文/海外の大法弟子
【明慧ネット2013年9月27日】恐らく前生に修煉をしたことがあったでしょう。私は修煉を初めてから、毎日、法を学び、功を煉り、発正念をし、これらの事をとても規律よく行って来ました。しかし、どのように真相を伝えればよいか、それを指導してくれる人はいなかったため、真相を伝えることはずっと軌道に乗りませんでした。しかし、師父が求められた三つのことはわれわれ修煉者が毎日しなければならない宿題です。私は心の中でそれにずっと気にかけていました。そこで1年後、私は他の町で「神韻」を広めるお手伝いに行った時、師父は私に同修がどのようにパソコンを使って真相電話のかけるのかを見させてくださいました。
ちょうどその時、私は同修の修煉体験「すべての海外の大法弟子は小さな電話放送局になってほしい」との文章を読みました。この同修は辺鄙なところに住んでいるため、ほかの同修に接することができず、指導する人もいませんでした。このような環境の中で、彼女は一人で真相録音を放送する方法を模索して、毎日電話で国内の衆生に真相を伝えました。私は彼女の熱意と意志に敬服し、彼女の提案にも大いに賛成しました。電話で真相を伝えることはすべての弟子が手軽にできることで、それは人を救うこともできれば、心性を磨くこともできるものです。毎日、電話をかける時間の長さにこだわらず、持続することは最も重要だと思いました。私は電話で真相を伝える事を毎日の法を実証する日課として、自分を一台のラジオにしようと決めました。
師父は説かれました。「将来は寺院で修煉する専修の弟子も常人の中へ行って行脚しなければならないのです。」[1]私達は専修の弟子ではありません、しかし電話で真相を伝えることは家を出なくても、世の中を行脚しているようなものです。人には会えないのですが、電話の向こうから、罵り、侮辱、からかい、恐喝、浮世百態の応対にいとまがありません。私の内心は混乱状態になり、怒り、驚き、悲しみ、喜び、喜怒哀楽が混じり合っていました。三年の間に、少なからぬ恐れる心、闘争心、怨恨心などが修め落とされ、これらのことについて、ここでは多く述べることに致しません。ここでは、単に真相を伝える中でいかに正念を持てるかについてお話させていただきたいと思います。
三退を勧める電話を掛ける時、私はこのような情況によく出会いました。一部の人は言葉を二つか三つかけると、すぐ三退を同意してくれますが、しかし真相を最後まで聞かず、忙しいとかと言って、急いで電話を切ってしまいます。約束した別の日に、再び電話をかけ、その家族の三退を勧めると、この人は完全に態度を変え、汚い言葉を連発して電話を切り、まったく聞こうとしませんでした。衆生は毎日中国共産党の洗脳環境で生活しているため、頭に偽りの情報が入ると、またすぐ分らなくなってしまうのです。このような人は三退をしたとしても、本当に助かるかどうかは定かではありません。ですので、私はその場で三退してもらうより、真相を分ってもらうことはもっと大事だと思いました。
私達は電話に出たらすぐに切られるケースに非常に多く出会います。最初の頃、私はとても無力感を感じました。繰り返し電話をかけても、相手の人にすべて拒否されました。私はとても落ち込み、とても退屈だと感じました。しかし、その後のある事が、私の心を変えました。
修煉をしてから、私は家の庭の手入れをあまりしなくなりました。林の中で常緑のツル植物が地面に自由気ままに伸びていました。この四年間、庭の二本の小さな木はツルに巻き付かれて死んでしまい、もう一本の、二人で手をつないでやっと囲むことができる大きな木も長いツルに胴をいっぱい巻き付けられていました。ある日の夜、私は「明日の朝、この大きな木の上の長いツルを少し整理しよう。それらのツルを木から引っ張り下ろして、切断しないで地面に置こう」と考えました。しかも、これは殺生を回避できる良い考えだと思いました。それから私は就寝しました。夜中に起きて発正念をした時、私は頭から足まで、全身に植物アレルギー性皮疹がいっぱい出来たことに気づきました。それはかゆくて、痛くて、頭皮と足裏は唐辛子を塗ったように熱くてたまりませんでした。私にすぐに師父がおっしゃったことを思い出しました。「現代科学は植物に生命があるばかりでなく、霊性もあり、思惟や感情もあり、さらには超感覚功能もあることを認識しています。」[2]
つまり、常緑のツル植物は私の計画に気づき、私に警告を出しました。修煉する前、私はずっと常緑のツルにアレルギー反応を起していました。ちょっと触ると皮疹が出来て、痒みと痛みがひどく、皮疹は次第に水ぶくれに発展し、最後に皮膚が腫れて破け、とても辛くて、怖いものでした。そうした場合、私はホルモン系の飲み薬を飲みながら、痒みを和らげる塗り薬を塗り、治るまで普通は二週間がかかりました。しかし今回、私は予定通り、木の上の長い藤をきれいに整理して、そしてそれらと善解を求めました。私は今度、何の薬も使わず、三日で皮疹はすべて消えてなくなりました。
私は法から、生命の間にテレパシーがあることが分りました。植物すらこのようにできるなら、人間は、あなたが相手の人に対してどんな心を持っているか、相手の人はとてもはっきり分るはずです。師父は説かれました。「弟子の正念足りれば、師は回天の力あり」[3] 師父はまたおっしゃいました。「あなたの正念が十分で、誰かが何かをやろうとすれば、私たちが理に則っているので、師父は何でも解決することができます。」[4]
