「病」という字を頭の中から消し去ろう(一)
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文/中国の大法弟子 寒梅

 【明慧日本2013年6月19日】ここ数年、同修(多くは老年同修)の中に、足の不自由な人、腰をかがめて猫背になった人、薬を飲んで、入院し、手術をする人、かつて刑務所生活でも倒れなかったが病魔に肉体を奪われた人など、彼らのことを見たり聞いたりしています。更に「病」の痛みに耐えられず、大法を離れ、あるいは他の宗教に入信してしまう人もいました。これらのことは大法に悪影響を与え、真相説明と衆生済度に損失をもたらしました。

 一、同修を助け、自分を修める

 この2年来、私は「病業」の苦難にいる同修と接触する機会がありました。大法の指導のもと、師父の加護のもとで、私達は手をつないで、同修を苦難から脱出させることができました。

 2011年の春の終わり頃、同修甲(約78歳、1人暮らし)に、彼女の家に来るようにと頼まれました。対面後、彼女の状態がとてもよくないことが分かりました。視力も聴力も大変悪く、人がはっきり見えず、話をする時、彼女の耳もとで大声で言わなければならず、歩く時も人の支えが必要(家に家政婦がいる)でした。彼女は煉功静功しかできない)、法の学習、発正念の時に居眠りをし、発正念の内容も1つも覚えられず、また、時々昏睡してしまうこともありました。彼女は同修の助けを切に望んでいました。

 私は早速、甲が在籍する学習グループの召集人乙と相談しました。安全確保(家が監視されている)と、同修の正常な修煉と三つのことに影響しないことを前提に、グループの同修全員に、彼女を助けることに参加してもらいました。参加する同修は2人1組で、毎日順番に彼女の家を訪ね、具体的には午前9~12時、『転法輪』の一章を学習し、発正念を2回しました。また、学習の前にまず正念を発して、空間を一掃しました。1日目と2日目、私と乙は連続して行きました。法を学んでいる過程では、頻繁に「はっきり聞こえましたか?」と甲に聞き、彼女が頷くことを確認しました。二日後、甲はほとんど居眠りをしなくなり、5日目になると聴力も改善し、記憶力も回復し、発正念の内容も覚えられるようになりました。6日目、甲はすでに立ち上がって、1、3、4式の動功を煉功することができ、体も動かなくなりました。私は甲に「あなたの状態はほぼ正常になり、私達も来る必要がなくなりました。あなたはこれから法を学習し、自分を修め、内へと探し、心性を高め、人を済度することに急ぎましょう」と言いました。

 2010年の夏の終わり頃、すでに83歳の高齢の同修丙が、私に会いたいと同修からの伝言をもらいました。彼は数年前から、もう車椅子に乗っていると聞きました。

 ある日、約束した場所で彼は石の塊に座り、そばに車椅子を置いていました。彼は意識がはっきりし、笑顔を見せていました。私はうつむき、ほほえんで低い声で「大法弟子が車椅子なんかに乗るでしょうか」と言いました。私を見ると彼はたちまち元気になりました。彼は自分のことをいっぱい喋ってくれました。2001年、外で真相を伝えた時、拘置されました。その後、恐れる心が重くなり、その上、住宅は監視され、外出も尾行され、しだいに同修との連絡を絶ってしまいました。法の学習や自分を修めることもだんだん粗末になり、最後に「病気」になりました。入院もしたことがあるし、下半身は無力で、立ち上がれなくなって……車椅子に乗ってしまいました。

 私は言いました。「師父は病業苦難の法を十分明確に説明されました。あなたのこのような状態は本当に病気になったのではありません、邪悪があなたに対して妨害しています。あなたを落として、三つのことをさせないためです。あなたは旧勢力が手配した道を歩んでおり、必ずそれを全面的に否定しなければなりません。私達は法を正す時期の大法弟子で、衆生を済度する歴史的な使命と責任をやり遂げなければならない使命のある身です。あなたはこれ以上車椅子に乗ることができません。あなたは出て行って真相を伝え、人を済度しなければなりません……」 同修丙は、「私の足は力がなく、立ち上がれません」と言いました。私は「あなたは出来ます。師父に加持をお願いして、きっと立ち上がることができます!」と彼を励ましました。ふと見ると丙はゆっくりし立ち上がり、手は車椅子をおして歩き出しました。その後、丙が市場で独りで野菜を買っているのを見た同修がいました。

