本当に終わってしまえば 皆が後悔してしまう
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文/Hai Zheng

 【明慧日本2014年5月9日】アカデミー賞を受賞した映画『シンドラーのリスト』はナチス党員・シンドラーが第二次世界大戦の時、ユダヤ人を絶滅の境地から救った物語を描いています。ドイツ敗戦の夜、シンドラーはナチスの身分を持っていたため、逃亡をはじめます。逃亡の前、彼に救われたユダヤ人が銀の指輪を作って彼にプレゼントします。彼は指輪に彫られている「尊いひとりの命を救えるものは世界を救う」という文字を見た時、感動して指輪を落とします。彼は襟に着けていた金のバッチを手にして、後悔しながら、これで数人の命を救えたのにと言います。彼はまた自分の車を指さしながら、これで何人かを救えたはずだと言い、悲しみのあまり喉を詰まらせました。

 明日で人生が終わるとしたら、今夜あなたは睡眠を取らず、すべての家を訪れ、真相を伝えるでしょう。師父は「本当に終わってしまえば、皆後悔してしまいます」[1]と説かれました。

 以前、迫害がどうしてまだ終わらないのか、と考えたことがあります。終わったら、私たちを嘲笑していた人にも真相が見え、彼らは後悔するでしょう。時にはもう救えないと感じ、早く終わってほしい、私たちを鼻であしらった人たちを震撼させたい、あれらのひどく毒害されたものを淘汰したいと思っていました。しかし、いま考えてみると、それらはすべて人心で、彼らと闘争しようとする心でした。

 実際、救えるかどうかは師父が決められます。もし今回救えなくても、だからと言って、心が動じはならず、彼を怒ってはいけません。逆に善念を持って、彼にお別れをいい、彼の幸せを願うべきです。救えない人に対して、私は、ここで救われなくても、次のときに救われるだろうと思います。今回は次回に彼が救われるための準備としておけばよいのです。ですから、彼によい印象を残すべきです。もし怒ったりしたら、次回に彼は真相を聞こうとしないでしょう。

 彼らは誓約があるから、敢えてこの世に降りてきたのです。まさに彼らはあなたと深い縁があるから、今生あなたに向かって歩いてきたのです。彼らはあなたを信じたため、喜んでこの世の常人となり、旧勢力の按配を受けて毒害され、大法弟子になる栄耀をあなたに譲りました。しかし、彼があなたに向かって歩いてきた時、あなたはただそこに立っていただけです。もし彼が大法弟子になって、あなたがその常人であれば、あなたは彼にこうしてほしいでしょうか?

 毎回同修が常人と一緒に歩きながら真相を伝える時、その人が真相を受け入れるかどうかにかかわらず、同修が帰ってきた時、恍惚としたなかで彼はまるで凱旋してきた将軍のようです。真相を伝える場所に立つことは仕事ではありません。もちろんあまり熱心すぎて相手が話を聞かないのに、無理やり話すと反感を覚えられますが、だからと言って、またもう一つの極端に走り、反応のない人、あるいは録音機になってはいけません。もし、私が通りすがりの常人であれば、「真相を知り、未来を選択してほしい」と繰り返していうのを聞くと、鼻であしらうかもしれません。

 人を救うには人心に合わせて、資料を全面的に作成し、もっと人々が好むものを作成すべきです。もし街で子供を連れて散歩している人に会ったら、彼に物語が多く書かれた小冊子を渡し、彼にそのなかには子供に適切な物語がいっぱい入っているので、子供に読んであげたらと伝えます。急いで歩く人には中共の宣伝を信じないように伝えます。場合によっては、抽象的に党・団・隊から脱退してくださいというと多くの人はまだその概念がわからないかもしれません。ですから、具体的に「赤いスカーフを付けたことがありますか」と聞けばよいのです。こういうと多くの人は横目で私を見ます。それは彼が付けたことがあるということを意味しますので、それから彼らに三退の重要性を説明します。子供は写真が多いものが好きなので、資料を作成する際、子供向けの資料も作成したほうがよいと思います。あるいは真相を書いた風船を用意するのもよい方法です。風船だから、子供が持って歩けばみな見ることができます。

 一部の人は私たちを誤解して、私たちが彼らに大法を学ぶよう宣伝していると思っていますので、彼に私たちはただ真相を分かってほしいので、中共に対して行った誓約を取り消して、中共から離れてほしいだけだと伝えます。また、私たちが共産党を倒そうとしていると誤解して、共産党は倒れないと論争しようとします。この時、彼に動かされて、常人の討論をしてはいけません。彼に私たちはただこの組織から離れてほしいだけであって、あなたがいるビルはそろそろ倒れる危険があり、私たちはそれを倒そうとしてはいないのだと伝えます。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『各地での説法十』「大紀元会議での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/4/28/290630.html)
 
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