私は人を救うと言う正念を持っていれば、電話を受ける衆生はきっと感じるはずだと思いました。そこで私は神通力で相手の耳を開けることを想像しました。師父も私を加持してくださり、誰も邪魔することができませんでした。それからすぐ電話を切る人に出会った場合、私は絶対諦めず、何度もコールバックをしました。無音、話し中、音楽などが流れる場合でも、私はすべて仮相だと思い、けっして動かされず、アナウンサーの声をまねして、真相を言い続けました(相手が録音だと思うと、恐怖心が薄れ、最後まで聞いてくれる事が多く、時には感想も言います)。 ちょっと聞いてすぐ電話を切る人に対して、私は掛けなおしました。再びつながると、私は相手の心を掴む言葉を使って、前の内容につなげて言い続け、このように1人の相手に十何回も繰り返すこともありました。相手が聞く度に時間は少しずつ長くなり、私が真相内容を伝え終わるまで聞かせました。とぎれとぎれでしたが、しかし内容はつながっており、ほぼ80-90%の真相は聞ける事になりました。いろんな様子から相手がずっと聞いていることが分り、三退までを表明する人もいました。
私はもういらだたしいとも、退屈だとも思わなくなりました。知らないうちに、自分の話し方も頭の回転もますます良くなりました。本当の話を言うと、警官に電話をかける場合、普通の人より、その場で三退する人は少ないのです。しかし彼は聞きさえしてくれれば、いずれ彼らもきっと三退するだろう、私が自ら彼に三退させることができなくても、彼が救われるための基礎を作ることができたら、それも価値があると思いました。
次に、慈悲心を修めることについてお話します。
警官に電話をした当初は、以前に具体的な迫害の訴訟実例を読んでいる時に、私はいつも涙が止まらなかったため、心は警官に対する怒りに満ちていました。したがって、これらの変異した生命と話をする時、その怒りは強烈な嫌悪心となり、声も震わせ、心は必死にとなり、その気持ちは電話にそのまま出てしまいました。法理上から、自分の慈悲心が足らず、警官も被害者で、済度すべき対象であることは分っていても、しかし、慈悲心がどうしても生まれて来ませんでした。
その後、ある日、大陸同修の文章を読みました。彼女は派出所の警官に労動教養所に入れられたにもかかわらず、出てきた後、彼女は恐れず、怨まず、正々堂々と派出所に行って警官に対して真相を伝えました。最後に、警官は三退をしただけではなく、彼女を近所のおばさんとして家族のように受け入れてくれました。その三退した警官も、時々大法弟子からの電話を受けたりしました。しかし、彼がうっとうしいと不満をおばさんにこぼしたら、おばさんは笑いながら、「お話をしてあげましょう。当初、多くの神様が師父の法を正すことを助けようとしました。しかし人間社会に下りると、お芝居のようにいろいろな役が必要ですが、多くの神はいい人になりたくて、悪人になりたくありませんでした。その時、一部の神は悪人になると申し出をしました。しかし、「大法が洪く伝えられる際、きっと私を呼び覚ましてくださいよ」と神たちは言いました。それはどうしてあなたがいつも電話を受けるかの理由です」と言ったそうです。
同修のお話は私の心を辛く感じさせられました。私の心の中のひとつの堅氷が溶けてしまいました。それから警官などに電話をかけることは、私にとって嫌な事ではなくなり、心から彼らを救いたいと思いました。ダイヤルを回すとき、私は心の中で「私はあなたを救いに来ました! あなたはずっとこの日を待っていたでしょう。あなたが呼び覚まされることを。早く聞きに来てください!」と念じました。
宿題は毎日必ずしなければならないように、電話も毎日しなければなりません。普通の人の技能でも、1日練習をサボると手慣れがなくなり、電話も1日休めば、邪悪に隙に乗じられ、いろいろな人心が生まれます。だからいくら忙しくても、私は必ず何件かの電話をします。私は修煉者の宿題である三つのことをしっかりと行うと、神韻のプロジェクトをする時も、とても順調になり、半分の労力で倍の成果をあげることができると気づきました。
天象の変化に従って、中国共産党の法輪功修煉者への迫害を制止し、また、法輪功修煉者への臓器摘出という反人類の犯罪を摘発して、署名を集めるという活動は、海外の弟子の、真相を伝え、法を実証し、海外の衆生を済度するもう一つの方法となりました。同修達、私達の誓約を果たすため、一日必ず、一つの電話をかけることにしましょう、あるいは街頭で、1つの署名を集めることにしましょう!
注:
[1] 李洪志師父の著作:『転法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『法輪功』「第三章 心性を修煉する」
[3] 李洪志師父の詩:『洪吟』「師徒の恩」
[4] 李洪志師父の著作:『各地での説法十一』「二十年説法」
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2013/9/27/142429.html)