企業の中で真相を伝える
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2014年8月2日】師父は「現在、中国では国営企業であろうと、他の企業であろうと、対人関係におけるトラブルはきわめて特異な様相を呈しています。それは他の国や昔の中国ではかつて見られない現象で、利益をめぐるトラブルがきわめて激しく、いがみ合ったり、わずかな利益のために争ったりして、そういう時の考え方と用いる手段がきわめて悪質なものとなっていて、今や良い人間になるのも大変難しいことです」[1]と説かれました。企業の中に身をおいている私は、これが偶然ではなく、企業管理の中で自分の心性を修煉し、真相を伝え、衆生を救わなければならないと考えています。

 「法輪功を修煉している人は本当にすばらしい」

 2005年、迫害された私は元の仕事を辞めて、新しい会社に就職して普通の事務員になりました。上司のAさんは私とほぼ同年齢の中年の人です。なぜかわかりませんが、彼は私をいつも目障りだと見なして、よく私の欠点を指摘しました。他の人がやっていることでも、私の場合、彼は納得できないと、あれこれと非難しました。時に私はひそかに涙を流し、心の中でつらかった時、学法し法を暗記しました。師父の法理は私のつらい思いを解してくれました。師父は「あの時のことは知らない。現世は前世と関係ないとあなたは言うかも知れませんが、そういうわけにはいきません」 [1]と説かれましたが、結局私が恨む心、つらい思いを放下した時、彼は私のことをそれほど目障りな存在として扱わないようになりました。

 私は仕事の効率がよく、また能力があるせいか、入社して3カ月後には、早くも社長から部門のマネージャーに選ばれ、Aさんの上司になりました。彼は嫉妬してたまらず、わざと私に嫌がらせをしました。彼はやるべき事ができないなど、各種の口実を探し、もし権限があれば私を直接解雇してもよいと言いました。私は意地にならずに、自分の内に探すと、私には嫉妬心がありましたが、自分の嫉妬心を捨てて、彼に対して寛容に対処しました。そして、自分の本来の仕事をしっかり行うよう明確に彼に伝えました。その後だんだん彼は騒がなくなりました。

 あるとき、工場の中に小さい売店があり、多くの人がそのポストを欲しがり、申請者は20人余りに至りました。ここは私の部門が管理しています。Aさんも申請しました。各種の要因を総合的に考えて、私は彼が最も適切だと思って、彼の情況を社長に報告しました。後にAさんは私に「私は心の中で私ではないと考えていました。私は意地悪くあなたに多く面倒をかけたのに、あなたは以前の恨みにこだわらなかった。あなたはどうして怒らないのですか?」と言いました。私は時機が熟したと感じて、「私は法輪功を修煉しています。師父は私達に真・善・忍に基づいて行動するように教えられたので、私はあなたを恨みません」、「考えてみてください、私達の年齢の人は知らない人がいませんが、共産党が言ったことは本当ですか? 劉少奇、彭徳懐を打倒して、多くの罪名をつけたではなかったでしょうか? 最後はすべてでっち上げの罪に陥れました。天安門焼身自殺事件では、自らが黒焦げになったのに、足の間にあったガソリンの入ったスプライト瓶が無傷だったのですが、それは可能でしょうか?」と言うと、彼は「共産党が作った嘘ではないか?」と言いました。私は「それは偽りの事件で、すでに国際組織によって実証されており、法輪功に罪を着せるため、中国共産党が造ったことです」と言い、私が中国共産党は情報を封鎖して民衆に見せなかったのだと言うと、彼は「分かった、本当に感心した。あなた達法輪功を修煉している人は本当にすばらしいです。表面の表れだけではありません」と言い、私は彼が共産党を脱退する手続きを手伝いました。

 「あなたといれば、良くない事を思い出さない」

 私の部門は8人の若い人がいて、みな異なる場所からこの企業に就職しに来たアルバイトです。はじめ、彼らは仲が悪く、あなたの仕事は多く、彼の仕事は少ない、あなたの話は良くない、教養がないと言っていました。人は少ないのですが、トラブルが多かったのです。

