年配男性 三退して漸く大法の真相が分かる
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文/オーストラリアの大法弟子

 【明慧日本2017年4月18日】ある日、町内で法輪功への迫害の真相を伝えていた時に、そこで年配の男性に出会いました。彼の身だしなみが整っており、上海の出身者だと分かりました。しかし、彼は資料を受け取ろうとしないばかりでなく、師父のことに軽口を叩き不敬すら感じました。また頑固で難しい衆生に出会ったなと内心で思ってはいたものの、この人にも真相を知らせなければなりません。そこで、「真実を知らないならでたらめを言うべきではありません。せっかく海外に来ているのですから、中国共産党(以下、共産党)のデマに騙されずに、勇敢に向き合ってみてください。共産党の罠にはめられたままだと、あなたの将来は危なく、危険の極まりです」と、私は諦めずに本当に心配して救わねばと思い、話をさらに進めました。

 「よく考えてみてください。長年にわたって共産党政権の下で、どれぐらいやってはいけないことをしてきましたか。どれぐらい良心を裏切る言葉を口にしましたか。共産党を認めるならどうして自分の子供を海外に送り出しましたか。大金をかけて海外に送り出すのは、共産党の政権下では良くないと思っているからではないですか。一生の貯えを使い子供を海外に送り出す目的は、自由に生きていける将来を選択してあげたいと思っているからではありませんか。違いますか。私の師父はどこにいても本当のことだけを言うように『真・善・忍』を教えてくださいました。あなたも共産党の一連の良くないマネをしないようにしたらどうでしょうか」と近寄って行き、話を続けました。すると、年配の男性はこれを聞くと恥ずかしそうに頭を下げ、うなずきながらその場を立ち去りました。

 町内で大法の真相を伝えているため、時間が経つにつれて皆と顔なじみになりました。いつも挨拶の後に真相を伝える回数を重ねているうちに、あの年配男性はとうとう三退に同意してくれました。彼は三退した際に口元の筋肉がピクピク動きました。それは人間をコントロールしている邪悪の要素が消滅される時の反応だとすぐ分かりました。生命が救い済度される瞬間に、内側から外へ広がる微妙な変化を見せました。この年配男性の暗い顔色は、みるみるうちに赤みを帯びた明るい色に変わりました。私は興奮気味になりながら「きっと福が訪れますよ! 師父が護ってくださいます」と彼に言うと、「それ、本当ですか?」と彼は見たことのないような眼差しで私に聞き返しました。「本当のことですよ」と彼の健康的な顔色をみて自信を持って答えました。そうすると彼は嬉しそうに自らの顔を触って、にこやかな笑顔を見せてくれました。

 三退後のある日、あの年配男性が私に「お疲れ様です。本当にありがとうございました」というその言葉を聞いた私は、突然の感謝の言葉に、あまりにも感動して涙が出そうになりました。「お礼を言うなら師父に感謝してください。師父は人を救うように教えてくださいました」と穏やかに話すと、彼は微笑みながらうなずきました。

 また1カ月が経ったある日のこと、あの年配男性が近づいて来て 「福どころか、ひどい目に遭いました」と不機嫌そうに言いました。「どうしましたか?」と聞くと、バスにはねられて意識を失ってしまい、地面に倒れ込んだそうです。「それから、どうしましたか?」とさらに聞くと「病院へ搬送され、全身検査を受けました」、「その結果は?」と引き続いて年配男性に聞きました。「大事に至らなかったので、無事に帰宅できました」と答えました。

 それを聞いた私は、「バスにはねられて無事だったのは、神様に護られている証拠ではないでしょうか。それは何よりの福だといえませんか。もし神様が護られていなければバスにはねられて、意識不明になった人間は、どのような有様かを考えてみてください。死にかけているかもしれませんよ」と話したところ、彼は元気な声で笑い出しました。とても嬉しそうに「どうもありがとう! それではまたね」と言って去って行きました。

 年配男性の後ろ姿を見て私は感動しました。それからというもの彼は何か事あるごとに、いつも嬉しそうに私に話しかけて来ます。以前と比べて命が救われた後の根本的な変化や対照的な彼の昨今の変化を見て、私は心から師父に感謝を申しました。「師父、どうもありがとうございます! 師父、どうもありがとうございます!」と思わずつぶやいていました。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/2/2/342575.html)
 
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