正念をもって人を救い、着実に修煉する(二)
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 文/遼寧省の大法弟子   

 【明慧日本2013年11月5日】         

   「「「【 B)突然の状況に直面し、理性的に対応する

 2012年の春、ある日、バスの中で周りの乗客と王立軍事件の話をしました。ある若い女性は知っていると言いましたが、他の人はみんな知りませんでした。私は当局が情報を封じ込め、民衆に真相を知らせないからだと言いました。私は『中国共産党についての九つの論評』について話し、私の話に賛同する人も会話に入って来ました。この時、2人の50代の女性が大声で、「あなたは法輪功の人ですね。あなたは度胸がありすぎます。よくバスで宣伝する勇気があるね」と言いました。私は「法輪功はとても素晴らしいです。共産党は偽りの宣伝をして、民衆に真相を知らせないのです」と言いました。彼女は「共産党はあなたに給料を出しているのに、共産党に反対するなんて」と怒りました。私は「いったい誰が誰を養っているのですか? 労働者は生産し、農民は耕作しています。焼きいも屋さんだって、芋を焼かなくてはならないでしょう。共産党は何をしてくれましたか? 何もしていないじゃありませんか?」と言いました。この時、バスの中はしんとしました。彼女は「あなたはまだ続けるの?! 110番に電話して、あなたを逮捕させる」と言いました。私の心はとても落ち着いて、穏やかに大きな声で、「このバスの中を見てください。皆さんはなぜ黙っていますか? 皆さんは私の意見に賛成しているからです」と言いました。バスの中の人はみんな私の話が聞こえているので、その女性も何も言えなくなりました。

 駅に着いたら、私の後ろに警備員が立っていました。私は彼らに「次回、チャンスがあればまた話しましょう。あなた達に分かる日がきっと来ると信じています」と言いました。気がついたら、私はもうすでに二駅を乗り越していました。降りてから、60代の男性に会いました。彼は見たところ、生活に大変困っている様子でした。私は進んで彼に「今の人はどうしてこんなに愚かでしょうか、共産党が給料をくれるなんて言うのよ」と言いました。彼に真相の小冊子をあげると、とても喜んで受け取りました。彼は真相を知っていて、以前法輪功を学んだことがあると言いました。私は彼に再び戻ってくるようにと励ましました。彼はとても感激していました。

 毎回出かける時、私は必ず師父に縁のある人を按排してくださるようにお願いしています。また、すべて衆生の済度を妨害する邪悪な生命を解体するように正念を発します。私達は宇宙で最も正しい事をしているのです。恐れているのは邪悪のほうです。だから、毎回私はとても平然として、ちっとも恐れません。毎回ほぼ順調に話を進めることが出来ました。でも最初の頃は、そうではなかったのです。そこに到達するまでは修煉の過程であり、法の中で向上する過程でもありました。ある日、娘は私に「お母さん、あなたは寂しいですか」と聞きました。私は「ちっとも寂しくありません、私は寂しさを感じる時間はありません。寂しさを感じるには時間が必要です。私は大法の中に生きて、私には師父の慈悲なるご加護があり、私は世界で最も幸せな人間です」と答えました。私は独りぼっちですが、朝の煉功から始まり、法を学び、発正念をし、真相を伝え、資料を作り、忙しくてたまりません。時にはご飯を食べる時間さえありません。同修が私の助けを必要とすれば、私はいつも一番速く駆けつけ、自分の最大の努力を尽くしています。

 三、真に修めることは人を済度する基本

 修煉して十数年になりました。しかし、この2、3年になってやっと、絶えず法を学ぶことによって、いかに自分を修めるか分かりました。以前、常人という大きな染め物がめの汚染によって、特に数十年の党文化の毒害によって、対立することがあれば、いつも外に向けて、他人の欠点ばかり探しました。しかし、今、自分を修煉者としてしっかりと認識し、正念を持って問題に対処し、たまに同修の間に対立が生じても、自分の問題点を探すことができます。しかし、ここまでたどり着くのは長い道のりでした。今は自分に向けて探すことができるようになり、邪魔している心を見つければ、直ちにそれを解体しています。 

 ここしばらく、同修たちは集中して「神韻公演」DVDを配ることにしました。そのため、毎回数百枚のDVDを作らなければならなりませんでした。他の同修が仕事をしながら、製作するのはとても忙しいのを見て、私は進んでDVDケースの表紙を貼る仕事を引き受けました。表紙を印刷した後、表紙の周りをカットしなければならないのですが、しかし、その紙が厚いため、切り取るのはとても大変でした。カッターも大きいのです。私は若い男性がすることを、毎回全身の力を絞ってカットしました。ある日、みんながいっしょに仕事をしているとき、ある男性同修に私が切ったものは大きすぎると何回も言われました。他の若い男性の同修が切る時、彼らは一言も言わず、時に小さく切っても、何も言わないのに、私がやると、すぐに言うのです。私は若い男性の同修を指差して、「あなたは男なのに、どうしてなにもやらないで、私のような女性に切らせるのか」と人心が浮上して来ました。突然私はこれは間違いだ、これこそ修煉ではないかと意識しました。師父は結果ではなく、あなたの心がどう動いているのかを見ておられるのです。これは闘争心、嫉妬心ではないでしょうか。私はカットの仕事をしながら、一方で「これは修煉だ、これは修煉だ」と思いました。「修して名利情を去り、円満成就して蒼穹に上る、慈悲をもって世界を看れば、方に従れより迷いの中から醒める」[4]、私の心は次第に落ち着きました。その結果、皆は何も起きていないように、穏やかに作業をやり終えました。

 (完)

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の経文:『二〇一二年米国首都国際法会での説法』
 [3] 李洪志師父の経文:『各地での説法二』「二〇〇二年ワシントンDC法会での説法」
 [4] 李洪志師父の著作:『洪吟』「円満功成」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/10/25/280777.html)
 
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