2012:マヤが予言したことはすでに延長された
文/聖縁
【明慧日本2017年4月19日】大法弟子全体の修煉の時間は師父に何度も延長して頂きました。多くの弟子はそれを大切にし、絶えず精進していますが、一部の人は時間が経つにつれて緩み、正法修煉の時間が延長されることに半信半疑になり、怠惰するうちに中士まで落ち、甚だしきに至っては圓満成就に対しても動揺し、正法修煉を放棄または大法に反対する側に走りました。————これらはすべて師父や法を完全に信じていないことによる結果です。遡れば、その根源は旧勢力が中華神伝文化を破壊し、現代人の大法を認識することに妨げをもたらしたからです。
師父は『各地での説法三』の「大ニューヨーク地区法会での説法」の中でこのようにおっしゃっています。「なぜならば、この歴史は全部新たに按排されたからです。多くの預言も含め、それが後期段階で合っているかどうかに関わらず、邪悪を震え上がらせ、世の人々にヒントを与える作用があり、世の人々を警告し目覚めさせることができます」また、師父は「誰であっても見えたことは既に変えられたことです。たまたま幾つかのことが現実と同じであっても、それも按排の中で必要があるから、そのように按排されたのです。これだけのことに過ぎません」ともおっしゃっています。
正法修煉の時期に保留されたそれらの古い按排の肝心な時刻も、天象に刻まれました。これらの大きな事件の節目節目を顕現させれば、私たちはその中から正法修煉の度々の延長が見えてきます。それによって不信の要素を排除し、最後の修煉の機縁と時間を大切にすることができます。本文は大法修煉の中での個人的な悟りなので、次元の限りがあります。適切でない部分があれば、皆さんからご指摘を頂ければ幸いです。
(前文に続く)
前編において、私たちは『新約聖書』ヨハネの黙示録で予言された人間社会の正邪の大戦、神と悪魔の大戦は現代の中国共産党の信仰への迫害、人間の護法および反迫害に対応していることを精確に実証しました。2003年1月1日という肝心な日から、正法は天象と人間社会の間の対応を変えて、修煉者たちの修煉のために時間を引き伸ばしました。
本編では、私たちは時間の座標を2012年まで押し進めます。2012年と言えば、古代のマヤ文明とマヤの予言に言及しなければなりません。
1. 不思議なマヤの予言も、正法のための土台だった
古代のマヤ文明の天文学は目を見張るほど発達していました。彼らの月の神殿では月の背面の模様が正確に描かれていて、地球からはそれを永遠に見ることができないでしょう[1]。彼らの独特な3種類の天文暦法(そのうちの1つが宇宙人の暦法である)と、精密で正確な天文学の計算を見ても、人類はどうしても古代マヤ文明が残した予言を重視せざるを得ません。マヤ文化では、今回の人類の文明は紀元前3113年(その年の冬至[2]の太陽の位置は図の通りである)から始まり、2012年12月21日の冬至に終結すると思われます。この日に、太陽は黄道と銀河赤道の交点に辿り着き、それが新旧文明の境界点です。
マヤ人は人類の文明が1期ずつ発展していると考えています。古い文明が壊滅した後、新しい文明が劫難の後に生まれます。今回の人類の文明は、マヤ人の記録によると、第5期に当たります。紀元前3113年~西暦2012年、この5125年は中華文明でよく言われている上下5千年と一致します。
マヤの予言によると、今期文明の最後の20年、すなわち1992~2012年、太陽系は「銀河系に同化する」と称される銀河系の中心線を完全に通過します。これは宇宙の目覚めと、人類の精神世界の転換(CosmicAwareness and SpiritualTransition)を意味し、地球が完全に浄化され、真新しい文明に入ります。
一部の人は誤ってこの予言を世界の最後の日と理解し、甚だしきに至っては世界の最後の日を描写する映画『2012』を作りました。映画はマヤ人の強烈な反対に遭いました。マヤ人の長老は「マヤ人が言う2012年は決して世界の最後の日ではなく、人類が精神面の覚醒と転換によって新しい文明に入ることを意味します」と言いました。
超常かつ完璧な天文学の推計能力を持つ古代のマヤ人は、どうして1992~2012年の予言において失敗したのでしょうか?
実は、マヤの予言が失敗したのではなく、時間が引き延ばされたのです。この古い予言は、法輪大法を学んで初めてその本質がはっきり見えるのです。
師父は『各地での説法八』「米国首都での説法」の中でこのように啓示されました。「多くの預言に言及されたことは今までの歴史の中で全部起きましたが、私が法を正し始めてから、この段階の歴史だけに変化が生じました。その中にこの方面の原因もあります。これらのことはすべて変化しました」
古い按排は1992~2012年の間に、宇宙の法と人間社会の法が正され、大淘汰が行われて、残された人類はすべて宇宙の大法に同化したもので、人類の精神世界が浄化され、地球も徹底的に更新されて新しい文明に入りました。これがマヤの予言の解答です。
2. 旧勢力はなぜ破壊を企てるのか? 正法はなぜ遅らせられたのか?
