私は何を実証しているのか

 

――「長年悟らない状態から突破する」との同修の交流文章を読んだ後の再考 

 

文／中国湖南省長沙市の大法弟子

　【明慧日本2013年5月28日】ここ数年、私は師父の要求通りにきちんと学法をしてこなかったため、三つのことにおいても、常人の仕事においても、私はずっと自分を実証し、特に常人の技能において実力以上に発揮してきました。

　私は自分の専門分野でないプロジェクトの中で、私は幾つかの大きな技術改革を行い、会社の持続的発展と経済効果の為に頑丈な基礎を築き上げました。専門家でさえ驚いていました。また、あるプロジェクトの為に会社は半年を費やしても企業誘致を果たせなかったのに、私は家に居ながらにしてそれを果たし、三つのことを行う多くの時間を獲得しました。三つのことを行う過程でも多くの奇跡が起きて、私が率先してグループ学法を組織してから、同修たちは著しく向上してきました。

　この全てにおいて、私は自身が偉く、自分に能力があると思って、それが師父の加持によるもの、または大法から与えられた知恵や力によるものだと一度も思ったことがありませんでした。自分の能力を見せびらかすと同時に、同修からの賛美や敬服も期待していました。

　こうして私はそこに陥って自力で抜け出せず、旧勢力に隙を乗じられ迫害された後、反省の元で多くの執着心を見つけましたが、依然として自分の根本的な執着が見つかりませんでした。根本的な執着が見つからないまま、更に黒窟にいる間に、様々な大法に対する邪悪な嘘偽りで洗脳された為、帰宅後の修煉状態はよくありませんでした。同修と会いたくなく、怠けて来たとき、学法や煉功もきちんとしませんでした。しかし師父の加護の元、私は毎日家で学法するようになりました。パソコンで『轉法輪』を読む過程で、私は邪悪に注ぎ込まれた嘘偽りに邪魔され、師父の説法の部分部分が時間的に矛盾しているように感じました。しかし、これはもしかすると師父による試練かもしれないと思って、師と法を無条件に信じるべきだと考え直し、学法を続けました。更に四段落を読み進んだ時、師父の教化によって、私は時間の矛盾などが無いことに気づきました。私はすぐにマウスで先の段落に戻し、じっくり読んでみると、時間がぴったり一致し、先ほどは邪悪の観念に邪魔され、何かに遮られ、きちんと読めませんでした。全ての困惑が解けました。しかし、根本的執着が未だ見つかっていないので、状態はまだ質的な変化が起きていませんでした。

　旧宇宙の中で長年形成された利己心がある上、そして今日の物質的環境に浸り、更に多くの執着や欲望が生まれ、三つのことを実行する際も知らず知らずのうちにそれが反映されます。最も明らかなのは自我を実証する心、異性の同修を見た時の深く隠されている色欲心、物事が順調に運ばれるときの歓喜心や顕示心です。色欲心において私は躓いたことがあります。地方のある異性の同修は、相談したいことがあると言って、私がそこに着いたとき既に夜の10時過ぎでした。彼女が私に相談したのは某男性との異性関係のことでした。私は違和感を覚え、自分をコントロールできるか自信がなく、彼女と法理上での交流もせず、少し座ってから出てきて旅館に泊まることにしました。しかし心が落ち着かず、いろんな思いが頭を過ぎりました。三日目に、私の携帯電話は突然熱くなり、結局電話は内部が燃えて壊れました。当時は悟らなかったのですが、それは私の色欲心の火が表面空間まで燃えて来たのだと思います。もし、当時私が彼女と法理から交流し、二人とも内に向けて探し、二人とも色欲心を取り除けば、両方とも向上が得られたはずでした。結局は折角の向上のチャンスを逃してしまいました。

　同修たちは色々な方式で私に気づかせようとしましたが、私は自我を保護する強い一心のもと、それを極力隠し、保護していました。人間は何かに執着すれば、往々にしてそこに問題が現れます。私のこれらの執着心はマイナスの物質を発し、自分の身体の周辺に一つの場を形成し、それが同修の意見を真剣に聞き入れることへの隔たりとなり、それは法に対する正しい悟りへの隔たりでもありました。他人の意見に対して私はあらゆる理由を見つけて反論し、時には師父の法を口実にして他人を強く指摘したりしました。これほど大きな重荷を背負って三つのことを実行していくと、邪魔が多く、効果が悪く、去年は迫害まで招いてしまいました。

