私は内に向けて探すことがわかった
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文/中国・東北地方の大法弟子

 【明慧日本2015年7月19日】私は1999年以前から修煉を始めた高齢の大法弟子です。長い間修煉していましたが、修煉とはどういうものなのかがわからず、内に向けて探すことが分かりませんでした。2008年、ある同修が「私たちも法を暗記しましょう」と提案しました。その日から、大変な苦労をしながら法を暗記し始めました。この大変さは、二言三言で説明できることではありませんでした。一年後、私たちはようやく『轉法輪』を一通り暗記し終えました。暗記をしたことで、各方面において明らかに昇華がありました。

 私たちは1週間に5~6ページほど暗記し、自分で繰り返し暗記した後、皆で集まって一緒に暗記し、誰がどういうところで暗記し間違えたのかを指摘し直しました。それによって印象を深め続け、暗記するようにしました。転法輪の第四講まで暗記した時、師父の「今の人間は何かトラブルが起きた時に、まず責任を人に転嫁し、人のせいにします。」[1]という話は、私に深い印象を与えました。それ以降、問題に出遭った時、自分の責任から逃れようと、「お前のせいだ」の「お前」という言葉が口を飛び出したとたんに、頭のなかに師父のこの言葉が浮かびました。すぐにその後ろの言葉を飲み込みました。心の中ではなぜ自分のことを顧みず、他人に押し付けようとするのかと反省し、自分の内に向けて探しました。

 私は法で物事を量る時に気付きました。同修あるいは常人から、自分のどこかが間違っていると指摘され、聞きたくなく、嬉しくないと感じ、心の中で嫌な気持ちになる時、弁解したいと思った時、それは自分に問題があります。内に向けて探せば必ず問題があり、でなければ心の中で不平不満を感じることは無いと思います。それは師父がおっしゃった「人から言われたくない」ということです。ただ良いことだけ聞きたい心、これは人に言われたくない心、歓喜心、弁解心、闘争心です(個人の今の次元による体得であります。同修の慈悲なるご指摘をお願いします)。続いて私は自分の修煉について話します。

 一、天井の漏れが直った

 数年前、私の家の天井に漏水し始めました。師父は「本当に修煉するには、心に向かって、内に向かって修め、内に向かって探さなければならず、外に向かって探してはいけません。」[1]と説かれました。私は自分に必ず間違いがあるとわかっていましたが、どこに間違いがあるのかが分かりませんでした。長い時間が経ち、やはり我慢できず上の部屋を訪ねました。ドアを開けたのは女性で、彼女の部屋から漏れたのではないと告げられました。その後、また男性が現れ、彼の部屋の問題ではないと言われました。去年、漏れは更にひどくなりました。夫に上の部屋を訪ねるようにと言われましたが、私は行きませんでした。私は自分に間違いがあるとわかっていました。夫は自ら上の部屋を訪ね、その男性を下に呼んできて、漏水の状況を見せました。その人は天井の漏水を目にして、私の部屋から漏れたのではないと言いはりました。こうして二人は喧嘩になりました。夫は包丁を持ち出し、私は慌てて男性を外に引きずり、しかしこの男性は「私の家が漏れたのではありません。訴えたければ訴えなさい」と言いました。私は自分の問題はどこにあるのかと自分を問い詰め、執着心を多く見つけましたが、原因の元を見つけ出せませんでした。ある日、煉功している時に、師父の法が頭の中に表れました。「病気を求めることにほかならず、そうなると病気が本当に身体の中に侵入してきます。」[1]なるほど。天井の漏れは私が求めたせいだと気付きました。

 数年前、自分のマンションが全て下水道を交換した時、上の部屋だけが下水道を交換しませんでした。当時私は、その家は必ず漏水するに違いないと思いました。この良くない一念が災いのもとでした。これこそ、なぜ師父が私たちに全ての念を修めなければならないと説かれた理由でした。私はすぐさま発正念し、自分の空間場の全ての良くない念を取り除き、求める心を取り除きました。以降、毎日発正念をして、取り除き、段々と漏水のことを考えなくなり、執着しなくなり、漏水もなくなりました。