 私は大法と師父を堅く信じています。師父は「皆さんがご存じのように、正法の修煉をしている者には次のような感覚があります。つまり、正法を修煉してきたので、慈悲を重んじ、宇宙の真・善・忍という特性と同化しているため、学習者はこの場に坐るとみんな感じることですが、頭に邪念が浮かぶこともなく、タバコを吸うことすら思い浮かばず、和やかな雰囲気に包まれて、とても心地良く感じます。それはほかでもなく正法修煉者の持っているエネルギーが、この場の範囲内で作用しているのです」[1]と説かれました。

 私は大法の中に正しい理があると悟り、自分で学法の中で悟った正理を、彼らが理解できるような話に替えて伝えています。縁とか、生命の意味とか、あなたが本来持つべきものなら、なくならないし、あなたのものでなければ争っても所有できないことや、人が付き合う時、誠実、善良、寛容であるべきだと伝えました。正しい行為をした人を私が朝会で表彰し、不正な行為に対しては、名前を言わないで、ただその事を取り上げて、みんながどう正しく対応すべきかを討論させました。最も重要なのは厳格に「真・善・忍」の基準に従って自分を要求することです。

 2カ月も経たないうちに、彼らは周囲の人と事を評価して、やればやるほどやる気が出て、誰かがよく出来ない時にもみんなで解決方法を考えて、改善できる所を話し合い、率直で誠意ある交流ができるようになりました。米国GE社の元総裁ジャック・ウェルチは、10年を費やして、率直で誠意あるコミュニケーション文化を構築して、コミュニケーションのコストを減らしました。大法の法理の指導で、私は2カ月の間に、モラルの低下した中国社会の企業の中で、このような率直で誠意あるコミュニケーションの雰囲気を形成できました。本当に大法の不思議な威力を実証できました。

 私達の部門の先導の下、工場全体に助け合う気風が現れました。多くの人は私に「どうしてあなたと一緒にいると、よくない事を思い出さないのでしょうか? 少し私心があっても、あなたの目の前ではなくなり、口に出さなかった」と言いました。私は彼らに法輪功の真相を伝えて、師父がどのように私達に真・善・忍によって身を処するか、私達修煉者の周りには慈悲があり、護られていると伝えました。法輪功を修煉することは仏法を修煉することですが、すべて正しいことが、今は迫害されています。彼らはすべて真相が分かって、同時に私は彼らに三退の手続き手伝いました。

 「幾億の資産をあなたに任せても安心です」

 社長は私とほぼ同年の女性で、とても能力があります。彼女は私が落ち着いて事を運び、また比較的筋道があり、実行力が強いこと評価して、3カ月後に私を部門のマネージャーにしてくれました。このことでも大法を実証できました。師父は「われわれはただ現実的利益に無頓着でいるだけで、その他の面ではいたって頭がいいのです。科学研究のプロジェクトをやっていても、上司から任務を与えられて、何かの仕事に取り組んでいても、われわれはいつでも頭脳明晰で、立派に仕事をなし遂げます」[1]と説かれました。

 社長はよく香港や国外に出張します。出張している時は会社の仕事を手配して、私に監督を任せました。私は彼女の手配した仕事をしっかり行い、また彼女が手配しなくても、実際に必要である仕事を実行して、企業を自分の事のように扱いました。そのため、彼女に信用されました。私は善を持って彼女と話し、彼女が従業員の角度に立って企業の政策と制度の実行の可能性や、心の中で従業員が優先していることを考えさせ、私も従業員と話して、彼らは社長を理解しました。2千人余りの会社でみんなが打ち解けて付き合っています。

