました。

 法を暗記する過程を通じて大法の素晴らしさを知る

 法を暗記するにつれて、明らかに、師尊は私を済度し始められたことが分かりました。正念を発し始めてから間もなく、天目は肉がぎゅっと中心に寄り、内側に入り込む感じがしました。2回目に本を暗記している時に、座禅を組むと頭が揺れ動く状態が現れ、法輪が下腹部で回っているのを感じました。時々、煉功の音楽が聞こえてきて、私はこの宇宙で最も幸運な生命の一人になったことが分かりました。私は師父の弟子であり、神の道を歩んでいる大法徒であると、心の中に喜びが満ちました。

 師父が『精進要旨』「環境」の中で「皆さん、考えてみてください。人類は自らが猿から進化してきたという説でさえ、もっとも正しい学説と認めているのに、これほど偉大な宇宙のこの大法に対して、皆さんはかえって、正確な位置を与えることを恥ずかしく思っているのです。これこそ人間の本当の恥なのです」と説かれました。

 師父の法に従い、仕事場で同僚に真相を伝えるときに、常に大法の学習者として、大法の素晴らしさを教え、三退を勧めます。もちろん、まず仕事を良くこなし、勤勉であることが前提です。そうすれば、同僚に親しみやすく、みんなと雑談する機会が増えるので、会話をを楽しみながら相手が三退するまで真相を伝えることができるのです。

 ある小さな工場で働いていた時のことでした。仕事内容は単純な作業でしたので、心の中で法を暗唱してみました。すると意外に早く法を暗記することができました、定刻に正念も発しました。そこの同僚とはとても仲がよくて、私は辛い仕事や、力仕事を常に誰よりも先に引き受けましたので、皆さんの信頼を得ることができました。そして、同僚の一人ずつに真相を伝えましたので、この工場で勤めていた殆どの人たちは真相を知ることができました。ある2人の同僚はその場で直ちに「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」と復唱して、福に報われ、苦しんでいた病が消えました。結局、そこの社長も『九評』を受け取り、真相を知りました。このような展開を得たのは大法の無辺の威力が発揮されたためだと分かりました。職場で法を暗唱することは、その職場にいる人々を大法に同化させる過程でもあり、心が通じれば人々は自然に真相を受け入れます。

 法を暗記することも、人を救うことも緊迫している

 一時期、朝に煉功して正念を発した後、すぐに法を暗記することにしました。通勤時間に『洪吟』、『洪吟二』を暗記し、仕事に支障をきたさない時に、法を暗唱するか、法を聞くことにしました。昼休みに同僚たちが休んでいる時、私は法を暗記しました。夜になれば、師父の経文を学びます。朝から晩まで法に浸っていました。忙しい日々を送っていましたが、とても充実していました。

 法を暗記して2回目に入った時に、もっと大勢の人を救いたいという切実な気持ちが込み上げてきました。いつも、自分の周りにいる人たちだけに真相を伝えることに満足してはならないと考えました。故郷には、まだ真相を知らない人が大勢います。そこには大法弟子が少ないため、真相はあまり知られていないのです。師父は『正念』の中で「大法弟子は既に衆生が救われる唯一の希望となりました」と説かれました。私は故郷に戻って、そこにいる人たちを救わなければならないと悟り、いつも一緒にいる同修に自分の考えを話すと、同修も賛成してくれて、一緒に故郷へ行くことにしました。

 故郷で1回目の真相を伝えたあと、私たちは2人で、また3、4人一緒に、合わせて十数回も真相を伝えに戻りました。毎回行く前に、必ず学法を強化して、衆生が救われることを妨げるすべての妨害要素を取り除き、目的地に集中して発正念を繰りかえしました。当日、私たちは1人ずつ小冊子、お守り、神韻公演のDVD、『風雨天地行』などの真相資料を袋いっぱいに詰めて、背中に背負って出かけました。