 二、怠惰の心を取り除く

 今朝、アラームが鳴りましたが、私は煉功したくなく、アラームを消してそのまま寝続けました。朦朧とするなか、まるで誰かが私に「あなたは煉功しないで、どうやって修めるのか? 煉功しないからプリンターに問題があるのだ」と囁かれているように感じました。私はすぐに目を開き、「そうです。煉功しないわけにはいきません」と思いました。数日前、ある同修が「煉功は本体を変えることの根本です」と言いました。直接私のことを言っているわけではありませんが、師父が同修の言葉を借りて私を悟らせてくれているとわかりました。しかし、当時はそのように思っただけで、心のなかに留めませんでした。なぜなら私は数年間、いつも動功は三日坊主で、怠惰の心が強かったのです。自分も間違っているとわかりながら、決心をしてもなかなか直りませんでした。この間、プリンターに色がうまく印刷されない問題が表れました。自分で直そうとしても直せず、悩んでいました。プリンターのヘッドが壊れたと思い、買いに行きましたが見つかりませんでした。ある同修からプリンターを治すのは時間の無駄だ、直すのはやめて新しいのを買ったらどうかと提案されました。しかし、買いたい型のプリンターは生産がすでに停止され、新しい型の物は高過ぎると他の同修が言いました。私はもう直すことをやめようと思いましたが、やはり修めなければならないと思いました。実のところ、プリンター、洗濯機、扇風機が壊れたことは、自分をしっかり修めるよう悟らせてくれています。それから私は内に向けて探しました。師父は「三つのことを全部行わなければならないからです。」[2]法は必ず学び、煉功も必ずしなければなりません。私は毎日必ず学法をしていましたが、煉功はできていませんでした。学法だけをして、煉功しないのは正しくありません。「完全な性命双修の功法には、修も必要とし、煉も必要とします。」[1] 師父の話を聞きいれなかったため、プリンターに問題が表れました。それは私に問題があるということです。

 三、情を放下し、他の人に三退を進める。

 学法と煉功をした後には、心性の摩擦もあります。最初、母は私を家から追い出しました。当時、私は師父がおっしゃったように、涙をのんで堪えました。この苦難は6~7年続き、最後は法を暗記する中で、自分を法で正し、怨みや悔いを無くしました。

 母が私を家から追い出した二年後に、私の夫に愛人ができました。当時は彼が愛人を作るのを心配していたため、本当にそうなりました。大変つらい思いをして、執着心を修める過程を経て、私は乗り越えました。その期間、同修と切磋琢磨し、同修に励まされました。ある同修は、「あなたがもし我慢できない時や何も思い出せない時は、私は大法弟子だと唱えれば、自分を我慢することができ、間違いを起こさないようになります」と言いました。特に法を暗記した後、内に向けて探すことがわかるようになり、私は強い嫉妬心を見つけました。私は愛人が私の夫といることや、夫が彼女を褒めたり彼女が夫に優しくすることに強く嫉妬しました。発正念をして嫉妬心を取り除き、最終的に情を放下することが出来、この関を乗り越えました。話したいことはたくさんありますが、ここで私を助けてくれた同修に感謝いたします。

 愛人(以下Cとする)の夫は、私の夫と友達で、飲み仲間でした。Cの夫(もしかしたら彼は、Cと私の夫との関係を知らない可能性があります)は肝臓が悪く、よく酒を飲むので、何回か吐血し、病院に十数回入院しました。私は以前、学法が少なかったため、修煉状態がよくありませんでした。そのため、人を救うことは大事だとわかりながらも、彼らを救おうと思いませんでした。今はすでに彼女のことを恨んでいませんが、心のなかでは気になっていました。こういう人は救うに値しないと思っていました。その後、再びCの夫が吐血し、入院したと聞いた時、私は彼に真相を伝え、三退を勧めるべきだと考えました。私たちが知り合いであるからには縁があり、彼を救うべきだと思いました。

 ある日、夫がCの家に行き酒を飲みに行こうとした時、私は「私もついていきます。彼に三退させたら帰るので、あまり時間をかけません」と言いました。しかし、彼の家に行って、彼に三退を勧めた時、彼は「私は赤いスカーフをつけたことはありますが、宣誓したことがなく、申請したこともないので、三退しなくても大丈夫です」と言いました。私は「赤いスカーフをつければ、邪党の一員であると黙認したのと同じです。他の空間では獣の印をつけられるので、邪党の組織を脱退して獣の印を抹消してこそ、無事になり、美しい未来に繋がり、神から保護されるようになります」と言いました。それから彼らに真相を伝えました。私は面と向かってうまく真相を伝えることができず、焦るとさらにうまく説明できなくなりました。私は真相の録音を彼に聞かせ、ようやく彼は三退することに同意しました。

