暴力団の妨害に遭遇し 大法の慈悲と威厳を示す
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 文/河北省の大法弟子

 【明慧日本2013年9月26日】私の母が遠くから娘の私に会いに来たのに、夫は機嫌がよくありませんでした。彼は党文化に洗脳され、お年寄りを尊敬することを知らず、母は、地位がないとか、お金がないとか言って嫌い、また、中国共産党の迫害を恐れて、法輪功修煉者という母の身分に特に反感を持っていました。夫は母に冷たい顔を見せ、昼食にすら誘ってくれませんでした。

 母が帰った後、私は「お年よりを尊敬しないことは道徳に反しています。大法に反対することはなおさら悪いのです。悪事を働いたら、必ず悪の報いに遭いますよ」と厳しい態度で夫に言いました。しかし彼は鼻の先であしらって、まったく信じようとしませんでした。

 その日の夜8時頃、一人の客が店に入りました。この人は頭が尖っていて、髪も薄く、ガリガリに痩せ、(小柄な鬼夜叉のようでした)しかも、酔っぱらっていました。この中年男はカウンターの前でカウンターをひどく叩いて、「たばこを一箱くれ! 帳簿に付けておいてくれ」と叫びました。夫はこの人と面識もなく、痩せて弱々しい様子でしたので、彼を引っ張って、店から追い出そうとしました。しかし、このことは思わぬ面倒なことへ発展しました。この中年男は一歩も譲らず、大声で「電話で人を呼ぶぞ、けんかでもするか、鉄の棒でお前の店をぶっ壊すぞ」と騒ぎ出しました。「警察に通報するよ」と言ったら、「通報してみろ、オレは何度も警察に出入りしているのだ」と暴言を吐きました。

 夫はやっと、この人の頭にある2本の長さ6センチぐらいの刀傷に気づきました。背中にも長い刀傷があり、闇世界の命知らずに遭遇したとやっと分りました。この類の人は、まじめな人はとても手に負えず、警察に通報することもできません。なぜなら、通報したとしても、対処してくれる人もいないし、たとえ数日間収容されても、出てきたら、報復がもっと怖いからです。

 夫はすぐに態度を変え、煽て始めました。男は出された椅子に座り、口汚くののしりながら、酒をもってこい、タバコをもってこいと指図しました。また、夫に誰の保護を受けているか(暴力団・マフィアも公然と保護費を徴収している)と聞きました。誰の保護も受けていないと聞くと、「お前は長年、この商売をやって、どうして保護を受けないのか? 俺がお前を保護してやろう。そうしたら、他の人(暴力団)に妨害されないことを保証してやる」とか言って、無理やりに夫の名前、電話番号、勤め先などを聞き出しました。

 翌日の朝、男は夫に電話をして、人を連れて夫の勤め先の会社に「遊びに行く」(夫を脅迫して、一緒に悪い事をさせようと企む)と告げました。

 店はうまく行かず、仕事もやりづらくなり、もうおしまいだと取り乱した夫は、怖くてたまりませんでした。事実を目前にして、夫は自分が間違ったと認め、必ず改めると言いました。私は彼に、「もし今度このような妨害に遭ったら、『法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!』と念じてください。大法の慈悲はきっとあなたを危険から守って下さいます」と言いました。彼は何度も頷きました。

 数日後、男は一人の仲間とまたやって来ました。ちょうど私が当番でした。

 私は、「今の人は誰でも大法を待っている。彼らも、間違いなく真相のために来ている」と思いました。そこで私は二人に『共産党についての九つの論評』の中の盗跖の話をしてあげました。盗跖は強盗の代表と見なされています。彼は手下に、「盗にも亦道あり」と説き、さらにそれを解釈して、強盗も「聖、勇、義、智、仁」でなければならない、つまり、強盗であってもほしいままにしてはならず、守らなければならない決まりがあると言いました。もし汚職官吏の悪人をやっつければ、一生恐らく捕まえられることはないかも知れません。燕子李三は一生汚職官吏を盗んで、英雄になりました。しかし、貧乏で苦しい民衆を害したら、一回しても捕まえられるかもしれない、という善悪には報いがあることも教えました。「あなたは死を恐れず、命を賭ける勇気があるかもしれませんが、もしあなたが刑務所に入れられたら、あなたの妻子はどうするのですか? あなたはとても頭がよさそうですが、本来よい道があったはずです。しかし、党文化に洗脳され、共産党の邪悪な統治のもとで、生活のため、誤って邪道に入っただけではありませんか」と言いました。

 彼は聞いて、手で目を拭きながら、「あなたは本当に俺を理解している、その言葉は俺の胸を突き刺した。涙が出そうだ」と言いました。私は彼が本当に目を赤くして涙が出そうな様子を見ました。彼は「お願いだ、俺に明るい道を教えてくれないか!」と言いました。

