上司達は一致して私を推薦した
■ 印刷版
 

文╱中国の大法弟子

 【明慧日本2017年4月2日】会社の高層オフィスビルが竣工し、引き渡されました。工事の監査はもうすぐ始まり、新しく就任した局長は「監査を誰に任せたらいいか、公正で信頼できる人を探さなければならない、しかし、今の社会ではこのような人は容易に見付からない」と思案しました。局務会議で、局長がこの問題を言い出すと、他の幹部は一致して私を推薦しました。局長はこの件を処理する全権を私に任せ、他の人は手を出してはいけないと決定しました。

 当時、大法修煉の道を歩み始めて1年ほど経っていました。大法の法理は絶えず私に利己的な考えを放棄させ、良い人、さらに良い人になるようにと指導してくださいました。私の職場は法律を執行する部門で、大きな権力を持っており、職権で私利を謀ったり、接待を受けたり、賄賂をもらったりするのは日常茶飯事でした。しかし、私は大法の真・善・忍の法理で自分を厳しく律して、心が清く、物欲などに動かされないため、同僚達から高い信頼を得ていました。これも今回上司達が私を選んだ理由でした。

 私は会社の代表として、工事審理部門と合同して、建築側のオフィスビルの工事決算を監査しました。一部の人から見れば、これはうまい汁を吸う仕事だと考えていました。私は監査員たちと真剣に監査し、確認し、粛々と仕事を進め、監査の過程で、議論や異議がありましたが、しかし、最初から最後までとても公正な雰囲気でした。私達は責任のある態度を持って、公正な原則に基づき、順次にすべてのプロジェクトを監査しました。1カ月が経ち、建築側の代表は「あなた達の局長はとても良い人を選びましたね。あなたは公平無私で実に素晴らしい。私達はもともとこっそりとあなたに祝儀を送ろうとしましたが、しかし、あなたはそのような人に見えないから、諦めました。あなた達法輪功の修煉者はさすが違いますね。脱帽しました」と言いました。

 私は「大法は私達に良い人、さらに良い人になるように教えています。そして私達は真・善・忍の法理で自らの行動を律して、虚偽を弄する(ろうする・思うままに操る)こと、人の利益を損ねて自分の懐を肥やすことは絶対しません」と言いました。彼は「私もあなたのような良い人になりたいです」と言うので、「それは素晴らしいことです。宝の本『轉法輪』をプレゼントしますから、読んでください。そうすればどう身を処するか分かります」と私は言いました。

 監査の全過程に於いて、私は私利を求めず、私情を持ち込まないで、厳しく監査を行い、局長から高く評価されました。実は局長の関係者も一部の装飾工事を担当していましたが、私はそれをまったく特別視せずに、いつも通りに監査を行いました。今度の監査で、会社は300万元の資金を節約できました。そのため、局長は何度も会議で私を褒めました。

 私は北京に行き天安門広場で大法を実証しました。その後、私達はそれぞれ地元に送り返されました。局長は上からの圧力を掛けられ、私に説教しました。最初はとても厳しい態度を取っていましたが、しかし、ちょっと言葉を交わすと、局長は、「まあ、信仰心というのは変えられるものではない。あなたの人柄をよく知っている。さもなければ、今のような態度で対応していないだろう」と言いました。彼も上からの圧力に迫られ、仕方なく対処しているだけで、心の中では、大法弟子は皆良い人だと分かっていました。

 その後、私は世間の人々に真相を伝えたため、公安に連行され、不法に刑を下され、刑務所に入れられました。数年後、会社に行って、局長、副局長と再会した時、彼らは自ら進んで私と握手し、そして、「何年ぶりですかね。元気そうで安心しました。数日前、あなたの噂をしました。信仰を持って煉功するだけで刑務所に入れるなんて……、やり過ぎですよ!」と言いました。局長は何かを言おうとしましたが、しかし、何かを気にしている様子でした。しばらくして局長は「あなたを解雇したのは上の決定だった。私達もあなたを守る力がなかった」と言いました。別れる時、局長や副局長達は私を遠くまで送ってくれました。私が信仰を堅持しているため、彼らも多くの圧力と苦痛に耐えていたことを知っています。彼らに素晴らしい未来があるように心から願っています。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/3/23/344625.html)
 
関連文章