【明慧日本2014年4月28日】私は営業の仕事をしています。ですから、普段は忙しくて自由な時間も少ないのですが、人と接する機会は多くあります。三つのこと、特に、人を救い済度することをしっかり行うには、仕事の環境と特徴を活かし、自分に適した真相を伝える方法を見つけなければなりません。長年の試行錯誤で、私はやっと自分の道を切り開きました。
仕事の中で、私はとりわけ三種類の人、同僚、顧客、パートナーと多く接しています。彼らはそれぞれ特徴が異なり、大法の真相を知る機会と程度も違い、大法に対する態度も当然違います。私は彼らの異なる難点に対して、異なる方法で真相を伝え、三退を勧め、できるだけ多くの人を救おうと思っています。
恐れる心を取り除き、周りの同僚を救う
最初の頃、同僚に真相を伝えるときは障害が多く、恐れる心も大きかったのです。「同僚は理解してくれるのか、笑われるのではないか、私から離れていくのではないか、さらに通報されたらどうしようか」と、あれこれ恐れていました。師父の法を正す進展が進むにつれ、他の空間の悪い要素が大量に消滅され、それに対応して、常人の空間では多くの人が真相を聞くようになってきました。
ある日、私は上の管轄部門の会議に出て、以前の同僚と出会いました。彼女は私を見ると、「お久しぶりです。あなたは相変わらずお若いですね。何か秘訣でもありますか?」と聞きました。私は笑いながら「あなたは知っているでしょう。私は法輪功を学んでいますから」と言いました。「あなたはまだ煉功しているのですか?」と聞かれ、「こんなに良い功法なのに、どうして煉功しないのですか?」と答えました。それから、私は同僚に大法の素晴らしさと大法が迫害されている実態を話しました。時間があまりなかったため、三退を勧めることができませんでした。その後、再び彼女と会った時、とても順調に三退を勧めることができました。
この事で私はとても励まされました。数年来、私を妨げた恐れる心は一掃されました。その後、私はすべてのチャンスを利用して同僚に真相を伝え、三退を勧めるようにしました。
ある日、上司は私に「2カ月間の巡回講演に参加するように」と伝えました。私は三つのことが影響されるのを心配して、仕事が忙しいことを理由に断りました。同じ職場の大法弟子Aさんはそれを知って、私に「会社の大多数の人はあなたが法輪功を学んでいるのを知っており、あなたの仕事ぶりは誰の目から見ても明らかです。巡回講演に参加するのは大法を実証する良いチャンスではありませんか。ほかの人は願ってもないことなのに、あなたはなぜ押し戻すのでしょうか」と言いました。Aさんの言葉に私はたいへん驚き、また修煉における自分との格差を感じました。その通りです。もしかしたら、それは師父が私に按排してくださったものかもしれません。私に法を実証し、真相を伝える機会を与えてくださったかもしれません。私は心の中で「師父、弟子は間違いました。この機会を挽回できるようにお願いします」と、師父にお願いしました。
思った通り、2日後、上司は再び私に「上の管轄部門はあなたを指名し、『参加して欲しい』と言っています。協力してください」と言いました。本当に「弟子正念足りれば師は回天の力有り」[1]でした。
巡回講演期間において、私は大法弟子の重大な責任をしっかりと心に刻み、慈悲に衆生と接し、昼間、私は壇上に立って講演をする時、平和で清浄な心理状態で、中共(中国共産党)当局の功績や人徳を褒めることなく、党文化の説教もなく、ただ心の奥底にある本当の気持ちを自然に表現していたため、ひとしきりの拍手を博しました。夜、私は短い休み時間の合間を縫って、講演団の同僚に真相を伝え、三退を勧めました。
2カ月の時間はあっという間に過ぎ去りました。最後の日に、上の管轄部門が晩餐会を開いて私たちを招待してくれました。一人の幹部は私に「あなたの講演には本当に感心しました。とても素晴らしかったです」と言いました。私は意を察して微笑みながら、「すべては師父がやっておられます。それは師父が慈悲に私にこの衆生を済度する機会をくださり、弟子はただ師父が按排してくださった道を歩んだだけです」と心の中で思いました。
機縁を掴んで、縁のある人を救う
ここ数年、不景気のため、全体的な商品販売数は大幅に減りました。しかし、師父のご加護の下で、私の販売実績はずっと安定し、しかも上昇していました。そのため、いろいろな会社の営業マンが私の所に来て、商品紹介を名義に、私に贈り物を送って来ました。私は彼らに「会社の製品の品質さえ良ければ、私は当然販売します。私に贈り物を送らないでください」と言って、「私の成功の秘密を知りたいのですか」と聞くと、みんなは聞きたがっていました。そうすると、私はこの機会を利用して大法の真相を伝え、また大法の真相を受け入れた人に神韻DVDをプレゼントしました。
ある日、上の管轄部門のある幹部が私に電話で、「義理の妹はある会社の営業担当で、今日は私を訪問するから、よろしく頼む」と言いました。しばらくすると、一人の販売員がお土産を持って、ある幹部の親戚と名乗って私の所に来ました。
私はいつも通りに、商品の紹介を聞いてから、彼女が持って来たいろいろな資料を丁寧に読みました。資料を読み終わって、私は「この商品には欠陥があり、恐らく販売が難しい、これからもっと品質の良い商品があればご協力します」と言いました。最初、彼女はお土産が少ないから嫌がっているのではないかと勘違いして、ずっとグズグズして諦めませんでした。私は「私は法輪大法の修煉者で、真・善・忍を基準に身を処しており、お土産はお断りします」と言いました。私は根気良く彼女に得と失の道理について話し、大法の真相も伝えました。最後に、彼女は感慨深そうに「今の世の中には、あなたのような人はどこにもいないでしょう。本当にきわめて得難い人ですね」と言いました。それから、私達はずっと付き合っており、彼女は神韻の忠実なファンになっただけではなく、その上、『転法輪』も一回読みました。
