文/台湾の大法弟子
【明慧日本2013年6月22日】私達は人を救うことの緊急性を切実に感じてきました。しかし、どのように自分を高め、安定した状態を保ち、真相を伝える機縁を弛めず、大切にすることができるか、これはとても重要なことになります。真相を伝える中で自分が気付いた問題点について、同修達と共に切磋琢磨し、真相を伝える際に、もっと上手に、もっと多くの人を助けることができるよう、共に高めて行きたいと思っています。
情勢の変化からも、人を救うことの緊急性を感じます。ネット上で真相を伝える時、今までと明らかに違うと実感しています。今まで、ネットの友人は私達の話を聞くどころか、下品な言葉を連発することが多かったのですが、今は、多くの人が自発的に真相を求めようとしています。また、多くの良識と正義感のある人は、いったん真相を聞いて啓発を受けると、共産党からの脱退を声明するだけでなく、胸いっぱいの喜びと未来への希望を抱いて、私達にこんなに多くの情報を教えてくれてありがとうと感謝の意を表します。また誤解をしている人でも、多くの人は質問をして、理解しようという姿勢を見せています。
次に私が真相を伝える中で気付いた自分自身の問題点を、皆さんとともに検討したいと思います。
一、自身の不純な観念を一掃する
ネットで真相を伝えてもう十数年になりますが、時間が長くなると、自然にネットの友人の反応から、一種の「独自」な経験を蓄積してしまいがちです。真相を伝える時、知らないうちに生まれて来る観念と「経験」と言われるものに妨害されないように、絶えず法を学習し、法から生まれる正念によって、これらの観念を正さなければなりません。
例を挙げて説明します。昔、ネットの友人に「あなたはどこからですか?」と聞かれて、私が「台湾からです」と言うと、友人は「あなたは台湾独立派でしょう」「台湾は我が中国のものだ」などと言います。このようなネットの友人の答えから、私は知らないうちに、「台湾からだと答えると、相手の人に誤解を与えるのではないか」という考えを自然に作ってしまいます。私がこのように心配すればするほど、真相を伝える効果の低下が顕著になります。それに気づいてから、私はこの考えを排除し、更に正々堂々と相手の人にこう答えます。「私は台湾からです。しかし、あなたは違う気持ちを持たないでください、私達はすべて家族だから、あなたにこれらの情報を教えています」 自分の心を正しくすれば、ネットの友人は「台湾は良い所ですね」「私は台湾が大好きです」と言うようになります。
もう一つ例を上げて説明します。真相を伝える中で浮上してくる観念に左右されないため、その観念をキャッチして、取り除きます。心を純粋にすれば、もっと良い効果が得られます。
真相資料を作る時、海外の盛大なパレードの行進場面をアップすれば、一部の誤解をしているネットの友人は「あなた達は外国に媚びて西洋を崇拝し、海外勢力に頼っている」と言います。このような反応が多くなると、私は真相資料を作る時に躊躇し、迷ったりします。しかし、私がネットの友人に「法輪功はすべて姿をひそめたのではありませんか?」「今煉功する人はいないのではありませんか?」と聞かれた時、私はやっと、全世界に大法が洪まる素晴らしさと盛大さを、すべての中国の民衆に知ってもらうべきで、中共が国民を騙す嘘を暴き出すべきだと意識しました。考えを正しくすれば、これらの真相資料を作るべきで、これ以上に力を入れなければならないと思いました。そう思うとネットの友人からのアクセス数はとても高くなり、我々も習っていいですかと聞かれたりもします。
二、学法の質と量を重視する
学法の強化を通して、自分の認識を高めることを私達はとても重視して、毎日必ず『轉法輪』を学びます。私の個人の見解を付け加えるならば、真相を伝える中でもっと大きな効果を上げるには、できるだけ毎日、師父の海外での説法も学習するように自ら要求しなければならないことです。
師父は『2006年カナダ法会での説法」の中で次のように説かれました。「どのように精進すべきなのか、どのように法に対処し、修煉すべきなのか、本を読む時間の長さも含めて、軽視してはなりません。むしろ、もっと重要なのです」
私は法に対する理解が高まる時、自分の空間に対応して、ネットの友人が真相を受け入れる水準と理解する度合いもそれに応じて高まることに気付きました。
例えば、明慧ネットで大陸の同修達が神韻DVDを配ることによって、衆生は真相を分かっただけではなく、村人全員を招集して一緒にDVDを鑑賞するのを見て、私は世界各地の神韻を見た観客の声をネットで多く制作し、大陸の同修と互いに一体を形成しようと思いました。神韻に対する観客の称賛の声を見たネットの友人は、そのDVDを見たいという思いや願いが芽生え、彼らが大陸の同修からDVDを入手する機会に巡り会えるだろうと信じています。
これらの観衆の反応を制作する当初、ネットの友人から、とても良い、とても美しいなどの感想をいただきました。それから、私個人が神韻の宣伝普及を準備する過程で、神韻に対する理解を深めていくに連れ、ネットの友人のアクセス数は数万回にも上り、書き込みもとてもすばらしくなりました。またもっと深層の問題に言及して、「どうしてこんなに良い神韻芸術が、国内で見られないのですか」と質問されることもありました。
私達は法を学ぶことを絶えず強化し、心性の修煉を重視して、はじめて自分の真相を伝える力を高めることができます。
最後に私が言いたいのは、真相を伝えることは雄弁の才によるものではありません。それは、安定した修煉状態を保ち、心性を高めた後の本当に相手を思う優しい心によるものです。
師父は『大法弟子とは何か』の中で次のように説かれました。「本当の慈悲にはいかなる私心もなく、誰に対しても、衆生に対していつも正念をもって問題を見ており、慈愛に満ちています」 真相を伝える中で、正義を持って支持する人、誤解をする人、話を聞いてくれない人に必ず遭遇します。もし、私自身が本当に優しく、根気よく、真相を伝えることができなければ、その人の背後にある要素を解体することも、人に真相を分からせることもできません。
ある時、私はネットの友人に文章で真相を伝えました。彼は私の話を聞いてくれないため、私は彼の電話番号を聞き、彼に直接真相を伝えようと思っていました。彼も本当に携帯番号を教えてくれました。しかし電話の中で、彼は多くの真相を聞いた後に、たいへん興奮して大声で叫び、私を罵倒しました。「あなたはもうこれ以上言うな! 私はテレビを見て、すべて分かっている」と叫び、電話を切りました。その後、私の脳に浮かび上がったのは真相が分からなかった命に対する悲しい思いではなく、彼が過激すぎて、どうして私の話を聞いてくれないかという考えでした。実は、私は彼の背後の邪悪な要素を解体することが出来ませんでした。
ある時、一人のネットの友人は、私が言ったいくつかの社会ニュースを聞いた後、ついに中共(中国共産党)に対して、もう何も期待することができないと分かってくれました。しかし三退はしたがらなかったのです、私は彼が真相を確かに分かったと断定しました。中共を脱退するには実際の行動を伴わなければならないという、心からの思いと優しさで、絶えず、諦めず彼を説得しました。彼は最後に中共からの脱退を声明し、喜んで自分の決定を誇り、何度も私にお礼を言いました。
真相を伝えることは雄弁の才や口上手によるものではなく、心性を高めた後の相手に対する慈悲心と安定した修煉状態、常に和やかな心と、決して効果の是非の原因を他人や外へ押し付けることをしないことだと体得しました。