文/中国の大法弟子
【明慧日本2014年6月2日】(前の文へ)
「彼女のものだけは盗んではいけない」
市場では毎日多くのごみが出るので、不用品回収会社の人が毎日来ます。でも時に、彼は店の前に置かれたダンボールなどもこっそり盗みます。みんなが彼を警戒しています。ある日、彼は私の店の前に置かれた2つのダンボールを三輪車に載せて行きました。私は彼の行動を全部見ていましたが、何も言わず、何もしませんでした。やがて彼の三輪車は坂を登るとき、地面が少し滑って、何回押しても三輪車は坂を上がれませんでした。私は少し手伝って、三輪車はやっと坂を上りました。そこの魚屋の店主の劉さんは「中国の古い言葉で、馬鹿な人を喩える時に、『人身売買をされたとしても、売主の金数えを手伝う』という言葉があるが、今日あなたは泥棒に盗まれても泥棒の三輪車を押すのを手伝ったね」と皮肉げに話しました。三輪車の人の顔は真っ赤になりました。私は「たかが2つの段ボールなので、この言い方は止めてください」と言いました。
三輪車の人はその後もよく市場に来て、来るたびに私の店の前を徘徊して、機会をみつけてまた何かを盗もうとしました。ある日、ちょうど彼は私の店の前のダンボールを三輪車に載せる光景をニワトリの店の李さんに見られ、李さんが彼を止めると、彼は「あなたのものを盗っていないのに、なぜ止めるのか」と言いました。李さんは「私のものを盗んでも良いが、彼女のものを盗んではいけない。彼女はここの皆の福の神なのだ!」と答えました。
「法輪功だからこんなに良い人だ」
夫は修煉していませんが、私の修煉を支持しています。ある日、ある多くの買い物をした客が我が家の電動三輪車を借りて、夫に家まで送ってくれれば5元(約100円)の報酬を払うと頼みました。夫は電動三輪車に乗って、彼の荷物を載せて行きました。途中渋滞に遭って、夫とその客も渋滞の隊列の中で待っていました。そこで、前の人は夫に「少し後退して」と頼まれても、左側の人が夫に「右へ少し寄せて」と頼んでも、夫はみな言われた通りにしました。目的地に着いたら、その客は荷物を降ろして夫に5元をくれましたが、夫は断固としてもらわず、「こんなに近い距離なので、お金をもらうわけにはいかない」と言いました。
数日後その客が私の店に来て、夫に挨拶して何点かの買い物をしました。彼は私に「私がどうして値段も問わずに買ったのか、その理由を知りたいですか? ご主人の人柄を知ったので、あなたもきっと人を騙すような商売人ではないと信じているからです」と言い、「あの店を見てください。あそこの店主とは古い知人だが、彼のものを買う時でも、たまに値段を尋ねないといけない。でもあなたの商品を買うと、値段を聞かなくても安心する。今後、仕入れはあなたの店に決めた」と言いました。私は「私の店だけに決めないで、あそこの店にもたまに買いに行ってください。長年の友人関係を壊さないでください。それに、あなたも小さな金で困るほどの貧しい人ではないようなので、あの店主にも少し儲けさせてあげましょうようよ」と話しました。彼は「あなたたち夫婦はどうしてこんなに善良なのか」と聞くので、夫は「あなたは共産党員なのか? 『三退』をしよう」と言いました。すると彼は分かって、「あ―、なるほど、2人とも法輪功だ。だからこんなに良い人なのだ!」と感じ入りました。
「共産党員」
商売には多くの小銭を使います。同修は私に法輪功の真相を印刷した紙幣を提供してくれ、私は自分で使うほか、他の店にも多く両替しています。ある日、ある客が私に両替を頼んだので、私は彼に10枚の真相紙幣を渡しました。彼は見ると「あっ、どの紙幣にも字がある。あなたは法輪功だ。電話をかけてあなたを捕まえさせる」と叫びました。
市場は静まりかえりました。魚屋の店主の劉さんは手にブラシを持って、その客に「何をザワザワしているのか。紙幣に書いてあるのはすべて真実ではないか? 彼女を捕まえるとでも言うのか? それはあなたにとって良いことがあるのか」と言いました。ニワトリ屋の李さんは片手にニワトリを持って、片手に包丁を持って、「誰がお姉さんを苛めているのか」と聞き、王さんも「彼だよ。お前が大胆にも電話をかけるなら、 私はすぐにお前を倒す。共産党員め」と言いました。
私は「たいした事はないよ、皆さん、自分の店に帰ってください」と言って、またその客に「あなたはまだ法輪功を理解していない。どうして皆が法輪功を認めるのに、あなただけは認めないのか。よく考えてみてください」と話しました。彼は「あなたはどうしてこれほど顔が広いのか。彼らはみんなあなたの親戚なのか」と聞くので、私は「そうよ。皆が私の親戚です。あなたもです。ただあなたは知らないだけですよ。時間がある時にそのわけを説明してあげます」と話しました。
私たち達数十軒の店舗は、とても仲良く付き合っていて、どの店も以前より商売が繁盛しています。
(完)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/5/20/1251.html)