 現地に着くと、村ごとに資料を故郷の人々の手に渡し、三退も勧めました。昼食はほとんど取らず、クッキーで腹ごしらえをして、午後の4時か5時になるまで戻りませんでした。持って行った真相資料が足りない時には、その度に後悔しました。1日に三退した人数は、多いときで160人から170人、少ない時でも10数人はいました。毎回師父のご加持の下で安全に戻ることができました。毎回師父のご恩を受けて感謝にたえない気持ちと衆生への慈悲な気持ちで人を救い済度する日々を過ごすことができて、とても充実していました。

 師父は『轉法輪』の中で「行脚は非常に辛いことで、社会の中で放浪し、物乞いをしながら、いろんな人に出会って、嘲られたり、罵られたり、いじめられたりして、どんなことにも遭遇する可能性があります」と説かれました。

 真相を伝える時に出逢う人々は十人十色ですが、大まかに四つのタイプに分かれています。一つ目は真相を素直に受け入れ、三退します(このタイプの人は比較的多い)。二つ目は真相を受け入れる気持ちはあるのですが、理解するまでもっと時間が欲しいと言います。三つ目の人は冷淡で、まったく関心を持ちません。最後のタイプは、極力真相に反対して、威嚇して抵抗しますが、このタイプの人はほんの僅かで、1日に1人か2人しかいません。この過程において、私は初めびくびくしながら自信を持てない状態から、最後に正々堂々となるまでに、心性は大いに鍛えられました。真相を否定する人を不平不満に思う気持ちから、泰然自若としていられるまで変化しました(ただ残念な気持ちでいっぱいです)。その間に、自分の困難を恐れる心、体面を重んじる心、闘争心、嫉妬心等々、山ほどの執着心がすべて暴露されました。法に照らして、衆生を救い済度する心だけを残して、意識的に他のすべての執着心を排除するように努力しました。その過程において、体験したたくさんの師父の綿密な按排や、いろいろな奇跡などは省略させていただきます。

 真相を伝えるときに同行してくれた年配の同修たちに心から感謝します。彼らの言動を通じて、法と師父に対する揺るぎない信念、衆生に真相を伝える弛まぬ無限の力が見えました。私も彼らのように成熟に向かっていくことを強く望んでいます。

 法を暗記する過程も法で量る

 私は随時随所で法を暗記する習慣を養いました、ちょっと長い空白時間を利用して、また仕事に支障を来たさない範囲であれば、心の中で法を暗唱します。『轉法輪』はまるで私の普段の行いの手引きのようになり、どこでどんな内容が書いてあるか、すぐに見つけることができます。しばらくの間、安逸心が重く、朝は起きることができず、惰眠を貪ってばかりいました、寝ぼけてぼんやりとしていたら、師父の法が頭に浮かびました。「一人の修煉者として、あなたがもし強靭な意志をもたなければ、自分を制御できなくなり、ここまで達するのはなかなか難しいのです」(『轉法輪』) 私は直ちにこの怠慢な心を克服して起床し煉功に励みました。

 ある日、同僚が仕事に協力してくれませんでした、私はとても腹が立ちました。しかし、法が頭に浮かびました。「皆さんもご存じのように、羅漢の次元に達するとどんなことに遭遇しても心にかけず、常人の中のどんなことも全然気にとめず、常ににこにこしています」(『轉法輪』) すぐに私の顔は明るくなり、にっこりしました。同僚は私を見て、修煉者はやっぱり我慢強く違うと感心したようでした。

 またある日、同僚はあてこすりをして、私のことをを理由なく罵りました、ひどく罵られたので、慌てて内に向けて探すと同時に、師父の説法を思い出しました。「一つ例を挙げてみましょう、ある人が職場に行ったら、同僚二人がそこで自分の悪口を言っているのが聞こえました、あまりにもひどいことを言われていたので、ついかっとなりました。しかし、すでにお話ししたように、煉功者としては、殴られても殴り返さず、罵られてもやり返さないで、常に高い基準で自分を律しなければなりません」(『轉法輪』)私の気持ちは徐々に収まり、彼の背後にいる邪悪や彼が法を得ることを妨害しているすべての要素を取り除く正念を発しました。すると直ちに彼は罵ることを止めました。