　時には突破して少し順調に、少しより良くやっていくと、すぐに歓喜心や顕示心、そして自我を実証する心が現れ、不調になると、またすぐに同修の協力の無さや、あれこれのせいだと恨み言を言います。兎に角よくできていれば自分の能力のお陰で、良くできなければ同修の邪魔や邪悪の邪魔のせいにし、滅多に自分の内に向けて探しませんでした。例え探したとしても、執着心を持って探すだけで、永遠に根本的執着を探せませんでした。時にはどうしたらよいか分からなくなり、方向を掴めず、心が浮いている感じで、法を学ぶ時に心が静まりませんでした。同時に、時間が日に日に減っていって、ますます緊迫感を感じ、自分が遅れたらどうしようかと怖くなりました。その焦りの下、自我中心の私は、自分がやっているプロジェクトが素晴らしく、早く推進させていかなければならないのに、何故こんなに多くの抵抗があるかと思っていました。彼らはどうしてこのような邪魔ができたのでしょうか？

　『精進要旨』の「再認識」に、師父のこのような教えがありました。「皆さん、ご存知ですか？　あなたが修煉者でありさえすれば、いかなる環境、いかなる状況下でも、遭遇したいかなる厄介なことや不愉快なこと、ひいては大法の仕事のためであっても、皆さんが思っているどれほど良いことや、どれほど神聖なことであっても、わたしはそれらを利用して皆さんの執着心を取り除き、皆さんの魔性を暴露させ、それを取り去っているのです。皆さんの向上こそが、最も重要だからです。」　「真にこのように向上することができるのであれば、皆さんが純粋で浄らかな心の状態の下で行なうことこそ、最も良いことで、最も神聖なのです。」　私は正しく道を歩めず、人心を持って行ってきたので、やればやるほど状況が悪化してきました。正しく歩まなければ歩む道が無くなり、衆生を救うことも膠着状態に入ってしまいます――私が人心を放下しなければ、衆生の方にも何の変化も起きません。

　イライラが募り、口調も荒っぽくなり、いつも命令や指図、叱責する口調で同修と会話を交わし、同修と協力していくこともやめてしまいました。自分の能力、有能さを顕示するために、気に入らず、自分の観念に合わない物事に対しいつも随意に評価し、見下げたりしました。この類の口を修めない行為はやがて、自分自身に常人社会でのトラブルを招いてしまいました。これらの全ては自分を実証してきた結果です。

　同修と交流を行う際、私の顕示心や自慢の言動があらわになり、同修はあまり聞きたくありませんでした。

　また面子を重んじ同修を傷つけたくない心で、同修の足りない部分や間違いを指摘せず、かえって付和雷同したりしました。

　執着する人心が多すぎれば、当然心も狭くなります。気に食わない人を包容できず、包容心がない故に、仕事の中で征伐する手段で問題を解決しようとも思いました。修煉者の思惟自体が行為であり、そう思うだけでやってしまったとも言えます。何故なら、修煉者は功能で物事を行うので、良くない思惟は必ず良くない結果をもたらしてしまいます。相は心によって変わり、環境も心によって変化していきます。利己的な事で頭がいっぱいになっては、周囲の環境は間違いなくめちゃくちゃになります。誰を責めますか？　全ては自分の人心がもたらしたのです。

　学法を強化していく中で、師父の教化により私は、同修の『長年悟らない状態から突破する（中国語リンク）』という交流文章に接し、読んだ後に非常に驚きました。私の状況は彼に比べて遥かに悪いです。師父は私達に無私無我で、他人を先に考え、それから自分を考えるという正法大覚にまで修めるよう要求され、自分を実証するのではなく、法を実証する中で衆生を救い、一切の執着と欲望を放下し、真に向上するよう要求されています。師父の加護がなければ、私の結末は想像がつきません。私が周囲とぶつかりながら今日まで歩むことができて、本当に師父の広々とした佛恩と慈悲なる済度に感謝いたします！　同修の手助けにも感謝します。合掌！