 同修の丁さん(77)はずっと法を正す道を歩み、三つのこともしていました。今年正月の5日に、彼女からすぐに家に来てほしいと電話がありました。家に入って見ると、息子、息子の嫁、親戚や友人が一堂に会して、マージャンをする人、ご飯を作る人など、とても賑やかでした。ベッドに寝ている同修が心配そうな顔で言いました。「私はすでに6、7日も寝込んでおり、腰部の激痛で動くことができません。私は修煉する前に腰痛の持病があったため、息子と娘達(常人)からきっと腰に何かが出来たのだと、病院に検査に行くように迫られました」と、今の状況を説明してくれました。彼女の息子が新築の家を買って、内装も終わり、正月前に見せてくれたとき、嫁の母親がすでにそこに入居していたことが分かりました。その時、彼女の心は穏やかでなく、嫉妬心が一気に出てきて、結局、邪悪に隙に乗じられ、病状が出てきました。彼女は「もともと、お正月に帰省して人を済度する予定だったのですが、妨害されました。私は修煉者で、子供達と同居する気持ちもないのに、どうして人を嫉妬するのでしょうか」と言いました。私は同修がすでに執着心に気づいたため、「あなたは『腰痛』を本当に病気だとしたでしょう、師父はすでに私達を所定の位置に押し上げてくださったので、大法弟子の業力はもう問題ではありません。法を実証することに深刻な影響を与えるならば、それは邪悪の妨害にほかなりません」と言いました。この時、私は「今日は必ず同修を苦難から脱出させよう、彼女の親戚、友人の目の前で大法を実証して、彼らに大法の神秘さと超常さを見せよう!」と心から思いました。

 丁さんが少し良くなったのを見て、彼女に「あなたは早く苦難から脱出して、人を済度し、歴史的な使命を果たすべきです」と励ましました。私は彼女を支えて、ゆっくりと座らせ、2人は30分間発正念をしました、終わった後、私は空間を既にずいぶん綺麗に一掃したと感じました。私はしっかり座っている丁さんに「もう何も問題がありません」と言いました。また、「あなたの2人の息子にちょっと来てもらって、私は彼らにもう少し真相を話して見ましょう(丁さんの話によると、子供達はすべて「三退」をしたが、恐れる心が重く、彼女の修煉を支持していない)」と言いました。私は丁さんの2人の息子に言いました。「あなたのお母さんの『病気』はほぼ治りました。修煉する人は病気にはなりません。しかし修煉するには関門や苦難を乗り越えなければならず、『西遊記』の中の唐の三蔵法師と弟子達がインドに仏典を取りに行くのと同じように、81の難関を突破しなければならないのです。今日、あなたのお母さんの『腰痛』が治ったのは、正しく大法の神秘と超常を実証したためです。法輪功は中国で合法です。大法弟子は法に違反していません。あなた達は、『憲法』と『法律』をちょっと調べて見ればわかりますが、法輪功を×教と決めつけるものはどこにもありません。それは江沢民が勝手にでたらめなことを言っただけです。彼は権力を法律の代わりに乱用し、すでに世界の数十カ国で起訴されました。法の執行者である警察が法を犯しているのです。あなた達は法輪功の学習者に優しくし、あなた達のお母さんを守り、彼女の選択―法輪大法の修煉を尊重し支持してあげるべきです。私はそう望んでいます」と、話す時の私の態度は厳粛ですが、語気は穏やかでした。丁さんの2人の息子はしきりにうなずきました。

 翌朝、丁さんの息子が電話をくれました。お母さんはすでに起きて、「病気」も治りました。家族はみんなその話を議論して、お母さんに何か薬を飲ませたのではないかと推測している人もいました。しかし丁さんの息子の嫁さんは(その頃、マージャンをしていたようだが、実は私達を見ていた)「お母さんは薬を飲んでいない、水さえも口にしていない。彼女たちは小さな声でしばらく話をして、それから2人は一緒にちょっと座っていただけで(発正念を指す)、お母さんの病気は随分良くなった」と証言しました。私は「静かに思う幾多の執着の事、人心を片付けば悪は自ずから敗る」[1]と悟りました

 同修が「病業」の苦難から脱出することを助けるにあたって、私は以下のように体得しました

 それは法理をはっきり理解する過程でした。甲さんが苦難から脱出することを手伝うべきかどうか、どうすればよいか、私が1人でやるべきか、それとももっと多くの同修に関与をしてもらうべきか? これは協調人の私がまず考えなければならないことでした。師父は、皆がお互いに助け合えば法を破壊することはできないとおっしゃいました。「このことについてすでに何回も話しました。多くの学習者は実はすでに分かっています。学習者に深刻な病業が現れたのは、二つの目的のためにほかなりません。一つはこのような状態に陥らせることによって、周りの人がどのように見ているのかを見るためです。あなたの心がどのように動くのか、心が動じるかどうかを見ています。このことではありませんか?」[2] 「どのようなことが現れても、皆心が動ぜず、全ての学習者は大法弟子として手伝えることがあれば手伝い、心が動じることはありません。手伝うことができなくても、正念をもってこのことに対処し」[2] 甲さんの問題はこの学習グループ及び事情を知っている同修達にとって、修める、高める要素が入っていると思い、私は関係のある同修達にすべて参加してもらうことにしました。しかし、それは自発的にすることが原則です。こうすれば、初めて純粋な場が形成でき、良い効果をもたらすことができると思いました。師父はおっしゃいました。「大法弟子は一つの全体として、法を実証する中で協調することができれば、法力が非常に大きくなります」[3] 甲さんの視力が悪かったため、全過程において、私は毎日甲さんと交流しました。その内容は主に師父の「7・20」後の説法でした。彼女が法理で高まった後、内に探し、執着を取り除くようにさせるために、私は法理を必ずはっきり理解することが求められました。

 (続く)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『洪吟二』「別哀」
 [2] 李洪志師父の著作:『二〇〇五年サンフランシスコ法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/6/1/274737.html)
 
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