文/中国の大法弟子(本人口述、同修が整理)
【明慧日本2013年6月2日】私は先月19日の朝7時ごろ、もう1人の同修と一緒に路上で真相を伝えていました。2人が脱退しました。私たちが引き続き道路に沿って歩いていた時、突然1台のパトカーが私たちの前に止まり、2人の警官が降りて来ました。警官は「お婆さん、カバンの中に何を入れているのか? 私たちと一緒に派出所まで来い!」と言いました。警官は私たちのカバンを奪い取りました。真相を知らない人が電話で通報したのでしょう。この突発事件に直面しても、私には恐怖心は少しもありませんでした。ただ、この2人の警官がこんなに若くて、そして、真相を知らないとはあまりにも可哀そうに思い、大法に対して2人に絶対に罪を犯させてはならない、2人は美しい未来を選択すべきだと私は念じるだけでした。
その時、私に強い責任感が自然に湧き出てきました。私は合掌して、師父にご加持をお願いすると同時に、2人の警官に「あなたたちにパトカーに乗れと言われると、私はとても辛くなり、涙が出てきます。なぜでしょう? 私たちはみな良い人です。いま社会では、盗み、ひったくり、窃盗、詐欺、偽りがいたる所で発生していますが、ただ法輪功を修煉する人だけが良い人を目指し、人を救っています。ですから、法輪功は個人に対して、家庭や社会に対して、百利あって一害なしです! いま法輪功は全世界で広く伝えられており、100以上の国と地域に法輪功修煉者がいます。ただ中共(中国共産党)だけが禁じています。見てください、私たちは2人とも70歳をすぎていますが、とても元気でしょう」と、言いました。ここまで話したところで、2人の警官と周囲のやじ馬たちはみな笑っていました。
その時、私はまだやるべき仕事があると思い、正々堂々とそこを去りました。警官がカバンを持っていったことをさっぱり忘れていました。しばらく歩いてから、突然後ろを振り向くと、パトカーがちょうど私たちの後ろまで走って来ていました。私はぎょっとしました。警官はまだ法輪功の真相が完全に分かっていないのだろうと思いました。私は直ちにパトカーに向かって歩いて行きました。引き続き彼らに真相を伝えて、彼らを救おうと思いました。しかし、パトカーから降りて来た警官は「あなたたちに鍵を届けに来ただけだ」と言いました。彼らは、私たちが帰宅してドアを開けられないのを心配したのです。
2人の警官は真相がはっきり分かったのです! 2人の生命は救われました! 私は感動して、慌てて「ありがとうございます」と言いました。
彼らが遠ざかって行く後ろ姿を見ながら、私は師父の説法を思い出しました。「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」(『洪吟二』「法正乾坤」)