 私はCを見て「彼女を三退させましょうか? 彼女を三退させることにはちょっと抵抗がありました。しかし三退させなければ間違いであり、彼女も救われるべき生命です」と考えました。内に向けて探すと、私にはやはり嫉妬心があり、すぐに取り除くようにしました。私は自分に「自分は大法弟子ですか?」と問いかけました。師父は「自分の敵を愛することができなければ、圓満成就することはできません。」[3]と説かれました。修煉者には敵がおらず師父が救うべきだとおっしゃれば、私は救わなければなりません。師父の話を聞かなければなりません。私は彼女に「あなたも三退しましょう。安全を保てますよ」と言いました。彼女は快く受け入れました。私は彼らにお守りと真相資料を渡しました。こうして私はさらに執着心をなくしました。

 四、雑貨店のおばさんに真相を伝える

 私の家の近くに小さな雑貨店があり、昼間はあるおばさんが仕事をしていました。初め、私たちは慣れておらず、ただ私の夫が毎日その雑貨店に行ってビールを買いに行っていました。彼女に真相を伝え、三退してもらうため、私はその雑貨店によく行っておしゃべりをしました。ある日、私が彼女に三退を勧めた時、彼女は「私はすでにこの歳だし、とっくに党員ではありません。これらを信じていません」と言い、また「私の仕事場にはキリストの信者がいますが、中絶をした後に、キリストが守ってくれると唱えています。これはいったいどういうことですか?」と言いました。彼女の話を聞き、私はこれ以上話すことをやめました。彼女が他の良くない言葉を言うのを恐れて、彼女に不利をもたらすことを心配して、これ以上言うことをやめました。ただ「法輪大法は素晴らしい、真善忍は素晴らしい」と唱えれば、安全になり、心身の健康を保つことができることだけを伝えました。

 家に帰ってから、私は内に向けて探し、自分に恐れる心があることに気付きました。私は彼女が信じず、脱退しないことを恐れていました。また焦る心もあり、他の客が来ると話せなくなることを恐れ、これらの心が私が真相を伝えることを妨害しました。そのため、私はすぐに発正念をし、それらの心を取り除きました。恐れる心、焦る心をなくし、私が衆生を救うことを邪悪が妨害することを許しません。それから、私は焦らずに、時間さえあれば、彼女に真相を伝えに行きました。私は少なくとも法輪功の真相をしっかり伝えれば、他の同修がさらに真相を伝えることに繋がると考えました。私は行くたびに、焼身自殺の真相や、蔵字石のことを話し、さらに大法が世界100以上の国に伝わっていることや馬三家労働教養所での大法弟子への迫害のこと、中共邪党が大法弟子の生体臓器狩りなどについて話しました。私は繰り返し彼女に真相を伝え、時間が経つにつれて彼女も受け入れるようになりました。

 半年後のある日、彼女は私に「昨日、私は木を切っている時に足を捻挫し、痛さの余り眠れませんでした。熱湯や薬を使っても直りませんでした」と言いました。私は「『法輪大法は素晴らしい。真善忍は素晴らしい』と唱えればいいじゃないですか」と言いました。すると彼女は、「唱えました。そうしたらすぐに眠れるようになりました」と言いました。私は、「ほら騙していないでしょう。法輪大法は素晴らしいと念じれば、師父は面倒を見てくれます。三退しましょうか」と言いました。彼女は「すぐに脱退します」と受け入れてくれました。こうして数カ月の努力で、ようやくこの生命は救われました。

 十数年の修煉において私は、人は他人のために生きてこそ、幸せになれると深く感じました。慈悲で偉大なる師父が私の器を大きくし、自分の生命が再生するだけでなく、さらに中共に騙されている多くの人を救う能力を与えてくれました。

 注:
 [1] 李洪志先生の著作:『轉法輪』
 [2] 李洪志先生の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』
 [3] 李洪志先生の著作:『オーストラリア法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2015/7/9/312005.html)
 
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