優秀な技師 刑務所で不可解な突然死(二)
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 【明慧日本2013年6月21日】

 五、中共の両会議期間再び尾行され、待ち伏せされる 

 2013年3月8日、白群さんが病院に行った時、3人に尾行されていることに気づいた。中の1人は前にも尾行されたことがある(区の陳情部門から派遣されたという)。白さんが110番に通報すると、地元の兆麟派出所から警官が来た。警官が尾行者の身分証を要求したところ、彼らは外で話をすると言い、警官は外で1本の電話をかけた。戻って来た警官の態度が変わり、「彼があなたの傍にいても何の影響もないから、妨げることはない」と白さんに言った。白さんは「私は彼を知らないので、私を尾行して、何をするか分かりません」と強く言った。警官は「それでは、少し離れるよう彼に言っておく」と答えた。 

跟踪人自称是哈尔滨某区信访办的工作人员,这个人对白群经常是无耻的贴身跟踪

区の陳情部門から派遣されたと自称し、常に白群さんの傍にいる尾行者

 3月9、10日、白群さんの住宅ビルは数台の乗用車に囲まれ、午前7時から夜12時まで白さんの行動を監視した。 

 六、中共の陳情部門 陳情を受理せず 

  3月12日午後、白群さんは上京して国家信訪局陳情室を訪ね、李さんが法輪功を学んで懲役7年を言い渡され、大慶刑務所で何度も拷問さ れ、体に多くの傷跡があり、出所するまであと23日の日に死に至った事実を陳情した。担当者はこの部門に該当せず、検察院へ行くべきと言った。白さんは「訪ねましたが、省の検察院と大慶市検察院は何度もたらい回しにして、ずっと解決していません」と返した。担当者は「本当に該当しない」と答えた。白さんは 「2009年の時(李さんは大慶刑務所で殴打された)、陳情に来ましたが、あなた達は無視しました。助けてくれれば、命を失うことはなかったでしょう!」 最後に信訪局は陳情資料を受け取らなかった。 

  白さんはまた府右街へ行き、パトロールの警官に止められ、白さんは夫の状況を指導者に説明したいと答えた。警官は白さんを府右街派出所に送り、そこで登録してからまた白さんを馬家楼駅に送るつもりだ。白さんは夫の李さんが迫害されて死に至った状況を説明したが、担当者は登録しなかった。白さんは「記録を残さなければ、指導者はどうやって状況を知るのですか?」と聞いた。担当者は「ハルビンで解決しなさい」と言い、白さんは「ハルビンで解決してくれないから、ここに来たのです」と訴えた。

 七、法律に基づいて陳情に行ったが乱暴に送還される 

  12日晩9時半頃、北京の馬家楼駅で、黒竜江省の各地から来た1部屋の陳情者は続々と送り出され、3人しか残っていない。後から数人の警官が来て、腕をねじったり足を引っ張ったりして白さんを入り口まで引きずった。側にいる陳情者は見ていられなくなって「あなた達はなぜ1人のお婆さんにこのようなことをするのですか、やり過ぎではないですか」と言った。7、8人の警官が白さんを地面に投げて、その陳情者を殴り始めた。他の警官は白さんを車に引きずりこみ、郊外のある場所に運転した。そこで車が数時間止まって、警官はまた人を捕まえに行き、夜中の2時にハルビンへ出発した。車内に7人がいて、 警官と運転手が2人ずつ、3人は陳情者で、すべてハルビン道里区の住民だ。 

 八、ハルビンの警察関連部門は共同で陳情者を拘禁 

 白群さんは13日ハルビン市道里区の公安支局に送られ、安静派出所で一晩拘禁された。 

  14日、安静派出所・口腔診療所の労働組合の主席・衛生局の主任などの数人が、白さんを黒竜江省第2病院に連れて行って検査をした。検査後、医者は直接家族に 入院通知を出して、深刻な心臓病により血液不足で、直ちに入院するようにと診断したが、道里区の公安支局は依然として5日間拘留した。 

 白さんはまた市の第5病院に連れられて検査された。結果は「心臓は極度に血液不足だ。血糖は4プラスで、血圧は165/85」と書かれていた。留置場は依然として白さんを拘禁した。 

 14日晩、白さんは環境の悪い合部屋で過ごした。15日の朝に心臓病が発作し、その後は別の部屋に移され、2人で一つのベッドに詰めさせられた。 

 九、家族は釈放を求めたが却下される

 白群さんの息子・李烜さんは衛生局の書記・杜剛に電話をかけ、母親が重病患者であることを伝えた。杜剛は「それは関係ない。お前の母は不法者で、公安局に関わることだ。陳情のことなら言っても構わない」と答えた。

