消極的な魔性の一言「私は役に立たない」
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年7月18日】私たちは師が法を正すことを手伝い、衆生を救い済度し、同修が困難な状況から抜け出すことを助けています。日常生活の中、よくこのような言葉が耳に入ってきます。「私はお役に立ちません」。この言葉は修煉者の中によくない働きをもたらしました。人を消極的な状態に陥らせてしまいます。消極的なこと自体が魔性であり、私たちが取り除くべきものです。

 師父は、「皆さんは、『自然』というものは存在せず、『必然』には原因がある、ということをはっきり認識しなければいけません。実際のところ、『自然』とは宇宙について、生命について、物質の現象について、常人が解釈できないために無責任に自説を正当化するためのもので、彼らも『自然』そのものが何であるかが分からないのです。こうした意識の影響によって、すべての魔難が必然的で、このようなものだと皆さんが思ってしまったために、いかんともし難い消極的な状態が生じています。ですから、皆さんの人間としての一面は、はっきりと分かっていなければならないのです。さらに重要なことは、法を得たその一面は、はっきりと分かっていなければならない、ということです」[1]と説かれました。

 私たちは常人の中で自分から努力をしたくなかったり、またあることを行う時に、代価を払いたくなかったり、物事を解決することを難しく感じます。そのため何かをやりたくない時、責任から逃れるため、トラブルを避けるため、その時「私はお役に立ちません」ということは一種の言い訳になります。これも魔性に促され、生命、物事への責任を負わない行為だと思います。法に基づくことができない一種の現れでもあります。

 師父は『二〇〇三年アトランタ法会での説法』の中で、「もちろん、私には旧勢力が思いつかない方法があります。私は既に影も形もなくなるまで消滅された生命、ひいては長い歳月の中で既に他の生物と植物になってその上更に各種の変化が起きた生命であっても、私はそれを見つけることができます。なぜならば、私は全ての生命の最もミクロ的な要素を超えることができるので、それを見つけることができるからです(拍手)。ひいては私は永遠にも二度と現れることのない生命の元々の物質と要素、その生命を構成した元々の要素、その全てを構成した要素を見つけて元のままに戻すことができます。また、私はある生命が大法に罪を犯したその部分、その過程と歴史を消すことができます。更に、その生命がその歴史を経過したことがないように再生させることもできます。私には何でもできますが、勝手に行うことではありません。その原因を見るのです。師父はなんと言っても、未来の宇宙と未来の素晴らしさ、未来の衆生のために考えなければなりません」[2]と説かれました。

 もし私たちが法に基づくことができなければ、必ずこのよくない状態になります。物事を行うときに、順調ではないと感じます。すると、修煉の中にあったトラブルにも消極的に対処してしまいます。もし私たちが法に基づくことができれば、このような感覚はないはずです。

 この消極的な魔性は私たちにたくさんの難をもたらしました。最近、私はある同修に会いました。彼は資料拠点の印刷を担当しています。あるとき、印刷機に少しの不具合がありましたが、この同修は絶えず内に向かって自分の執着心を探していました。その時、私たちはこのことについて、お互いに自分の認識を交流しました。ある同修は「私はあなたの今の修煉状態は正しいと思っていませんが、この印刷機はあなただけのものではなく、この資料拠点もあなた一人のものではないのです。もちろん、あなたはこの印刷機の管理者だから、主な原因はあなたにあるかもしれません。しかし、難と出遭った時だけ、自分の執着心を探す習慣を養ってはいけません。普段は積極的に大法に基づかず、自分を修めることもしません。トラブルがあった時にだけ、自分の執着心を探してはいけません。このような状態は法に符合していません。魔性に促された正しくない状態です。私たちはいつもこのような消極的な方式で修煉すると、難をもたらす可能性があります。逆に、私たちは師が法を正される中で、何かがあった時に積極的な態度で対処すれば、余計な難は現れないかもしれません。この面から見れば、私たちは自ら難を求めているのではないでしょうか? 知らないうちに難の中で自分を修めることに慣れているのではないでしょうか? 師父はこうおっしゃいました。「人為的に魔を助長し、それが法の隙につけ入っているのです」[1]

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『精進要旨』「道法」
 [2] 李洪志師父の経文:『各地での説法四』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2004/9/5/83395.html)
 
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