正々堂々と真相を伝え、衆生を救う
販売業界の業者間に「取引先が私達の衣食の親である」という言葉があります。つまり、取引先を多く持っている人は、多く金を儲け、ご飯が食べられるということです。そのため、取引先を奪い合うことは販売業界の公の秘密となっています。この数年間、ほかの人は誰でも手を尽くして顧客源を探しているのに対して、私のところだけは顧客が自らやって来ます。同業者から見れば、私は営業成績が優れているだけではなく、その上、多くのファンが付いていて、実に羨ましがられています。
実は、これらの顧客はすべて真相を聞くために、師父が按排してくださった人です。彼らが自ら私の所にやって来たのは、彼らの分かっている一面が済度を渇望し、救われたくて、大法弟子を探しに来たのです。より多くの人を救うため、私はさらに「お客様感謝会」という形を利用して、正々堂々と真相を伝え、衆生を済度しようと思いまいした。私はこの考え方を同修Cさんに話し、そして彼女にも会場に来てもらい、協力して発正念をしてもらうように頼みました。Cさんは二つ返事で賛成してくれました。
通常の「お客様感謝会」には1つの決まった内容があり、それは私が商品を推薦し、紹介することです。今度、私は慣例通りに商品紹介をせず、私は生活の知恵、時事ニュース、さらに伝統文化を混じえながら商品を紹介し、最後には大法の真相を伝えました。お客様はとても興味津々で、とてもよい効果が得られました。
ある「お客様感謝会」で、私が現在社会に起きている「当たり屋」の話をしたとき、みんなの共鳴を引き起こしました。私は「皆さんは誰でも誠実さを重んじ、詐欺行為に対して憎むでしょう。もし一人の人に誠実さと信用がなければ、彼は彼個人をダメにしますが、しかし、もしメディアに誠実さと信用がなければ、それは社会をダメにするのではありませんか。特に中国のようなメディアが独占しているところでは、なおさらです」と言いました。私は引き続き「皆さんは数年前の中央テレビが放送した、いわゆる『天安門焼身自殺事件』を見たことがあるでしょう。それでは、どうしてガソリンが入ったベットポトルは火が付いた後も依然としてそのままで、どうしてその小さい女の子は気管を切られたのに数日後には記者の取材が受けられ、しかも歌まで歌えるのか、どうして全身ひどいやけどの人が無菌室にいるのではなく、そのまま放置されているのか、どうして記者が公然と病院の規則に反して病院の消毒済みの服を着ないまま、ひどいやけどをした患者に接触することができるのか、どなたか私に説明できますか?」と言いました。会場は声を出す人がなく、ひっそり静まり返っていました。沈黙後、わたしはお客様に「天安門焼身自殺」の真相を話しました。
真相を話し終わって、私はみんなに「私の歌を聴きたいですか」と聞きました。お客様は口をそろえて「聞きたい」と答えたため、私は『捜し求める』を歌いました。歌い終わってから、私は「いかがでしたか」と聞くと、みんな「素晴らしい」と言って、アンコールと拍手をしてくれました。私は「この素晴らしい歌は、アメリカ神韻芸術団の芸術家たちが歌うものです。神韻芸術団は世界に名をとどろかす芸術団で、中国の伝統文化を広め、発揚を目的としています。神韻は舞台背景やダンサーの衣装が美しいだけではなく、その上、演目が斬新で、内容も純粋で、『世界一のショー』と誉められています」と言いました。この時、取引先のお客様は次々と眼差しを私に投げ、その目から神韻に対する期待が現れていました。
お客様を眺めていると、私は慈悲心が自然に芽生えました。引き続き「私達がふだん気にしない1枚の紙切れ、一本の電話、一枚のDVDは私達に意外な収穫をもたらしてくれるかもしれません。機縁を大切にして下さい、真・善・忍をしっかり覚えて、自分で素晴らしい未来を選択してください」と言いました。拍手はまた長く鳴り響きました。私は微笑みながら、心の中で師父に無限な感謝の気持ちを込めて「師父、ありがとうございました! 衆生はついに救われました」と言いました。
絶えず法を学ぶことによって、また絶えず実践の経験を総括して、私はやっと自分の優位性を利用して、仕事の環境の中で正々堂々と真相を伝え、世間の人を救うことができるようになりました。師父と大法が私に才能と知恵をくださったことに感謝いたします。
1998年に大法を学び始めた古い弟子は最初の頃、人心が重く、理解力が低かったため、修煉の道でつまずいたり転倒したりしました。この十数年来、私は内に向けて探すことから学び、ただ消極的に迫害に耐えることから正念を持って迫害を否定できるようになりました。このようにして修煉の道を歩んで来られたのは師父の広大な慈悲とご加護のおかげです。浩蕩なる師父のご恩に感謝の言葉はありません。弟子は必ずしっかりと法を学び、師尊の「初心を忘れずに修煉していけば」[2]の教えに従い、師尊の笑顔を拝見できるようにしたいと思います。
師父の慈悲なる済度に感謝いたします! 同修たちの無私のご協力に感謝いたします!
合掌。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「師徒の恩」
[2] 李洪志師父の著作:『各地での説法九』「二〇〇九年大ニューヨーク国際法会での説法」