 師父は『洪吟』の中でこう話されました。「法を学びて法を得る、比して学び比して修す、事こと対照し、なすところ至るは是れ修なり」 しかし、自分はまだ多くの場合に心性を守れず、法をもって量ることができませんので、これからは学法を強化して、常に法に照らさなければなりません。

 法を暗記し、旧勢力を否定して師父が按排された修煉の道を歩む

 法を得た最初の1、2年、大法に対する感性的な認識が比較的多かったのでした。毎日法を学び、法を暗記し、正念を発し、人を救うことを行いましたが、無意識のうちに、旧勢力の按排した道を歩んでいました。まず最初に、真相を伝えることに協力してくれた同修が邪悪に不法に逮捕され(まだ戻ってきません)、続いて、父が意外な事故で亡くなりました。以前、邪悪に迫害されたことがあるため、家族に理解されなくなり、経済面の危機も発生しました。妻は同修ですが、法を得てから仕事をしたことがなく、大法のことで常に忙しくしていました、それに、私たちは結婚してから子供もなく、私の1カ月に1000元もない収入など、現状はすべて極端に走ってしまい、常人の法に円融できなかったために起きた結果で、旧勢力の罠にはまったのだと思います。

 妻と交流して、私たちは師父が『轉法輪』の中で説かれた「われわれの法門では、常人の中で修煉する部分があって、常人社会に身を置きながら修煉し、最大限に常人と一致を保つよう求めているのであって、物質的利益において、本当に何かを失わせるのではありません。どんなに地位の高い高職についても、いくら大金持ちになったとしても、いっこうに構いません。最も大切なのは、それらのことに対する執着心を放棄できるかどうかということです」を学びました。

 反省した結果、私たちは郷里に戻ることにしました、地元の同修と連絡をとってこれから正しく行う決心をしました。引越してから間もなく、家の中に一つの優曇華(うどんげ)が咲きました、そして入口の近くにも3千年に一度しか咲かない優曇華がたくさん咲きました。これらは師父の按排された道を正しく歩むようにと、師父が励ましてくださったと分かりました。現在、私たちには、子供が1人おり、安定した仕事も手に入り、母も大法を修煉し始め、弟とその妻、姉等も真相を知り三退しました。遠い親戚ともよく連絡を取りながら真相を伝え、毎日きちんと師父が要求された三つのことを行なっています。

 私は何度も『轉法輪』を暗記しました。現在はほぼ完全に丸ごと暗記しましたが、もっと努力して、一文字も間違いなく頭に入れたいと思います。人を救う時の知恵が法を暗記するにつれ、大きくなったことを実感しました。今、私は面と向かって真相を伝え、三退を勧め、真相DVDを渡し、真相小冊子の制作、同修に提供するDVDの焼き増し、新唐人TVのアンテナ設置などを行う以外に、まだ表に出ていない同修とプロジェクトに参加して、人を救うことに尽力しています。

 修煉には近道がありません。新しい学習者にとって、法を良く学び、良く暗記することこそが近道と言えるでしょう。以上は、私と同じように遅れて法を得た同修に、法を暗記することにおいて少し参考になればと思います。法の暗記はまるで人が大きなプロジェクトを立ち上げるように、堅持することが肝心です。常人の「石の上にも3年」という諺がそういうことだと思います。修煉のすべてにおいて、師父の丹精こめた按排と慈悲なるご加護、同修の互いの支え合いが欠かせません。最後に、明慧の同修がこの交流の環境を提供してくれたことに感謝します。合掌!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2012/12/31/265079.html)
 
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