 一度、思いがけない事が発生しました。一人の保安係が寮の廊下のゴミ箱の中で、原因不明の変死を遂げていました。掃除係がごみを整理した時に発見して、私へ連絡しました。私はまず他の保安係に現場をしっかり見守ってもらって、同時に120(救急車の電話番号)と110(警察の電話番号)に電話をかけました。救急車で亡くなった保安係を霊安室に運んでいった後、私達はどう対応するかを議論しました。その時、社長は少し慌てて、家族が騒いで高い賠償金を要求することを恐れていました。最後に私にこの事を処理するようにと言いつけました。私は真・善・忍の基準でこの事を処理しようと思いました。家族が来ました、死者の父と兄でした。私は彼らに落ち着いて発生した事実を伝えてから、彼らを連れて公安局の警察に結果を聞きに行きました。彼らは本当にとてもつらそうでした。彼らが落ち着いた時、私は自分で悟った法理から、私達法輪功修煉者はどのように事を評価するかを伝えました。彼らはとても善良で、理不尽で行き過ぎた要求はしませんでした。私は社長と連絡して、彼女に家族の気持ちを理解してもらって、できるだけ家族の要求を満足させました。こうして、大きな突発的事件は大法弟子の正念の中で平和的に解決できました。その上、家族は真相が分かりました。

 事後、社長は私を食事に誘って、席上で私に感謝しました。私は落ち着いて彼女に「私に感謝しないでください、私の師父に感謝してください。私は法輪功の修煉をしています」と伝えると、彼女は少しも驚きませんでした。彼女は「私は香港、国外でたくさん法輪功修煉者を見ました。私の母は以前に修煉したことがあり、共産党は誰かがその権力を奪うことを恐れていました。信仰は自由であるべきです。私はあなたがこんなにまじめで、何億の資産をあなたに任せてもすべて安心です」と言いました。私は自分で真相が分かった社長をうれしく思っています。

  「出会ったのはすべて縁がある人」

 仕事の中で、私は各種の形を利用して真相を伝え衆生を済度しています。新しい社員を募集するときに、もし合格できる人ならば、今後の仕事の中でチャンスを見つけて真相を伝えます。もし会社に入らない場合、その場を利用して彼らに真相を伝えて、三退を助けました。社員が私に問題の解決を依頼した時、彼らの困難を解決した後に、彼らに真相を伝えて、法輪功が罪を着せられ、共産党が宣伝したことはすべて嘘だと伝え、「法輪大法はすばらしい、真善忍はすばらしい」と覚えたら、福があることを彼らに分かってもらいました。社員の間にトラブルが発生して私に是非の判別を依頼に来た時、私は真善忍の基準によって彼らが理解できるレベルで身を処する道理を伝えて、他人に寛容にするのは楽しみであることを伝え、最後に彼らはすべて仲直りしました。

 私と付き合う同僚の中に、縁があり良い人で、理解力がとてもよい人がいます。真相を分かった上で、「真・善・忍」の基準で自分を要求することもできました。彼らはまだ修煉を始めていませんが、この同僚達はこの数年にだんだん良くなって、大法を実証できました。

 最初、私達の部門の一人の同僚は教育の先生であり、比較的温厚で、また学習に熱心でした。しかし、事を運ぶのをずるずる引き延ばして、実行力が強くありません。これは企業の中では許す事が出来ないことで、ビジネスチャンスをすぐ失います。私は無私で自分の管理経験を彼に教えた上で、彼に自分のよくない習慣を変えるように助言し、彼の成長を助けました。彼は速く進歩できて、2年間で部門のマネージャーになりました。今はすでにある企業の高層管理者になり、自分の職位で企業を動かして正しい気風を確立し、事業の成果もとても優秀です。

 もう一人は部門のマネージャーですが、彼女は考えがよく、気迫がありましたが、婚姻はとても不幸でした。彼女は法輪大法の法理を認めて、実践の中でも正理に従って自分と部下を指導しています。2年前に、彼女は自分でプロジェクトを選んで創業を始めました。今事業は利益が良くて、しかも、また幸せな家庭もできました。

 注:
 [1]李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2014/3/28/289259.html)
(English: http://en.minghui.org/html/articles/2014/4/22/290.html)
 
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