 李さんはまた道里区の陳情部門に電話をかけたが、関係者は「この件は杜剛が担当している」と話した。 

  李さんは留置場の所長・劉芳を訪ね、手元の以前の診断書類を見せ、国家公安部の2012年12月31日公表した126号条例も提示した。条例の第19条は拘禁人員の範囲について定めており、126号条例に重病患者を収容しないと書かれている。劉芳は「私達の執行することはこの条例に従わない」と言った。

 李烜「あなた達は公安部の126号条例に従わないのですか?」 

 劉芳「そうだ、私達は自分の決まりで実行する」

 李烜「ここに拘禁された以上、あなた達は責任を負わなければなりません」 

 劉芳「もちろん、検査の医師は支隊のメンバーだ」 

 李烜「名前を教えてくれますか」

 劉芳「できない。何かあった時、起訴が必要であれば、起訴状に医者のサインがある。調べれば分かる」(家族は診断通知書をもらっておらず、説明も一切なかった)

 劉芳「私達は拘留している人に対して責任を負うことができ、問題があれば間違いなく責任を負う」 

 李烜「私は親に無事出所させたいです。母はいま断食して、しかも病人です」 

 劉芳「ここで拘留している人はとても多く、すべての人に自分の父母のように対処できない。食べるなら食べて、食べないならそれでいい。もし問題が生じたら私達が処理する」

  李烜「私の電話番号を残しておきます。何かありましたらすぐ電話を下さい、すぐに来ます。そして、私の家の状況をもう一度説明します。母は長年職業病などを患って、父は法輪功修煉者であり、大慶刑務所で7年間拘禁され、出所する約1カ月前に亡くなりました。私たちの身内は不可解だと感じ、主治医に聞き、主治医も不思議だと言いました。母は地元で陳情してから長い間全く結果が出ないため、北京へ陳情に行き、それでここへ連れられました。私はこれ以上の問題が起きないように望んでいます」

 劉芳「分かった」

 十、大慶市の主管市長は事実の真相を隠し、犯人をかばう 

  大慶市の副市長、公安局長・曹力偉は、大慶市の公安・検察院・裁判所、司法の各部門を主管している。白群さんは夫の不可解な死亡事件から半年後、曹力偉副市長はコトバンクで以下の内容を返事した。「手紙は受け取りました。同時に真剣に調査を行って、あなたの行った事は事実と全く合わないことが分かりました。あなたの息子は終始現場にいて、しかも刑務所側はビデオと記録があり、病院など関連の証明書を持っている。あなたの夫は突発性死亡で、いかなる暴力問題も存在しません」「あなたは暴力を受けた疑いがあると言いますが、証拠があるでしょうか?」  

 家族は、曹力偉副市長に次の質疑を示している: 

 1、「同時に真剣に調査を行って……」どなたが「真剣」に「調査」しましたか? 調査の結果および関連している資料をなぜ質疑した家族に見せないのですか? 

 2、「あなたの息子は終始現場にいて」、李さんの息子が父に会った時、すでに手術が終わって、人事不省状態になり、いわゆる(発病してから緊急措置をとるまで)「終始現場にいて」は真っ赤なウソです! 

 3、「刑務所側はビデオと記録があり」家族は何度もビデオを提供するように求めたが、なぜ公開しないのですか? その上、刑務所の代表責任者・霍衛東課長は家族に「発病時の映像は消した」と明確に伝えました。これこそ真相を隠すものではないですか? 

  4、「病院など関連の証明書を持ち」しかし、家族は病院からの危篤知らせなどを一切受け取っていませんが、どうしてですか。主治医・仲玉民に尋ねた時、 仲は「分からない!分からない……!」「医者になって以来初めて……」「私も不思議に思っている」と連続の驚きでした。 

  5、李さんは2007年2月15日から、ずっと大慶刑務所に監禁されていました。李さんの右耳に約3CMの裂け傷あり(まだ癒着していない)、左耳の後に青紫色の鬱血があり、両臀部にも青紫色の鬱血があって、皮膚がむけていて、両足は青紫色になり、右指の関節に靭帯こぶがあることを家族は実際に目にしました。これらはどのようにできたのですか? 

 6、「あなたは暴力を受けた疑いがあると言いますが、証拠があるでしょうか?」曹副市長の求めている証拠は、まさに家族が知りたい真実でもあります。覆い隠されたのは恐らく将来公表しなければならない犯罪事実です! 

  人命事件に対して引き続き無視し、家族に答えなければ、家族は弁護士に頼んで曹副市長の大慶刑務所をかばう行為を告訴するつもりだ。白群さんは夫のことで陳情したという理由で拘禁されたことに対して、わずか数日間で70、80万人がブログで応援してくれた。これらの正義の声は人々が何を待っているのをすでに教えてくれた。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/6/2/274777.html)
 
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