大法を学んでいる私たちは知っていますが、旧勢力が正法のために、非常に複雑な機制を按排しました。彼らの独りよがりの考えでは、彼らの基準、観念に符合しないすべてのものは極力破壊されるべきだとなっています。
師父は『二〇一六年ニューヨーク法会での説法』の中で、大法弟子にこのように教えられています。「当時按配したのは10年間です。法を正す時間は10年、法がこの世を正す時間は10年、合わせて20年です。師父は系統的にこのことを行い、このことを按配しました。旧勢力は割り込んできて全部台無しにしてしまいました。私はあの10年の間に終わらせることができます。私が終わりと言えば、終わるのです。しかし、ある問題が現れました。どういう問題でしょうか? 旧勢力もこれが分かっているので、たくさんの学習者を耐えきれない状況下で迫害し、落伍させたのです。これによって多くの救われるべき生命も救われなくなりました。これは旧勢力が仕出かしたことです。師父はこのことを終わらせるべきでしょうか。私が終わりと言えば終わってしまい、残った宇宙は自ずと爆発してしまいます。旧勢力は自分の方法で天体の最後の生命を法を正す中で全部片付けてからやっと手を引き、その目的はあの時間内でそれを終わらせないようにするためです」
師父は『導航』「米国西部法会での説法」の中でこのように開示されています。「全宇宙の全ての生命も真相を知らないのです。彼らは私を修煉の人と勘違いしたため、敢えてこのようにしたのです。昔皆さんに話したことがあると思いますが、今までこの宇宙の法が衆生に知られていないため、私は法を正しているのだと言いました。しかし、彼らは私も悟るためのものを造っているに過ぎず、ただ非常に純正で次元が非常に高いものだと思っています。彼らから見れば、このような程度のものにとどまっています。これは今日彼らが敢えて我々にこの災難をもたらした原因です」
私の理解では、幾重にも重なる旧勢力、各次元の旧勢力は皆自分を宇宙の支配者と思い、師父を悟りを得て法を伝える修煉者とみなしています。彼らは師父の行われていることを理解できず、自らの変異した観念を持って正法を考えていて、自分の目的を達成するために自分の観念に従って按排し、ことを進め、気に入らない生命を淘汰して、保留したい生命だけを保留し、師父の正法に大変な妨害をもたらし、計り知れない無数の衆生をダメにしました。しかし、彼らの変異した観念に従って法を正していけば、やってもやっていないのと同じく、宇宙は依然として成住壊滅という旧法理の宿命から抜け出すことができません。
師父は『各地での説法二』「二〇〇二年米国フィラデルフィア法会での説法」の中でこうおっしゃっています。「最も恐ろしいことは、旧勢力はこのことに参与しながら、全ての次元で自分より一つ下の次元を消滅させることを按排しました。なぜならば、邪悪が大法に犯した今回の罪は、直接悪事を働いた生命が償いきれないものであるとそれらは知っているからです」これも旧勢力全体が消滅されるべき原因の一つです。————しかし、彼らが按排した複雑な迫害の機会はまだ存在していて、彼ら自身も取り除く勇気がありません。
どうして旧勢力の破壊を承認できますか? どうして彼らが決めた時間で正法を終わらせることができますか? そうなれば、救える衆生が少ないだけでなく、大量の宇宙も壊してしまうことになります。これが正法修煉の時間が引き延ばされた原因で、また、マヤの予言した時間が遅らせられた原因の一つかもしれません。
3. 一層一層の旧宇宙の按排 積み重なる予言の存在
宇宙は一層一層と次元が分かれていて、旧勢力の按排も一層一層と多くあって、世間に残された予言も次元別に分かれています。
人間社会の最も低い次元の予言は、前にも言ったように、師父が法を正しに来られることを知らないので、誤って1999年を「世界の最後の日」と予言してしまいました。もし、師父が法を正しに来られなければ、神に背信した全人類は確かに1999年の大劫難から逃れることができません。しかし、人間社会の法が正されるのは必然的ですので、人間社会の最も低い次元での「予言」が誤りになります。
宇宙の低い次元では、正法が2012年に締め切られることしか見ることができません。マヤの予言はこの次元のもので、2012年を越えていません。使徒ヨハネが書いた『黙示録』にも、この次元での按排に関する描写があって、このような予言がありました。「その獣は口を開いて神を侮辱し、神の名誉や、神の住所と天人をも冒涜する。その獣は神の子を攻撃することを許された」。これらの旧勢力は宇宙の正法を2002年12月31日を締切と按排し、2003年1月1日から急性伝染病が世に蔓延し(証拠となる正確な天象図があります)、法が人間社会を正し始めて、2012年12月21日に正し終えます。しかし、正法の進展に従い、師父はこれらの次元の旧按排を変えられました。時間が引き延ばされて、これらの予言は正確でなくなりました。
宇宙の少し高い次元では、正法が必然的に遅らされていることが見えます。彼らは正法が10年遅らせられ、法が2012年から人間社会を正し始めると推測し、その後の按排を行いました。彼らは低い次元での按排を認めず、彼らの按排によって迫害を10年延長しました。これは2012年の中国の天象文化に現れ、『推背図』の予言にも現れました。
(続く)
次集の目次
古今の天象から正法修煉の延長について考える(12)
——2012:熒惑が太微垣に留まり 天が滅佛の罪を責める
1. 熒惑が太微垣に留まり 天が滅佛の罪を責める
2. 天象が定めた天子:天から権力を授かり 皇帝の権力を掌中に握る
3. 『推背図』の中の胡錦濤
4. 胡錦濤:千年の使命を一人で背負い 萬古の殊栄が泡と成る
5. 2012:一時、迫害の終結年と定められた
6. 『推背図』における2012
[1] 月という奇妙な天体は永遠に片面だけが地球に面しているため、その背面の模様は宇宙船で月に降り立った後にようやく見ることができるのです。人間社会にとってのこれらの謎は、大法を学べば自ずと分かるようになります。
[2] 冬至の日は北半球の太陽の高さがもっとも低く、昼がもっとも短い日です。