1袋足りない飼料の話
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文/中国の大法弟子

 【明慧日本2016年3月17日】数年前まで、私と夫は飼料を運んで生計を立てていました。

 ある日、運送先で料を下ろした時、工場から飼料を1袋少なく積んだことに気づきました。配送先の人は「料工場と確認してみて、もし出荷の担当が認めず、それを隠そうとしたら、工場長に報告してください」、「あなたたちは2トンの飼料を運送しても、100元しか稼げないのに、その飼料は1袋で140元するのだから、賠償すれば、稼ぐどころか、マイナスになって損してしまいます」と言いました。夫も出荷の担当が認めないだろうと焦り、認めなければ喧嘩をするつもりでした。

 初め私も少し動じましたが、すぐ冷静になり、「私は大法弟子だから、このようなことが起こったのは、自分の心性を高めるためだと思い、もしかして、前世にその担当に借りを作っていたのかもしれない。そうだったら、ちょうど帳消しになり、いいことだ」と思いました。

 そして、戻る道で、私は自分の考えを夫に話し、「すべてを自然に任せましょう。相手は1人の女性で働くのも容易ではありません。彼女に聞いてみて、例え認めてくれなかったとしても、怒る必要はありません。決してこのことで、彼女を解雇させてはいけません」と言うと、夫は黙って、しばらくすると怒らないと約束してくれました。

 翌日、夫は工場へ飼料を運びに行った時、私の言う通りに話してみると、担当者はすんなりと「そうです、昨日数を間違えてしまい、1袋少なく渡しました」と認め、その1袋を渡してくれました。夫は喜び、私も師父の教え通りに対処できたことをうれしく思いました。この事が私に修煉の自信をつけると同時に、いかにしたら他人のことを思いやる人になれるか、また、どうすれば心の寛容な人になれるかが分かりました。

 それからは、夫の問題に対処する態度が変わりました。私はそれを見て、さらに大法を修煉して、自分の心性を向上させていく意志を固めました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2016/3/9/一包豆粕的故事-324424.html)
 
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