「架空注文」を拒否し、会社に200万元の利益をもたらす
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文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2017年2月6日】1997年、私は中学生の頃から大法を学び始めました。幼少期から大法の影響を受けたため、師父の教えは私の心の中にすでに深く根をおろしました。その後の生活の中で、私はずっと「真・善・忍」の原則に基づいて、一所懸命自分を律するようにしました。以下では、近年の仕事の中で法を実証した体験をご紹介します。

 大学の時、私は電子商取引を専攻していたため、ずっとこの業界に入りたいと思っていました。しかし、卒業した当時、電子商取引はまだ普及しておらず、仕方なく、いろんな業界でいろんな仕事して来ました。2013年、偶然の機会に、叔父の紹介で電子商取引の会社に入社しました。当時、私は28歳でしたが、電子商取引業界では、私はもう若くないし、私より多くの若者が、すでにこの業界で店長や中堅になって働いていました。あまり経験がない私は、いちばん基礎の顧客サービスの仕事から始めました。親戚の紹介のせいか、会社は私にすこし面倒を見てくれては、チャンスがあればいつも私を抜擢(ばってき)してくれました。

 架空注文を拒絶して、新たな世界が開ける

 顧客サービスをして間もなく、会社が1人のとても神秘的な人物を招聘(しょうへい・礼を尽くして人を招くこと)しました。その後、私を抜擢してくれたマネージャーは、私をこの人の補佐役に指定しました。そして、もし忙しければ、顧客サービスの仕事をしばらく止めて、補佐役の仕事に集中しなさいとも言われました。私はとてもうれしくなり、今度、達人について色々と勉強が出来ると思いました。最初のころ、達人は私にたくさんのQQチャートグループに加入させ、彼が送信してくれた添付ファイルを同じようにQQチャートグループに発信するようにと指示しました。添付ファイルの内容は主に商品のリンク先、単価、手数料、落札の時の注意点などの情報で、それらをQQチャートグループに発信するのは私の仕事でした。毎回添付ファイルを送信すると、多くの人はこの「仕事」を受け取り、ファイルの内容通りに仕事を運び、商品を落札させ、それからお金をもらうことでした。数回の仕事をしてから、これは噂の「架空注文」だと分かり、それは中国国内ですでに何度も暴露された詐欺商法でした。「架空注文」の目的はこの仕事をしたい人にメーカーの指示通りに商品を落札させ、そして評価を与え、そして早く販売実績を上げさせ、ランク付と嘘の口コミ評価を得られ、それによっていわゆる「 人気商品」を作り出すためのものです。その本質は一種の消費者を騙し取る行為で、一部の品質の悪い商品と偽物の商品はこのような手法で、極めて短い間に「人気商品」に作り上げ、消費者を騙し、購入させるものです。

 しばらくこの仕事をすると、中国の95%以上の企業は架空取引を行っていると分かりました。電子商取引業界では、ほとんどすべての人がこのような架空注文をしていると言っても過言ではありません。中国共産党の偽・悪・闘の「教育」の中で、この行為は電子商取引に従事する人の中で、すでに「非常に当たり前」の行為だと理解され、そして、ネットの店舗の店長にとって、あるいは運営に於いてはすでに必需な「テクニック」となっているのです。業界全体は混乱し、悪に満ちていて、嘘をつくのは当たり前のようになっています。

 大法は私に「真・善・忍」の基準に基づいて身を処するようにと教えて下さっています。しかし、私は偶然にもこのような人騙しの仕事に従事するようになりました。常人から見れば、会社が達人を招いて、あなたに仕事を伝授しているのは、昇進コースに乗っていることで、願ってもないチャンスだと思われるでしょう。一方、もし、指示通りにやらなければ、上司からの「信頼」を失い、これから、永遠に顧客サービスに留まり、会社での出世も難しくなるだろうと思いました。そして、このような技能は中国国内で、すでに電子商取引運営上の必要な技能の一つで、この業界で仕事をしようとすれば、この技能をしっかり把握しなければ、他の人は誰でも「架空注文」をやっているから、どうやってライバルと競争し、どうやって仕事をもらえるのか、さらに、このやり方を拒否すれば、私にはもう昇進の可能性がなくなり、この業界では行き詰まってしまうだろうと思いました。これらのことを1週間考えた結果、やはり大法の教え通りに行うべきで、この行為に関与してはいけない、大法は私の生命の中の最も大切なもので、絶対「真・善・忍」に背くことをしてはいけないと結論付けました。私はマネージャーにこの「架空注文」のような仕事をしたくないので、元の顧客サービスを続けたいと伝えました。マネージャーは私の要求を受け入れましたが、あまり理解を示してはくれませんでした。

 中国大陸の道徳はきわめて速いスピードで崩壊し、良知をしっかりと守る人は頭がおかしいとまで思われ、甚だしきに至っては、「仕事」に協力してくれないと思われてしまうのです。その後、会社の社長は私の家族に「彼にチャンスを与えたのに、この程度の仕事すらもやりたくないという」と不満をこぼしました。中国共産党の統治の下、道徳が急速に低下している社会では、良い人になろうとしても、なかなか難しいものです。このような状況の中で、会社での昇進の可能性はゼロに近いと思われました。

 あれから、およそ1年あまり顧客サービスをしました。私は仕事の機会を利用して真相を話しました。ある同僚は非常に大法の真相を受け入れ、そして三退もしました。ちょうどお正月の当直の時、この同僚は突然ある顧客を紹介してくれ、彼はもう転職すると言い出しました。彼は私の事をとても信頼しているので、この大手の顧客を私に譲ってくれました。以前大法の真相を話す時、私もこのように真相を知った衆生から「プレゼント」を頂いた事があって、今度も同じで、きっと真相を知った衆生の分かる一面が、大法弟子に対して感謝をしているのだろうと思いました。