 私は彼に善行をすれば運命が変わると教えました。私は二つの例を挙げました。「一人の落ちぶれた商人は大金を拾っても、落とし主に返しました。彼は死の災いから逃れ、また億万長者の娘婿にもなりました。もう一人、もともとはお金持ちで、官僚になったのに、道義に反した結果、官職も俸禄も全部失い、最後は命まで失いました」と二つの例を言いました。また「あなたが家族のため、このようなことを二度としなければ、悪人をやっつけて、庶民を害しなければ、運命を変えることができます。私は佛を修めており、悪い事をしたこともなければ、人を害したこともありません。私の家で暴れることはあなた達によくありません。もうこれ以上迷惑をかけないでほしいです。今中国共産党は法輪功のデマを飛ばして迫害しています。法輪功は『法輪佛法』とも呼ばれています。あなたは『法輪大法は素晴らしい』をしっかり覚えて、中国共産党、団、隊を脱退してください。これは最大の善念です。将来大きな災難から平安を守ることができます!」と話してあげました。

 彼は突然目をぐるぐる回して、媚びるように、「俺はまだ党員だ。脱党か? どのように脱退するのか?」と聞きました。「ニックネームを使って、人民元の上に書けばよろしい、一枚をあげるから、私はあなたの代わりにそれを使います」と言って、私は彼に一枚の十元紙幣を渡しました。彼はペンを持って試してみましたが、書かないで、私に書かせようとしました。彼はそれに署名すると言いました。私は「党、団、隊を脱退して命が助かる! 平安を守る!」と書き、彼に渡して署名をさせようとしました。彼はそれを受け取って、すぐにポケットに入れ、立ち上がって顔色を変え、「今法輪功を取り締まっているが、これはお前の証拠だ、警察に渡すと私は千元もらえる。この上にお前の筆跡があるから、逃れられないぞ」と脅しました。

 この突然の変化は予想もしましたが、それにしても、私は驚きと怒りを隠せませんでした。私は師父と大法を思いだして、直ちに冷静になり、厳粛に彼を問い詰めました。「それがわたしの何の証拠だというのですか? 私は盗みましたか? 奪いましたか? 悪い事をしましたか?」というと、彼は「ない! ない!」と連発しました。「それなら、それは私のどんな証拠ですか? あなたが人を害する証拠じゃありませんか! 私はあなたのために、あなたの平安のために一心でした。あなたが私の家のものを奪おうとしても、私は依然としてあなたのために心を変えませんでした。今、あなたは私を陥れようとしていますが、こんなことをしていいでしょうか? あなたの仲間を見てごらんなさい。みんなお金ためにあなたについて、お互いに利用し合っているじゃありませんか。誰がこんなに真心を持ってあなたに対しましたか? あなたは今私を害したいのですね。あなたは中国共産党が法輪功を迫害することを知っていますね。あなたが密告すれば、中国共産党はきっと私を迫害すると知っていますね。あなたは本当に私の子供が母親を失うのを見たいでしょうか? わが家をばらばらにしたいのですか? あなたの良心はいったいどこにありますか?」と言いました。

 私に詰問され、彼の邪気は消え、理に合っていないことを自覚し、おどおどして、しょんぼりしました。私は彼に「あなたはお帰りなさい。二度とあなたを見たくありません! あなたが人を害して、もし災難に遭って、病気になったり、事故に遭ったりすれば、千元で何ができるでしょうか? 馬鹿なことをしないでください!」と厳粛に言いました。彼は二、三歩歩き出してから振り向いて、「安心しろ、大丈夫だ」と言葉を残して、足早に立ち去りました。

 彼の離れていく後ろ姿を見て、「悪事をとことんとやる闇社会の人は利益と良識の取捨選択の中で、正しい選択をすることができるだろうか?」と私は心配になってきました。

 私は夫に「法輪大法は佛法です! 今は師父のご加護をお願いするしかありません。私達は『法輪大法は素晴らしい、真・善・忍は素晴らしい』と念じましょう」と言いました。彼は受け入れました! 口で言うだけでなく、心の中でも念じ、また紙に書いてあちこちに貼りました。

 一日、二日が経ち、そして一カ月、二カ月経ちました。暴力団は再び妨害に来ませんでした。大法の洪恩と威厳はその男に悪念を動じさせませんでした。この善の一念は、彼と彼の家族、そしてわが家、さらにもっと多くの人に平和と福と益をもたらしてくれました。

 夫はこの難を通じて、今日、強盗も警察も変わらないものだとつくづく感じるようになりました。警官は国民を守ってくれることはありません。大法の慈悲と威厳は同時に存在します! 大法を支持することは最も賢明な選択です。それを分かった夫は私に人を救う事をするように促し、また手伝いました。

 人がみな悪念を捨てれば、この世の中はどんなにすばらしく、平和になるでしょう! 善の力は偉大です。師父の慈悲なる済度に感謝いたします!

 

 

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/9/12/279398.html)
 
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