内に向けて探して、自我と私心を突破する
■ 印刷版
 

文/中国の大法弟子

 【明慧日本2013年12月18日】私の性格を表現するなら、中国のことわざ「目に入った砂を許せない」の喩えが相応しいと思います。つまり「不正な物事を断固として許せない」という意味です。修煉して10数年も経ったのですが、いつも他人の欠点ばかりが目に入って、いつも我慢できず、許せないことが周囲で発生しています。その上、闘争心も強くて、心性を高める過程は本当にすさまじい過程でした。対立の中、窮地に陥ってからはじめて「寛容」を思い出して、渋々と他人の過ちを許します。しかし、それは内心からの「寛容」ではないので、数日も経たないうちにまた対立が発生します。

 他の同修と一緒に何かをする時、同修の欠点ばかりがまた目に入って、私は我慢できなくなります。怒った状態で相手に指摘しても、相手は聞きたがりません。自分は全体の環境に合わないのだ、一人で大法のプロジェクトをすれば良いのだと思いました。一人で何をすれば良いでしょうか。幸い文章を書くことができるので、一心不乱に文章を書くことに集中しました。環境が単純になって気持ちも落ち着いたのですが、一人ぼっちになってから、朝の煉功に起きられなくなりました。

 文章を書くことはルーチンワークではなくて、霊感はいつ現れるかが分かりません。書く準備を整えても頭が空っぽだった時もあって、ベッドに入ったが思考力はたいへん生き生きとして、寝つけられない時もあって、夜開けまで書き続けて、顔を洗ったら会社に出勤しなければいけない時もありました。街で常人と顔を向き合わせて真相を伝えるほどの苦労ではありませんが、文章を書くことは決してキーボードを叩くだけの楽な仕事ではありません。その上、多くの時間をかけて、資料を探さないといけません。現在、とても朝の煉功に参加したいのですが、数日しか続けられず、やはり自分の心性に問題があると思います。

 私はいつも他人の過ちを許せず、問題のある同修を排斥します。そのような同修の顔を見なければ、まるで問題が解決されるように思っています。このような自分を突破するには、まず慈悲心を持って、寛容な心で相手を包まないといけません。相手の過ちを指摘して改めさせることは自分を高める機会でもある、と突然分かりました。以前の自分は、トラブルが発生したら第一に守るのは「自己」と「私心」で、師父が教えてくださった「無私無我」と比べれば雲泥の差です。分かった一瞬、心の中はぱっと広くて明るくなりました。それから、徹底的に自らの「私」を成す機制、「自我」を固守する観念を消去するために、もっぱら発正念の時間を作りました。

 あれ以来、何か問題を発見したら、私の第一念は「自分の責任」です。大法弟子である以上に、他の同修が良くできていない部分を補う責任があり、大きな能力が無くても、正念で同修をサポートしなければなりません。全体の中の一人として、無条件に大局を最優先にするべきです。個人の趣味は、除去すべき執着なのです。修煉者がするべきことをしたら、自分がどんなプロジェクトをしているか、同修に知ってもらう必要はなく、師父が分かってくだされば、それで良いのです。同修にどれだけ理解されて褒められても功が伸びないので、師父の認可を得てこそ、はじめて功が伸びるのです。それが分かってから、私は同修に理解してほしいが自分は同修を理解しようとしない執着も除去しました。同修に理解してもらうために多く喋ったら、顕示心を起こすかもしれません。要するに、同修に良く言われても悪く言われても、どちらにしても自分は執着心を起こすかもしれないので、何も言わずに黙々と大法の仕事をするのは一番良いです。

 以上を悟ってから、現実の問題もすらすらと解決できました。朝の煉功に起きられるようになり、また、両足を師父に新しいものに換えられた夢を見ました。多分、私があまりにも怠惰なのを見て、修煉の道をしっかり歩んでもらうために、師父は新しい足と換えてくださった、と私は思います。

 迫害が始まる前の修煉環境はとても純粋で、皆はほかでもなく、修煉の向上だけを目指していました。迫害が発生した後、修煉環境も複雑になって、入った人はどんな目的でも抱いています。真に修煉する人もいて、着実な修煉をやり遂げていない人もいて、回り道をしてから大法に戻った人もいて、スパイ、邪悟した人もいます。どんな言動と振る舞いもあって、みんなの心性もまちまちで、常人にすら及ばない人もいます。こんな複雑な環境に置かれて、邪悪も虎視眈々として私たちを捕まえようとして、衆生を救い済度することも目の前に迫っていて、修煉の向上は本当に言うほど簡単ではありません。少しでも私心を混ぜたら面倒なことを招きかねます。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2013/12/9/283734.html)
 
関連文章