 この顧客を受け継いでから、この顧客は代理商で、彼らの販売モデルは全く新しいものだと分かりました。その販売法は主にミニブログのような新しいメディアを利用して製品を販売するもので、この方法は地元の電子商取引をやっている人は、まだ誰も分かっていないようでした。そこで、私は予想外に得られたこの顧客から新しい販売法を覚えました。始めてこの顧客と協力して取引をした時、8万元を売り上げ、その後、ますます売れて、最高の時、1日の売上高は30万元まで達しました。その上この新しい媒体を使った場合、製品を販売するだけでなく、商品そのものの登場頻度も大きく、企業における巨額な広告コストの削減にも大いに役に立ちました。

 本当に「苦境を経てようやく希望が見えた」ことでした。私はこの新しい販売方法をマスターし、地元で最も早くこの販売方法を取り入れた最初の人となりました。そのため社長も新しい目で私を見るようになり、その後、会社への貢献度が高いことで、私はついに店長に抜擢されました。

 独学して管理本部長となり、200万元の利益を作り出す

 嘘をつかなければ、中国で商売ができないのかと私はよく考えました。確かに、表面上では、競争の中で嘘を言わなければすぐに劣勢に立つように見えます。例えば、他の人は数日間で数百、数千台の販売実績を上げられます。しかし、あなたの商品はゼロから始まり、まったく同じスタートラインでないため、どうして競争が出来るだろうかと思われます。しかし、世界の大企業は嘘によって事業を発展してきた所はありません。特に真のブランド品は、客が競って買い、長い列を作って買うのはなぜだろうか。架空注文のような販売手法では企業と商品に対して、本当の競争力を高めることが出来ないことが分かります。それは学生の試験と同じで、カンニングで試験を通ったとしても、真の人材になれません。いかなることでも、いんちきの本質は人を欺き、また、みずからをも欺くことになります。

 ある偶然の機会で、私はマーケティングに触れました。マーケティングはマクロで問題を考えて、消費者の価値を発見し、発掘し、伝達することによって、売れ筋の商品を作るのです。私はこのような理念にとても賛同して、このように進むべきだと思いました。そこで、私はマーケティングを独学で学び、その中から解答を見つけようとしました。普段真相を伝え、法を学び、とても時間が足りないため、私は他の人が昼休み取る時間を利用して本を読み、専門知識を勉強しました。

 学習の過程では、自分の理解力と記憶力がとてもよいと感じ、勉強する速度もとても早いと感じました。実は、歴史上の智者のほとんどは修煉者です。どうして修煉者は常人より遥かに優れた視野を持つことができるのでしょうか? 人の思想境地の高さによって物事の見方と考える水準が違うと理解しました。例えば、孫子兵法は誰でも読んでいますが、しかし歴史の名将はわずか数人しかいません。思想境地がその高さに到達していなければ、兵法を読んでも理解出来ないだろうし、悟らないだろうし、分からいだろうと思いました。これは中国の古人が、なぜ身を修めることを第一にするかの理由が、ここにあるのだと思いました。心性を高めて、思想境地を高めて、始めて神様が知恵をくださり、始めてもっと高い次元の理を読み取る事ができるのです。中国古代の人は心を静め、息を調整することを重視し、各業種もそうでした。長年の大法修煉は、私に知恵を下さいました。

 わずか1年で私は自分の理論体系を形成し、それは、それぞれ時期、組織、販売の三つの部分からなるもので、それは、ちょうど中国の古人が言った天の時、地の利、人の和と対応していました。私は自分が独学したマーケティングの専門の知識を活かして、他の会社の管理本部長に招聘され、その後、共同経営者になりました。

 管理本部長になって、企業全体を管理する立場になった時、架空注文の商法を取り入れるかどうかは、また課題として目の前に上がって来ました。店長はノルマを達成するため、すでにこの架空注文の商法に慣れていて、短時間になかなか考え方が変えられず、私は会議で何度もこの商法は、商品のイメージに良くないと指摘しましたが、その考え方を変えることができませんでした。一度、この架空注文の商法を拒否して私達は機会を失い、十数万元の利益を失ったこともありました。この過程では、私は少しずつ彼らに私の経営知識を紹介し、ロングセラーの商品とは、顧客の価値を創造して得られるもので、一時的に嘘をついて得るものではないことをはっきりと言い、認識させました。彼らも実践の中で次第に嘘の商法は、根本的な問題を解決できず、ただ自らを欺き人をも騙す行為で、その上、バレたらネット店舗も台無しとなることが分かるようになりました。

 次第に我が社では、架空注文の商法はなくなりました。昨年、私が担当する会社のタオバオでのすべてのネット店舗には、この商法はなくなり、しかも商売はますます繁盛し、昨年1年間で200万元以上の純利益を上げました。

 この欺瞞(ぎまん・人の目をごまかし、だますこと)に満ちた現代社会では、正しい道を歩むことがなかなか難しいのですが、自我を放下し、無条件に師父のおっしゃる通りに行えば、それぞれの大法弟子は必ず自分の道があります。常人の執着心を放下した修煉者は、常人のいかなるものにも動揺されません。大法を固く信じて、自らの道を正しく歩みましょう。大法を実証することは、私達がこの世に来た宿願です。同修達よ、ますます精進しましょう! 人類の舞台の主役は、大法弟子のために用意されたものなのです!

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/1/27/341966.html)
 
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