文╱海外の大法弟子
【明慧日本2017年4月23日】長期にわたって中国人観光客に法輪功の真相を伝える中、彼らには共通の特徴があることを強く感じました。それは歴史が大法の広がりのために、下地として作って来た文化的要素と、中国共産党に注ぎ込まれた「党文化」の要素が、彼らの体に混在していることです。一般的に言えば、ほとんどの中国人は、佛陀は慈悲深く、人間を加護してくださり、同時に、厳しい威厳を備え、佛陀を敬わない人に天罰を与えると信じています。中国の人々はこのような神佛に対する敬畏の念を受け継いていながらも、変異した「党文化」の要素も多く持っています。
真相を伝える中で、もし彼らが法輪功は佛法であることを理解していなければ、いくら共産党の邪悪な本質を話されても、彼らは自分の利益と直接関係がないと思い、多くの人は私達を睨みつけ、心の中で、「おまえらは中国人だろう。なぜ中国国内の揉め事を海外で広げるのだ。お前らは売国奴だ」と思い、「中国共産党はお前らを取り締まるから、中国共産党と敵対しているのだろう」、「佛陀を信じていれば、イエス・キリストを信じていれば、平安を守ることができるから、中国共産党から脱退することになんの意味があるのか」と思うでしょう。
もし、彼らが法輪功は佛法であることを理解していなければ、法輪大法が彼を守る事ができると知らなければ、いくら法輪功が中国共産党から残忍残虐な迫害を受けたことを話されても、彼らの多くは「なぜ中国共産党は私を迫害しないで、あなたを迫害するのだろうか、きっと・・・だろう」と思い、一部の人は、心の中で、中国共産党を嫌悪していても、どうにもならないと諦め、一部の人は、はっきりと「法輪功に勝ってほしいが、中国共産党は強すぎるから、あなた達は無理だろう」と言いました。中国共産党のような悪魔を前にして、彼らは「弱者」の立場に立って考えようとせず、利己的な心理は、彼らに危険を避けさせようとするのです。
実は、真相をはっきり伝えることは難しくありません。難しいのは、彼らがまったく聞こうとしないことです。さらに法輪功のことを口にすると、彼らはより一層反発します。もちろん、稀に道徳心が強く、心の優しい人もいますが、そうした場合、多く語らなくても彼は「法輪功は確かに無実です。共産党は良心のかけらを失っています。脱退します」と賛成してくれますが、しかし、このような人は多くいません。それなら、他の真相を聞こうとしない人たちをどう救えばいいでしょうか。師父は、人の執着に沿って真相を伝えるようにと私達に説かれました。師父の啓発の下、私は人の執着に沿って真相を伝えることで次第に突破口を開きました。
まず、彼らに静かに真相を聞いてもらうように工夫しました。それを実現するには、中国人の心理をしっかり把握し、法輪功は佛法であることを理解させ、上述したような誤解を招かないように気をつけました。その時、法輪功は一体どういうものかを必ず話し、そして、著名な予言や伝説を少し引用するようにしました。それは法輪功が佛法であることを理解してもらうことにとても有効です。さらに、「天安門焼身自殺事件」、「1400の死亡例」は捏造であること、中国共産党は法輪功を迫害し、生体から臓器を摘出して売買する、臓器狩りの真実を話します。そうすれば、彼らは「なるほど、法輪功は佛法なのですね。法輪功は人々を救い済度し、人々を加護してくれる佛法なのですね」と理解してくれ、そして心から三退をしてくれます。
観光客が旅先の国に入国したとき、まず録音の「法輪大法は素晴らしい」を聞かせたほうが効果的です。他の基本的な真相を話す時も、法輪功は佛法であることを強調したほうが良いと思います。三退を勧める時、最後の言葉として、私はいつも「法輪功は佛法です。三退を勧めるのは、法輪功が共産党を恨んでいるからではありません。それは神があなたに大きな幸せを与え、大きな災難から逃れるための方法を教えているのです」と言います。
そして、三退を勧める時、よく「もし、この毒の誓いを取り消さなければ、神が瘟疫などの方法で中国共産党を滅ぼす時、あなたの誓いは現実になります。瘟疫はあなたの身に降りかかります」と言います。とても率直な言い方ですが、効果的です。今年の神韻の歌詞の中にも「霧霾の背後に瘟疫が隠れている」のような言葉がありました。原文ではないのですが、とても似たような言葉です。
次に、臓器狩りについて話しましょう。いきなり中国人観光客に「中国共産党が法輪功学習者の生体から臓器を摘出している」と話せば、彼らは法輪功学習者だけが臓器狩りの被害者だと理解しがちです。一部の人は怖くなって、「くれぐれも共産党に逆らわないよう、敵対しないようにしよう。さもなければ自分も危ないのだ」と思うようになります。もちろん正義感の強い人もいますが、しかし、とても少ないです。
党文化は、本当に中国人の思考力を喪失させました。中国共産党が、このような邪悪な行為を行うのは、その邪悪の本質によるものです。法輪功の学習者から臓器を摘出することができれば、他の集団からも臓器を摘出するができるはずです。現実もそうです。例えば中国の新聞でも、数人の子供の生体から臓器を摘出したニュースをギリギリまで報道しました。世間でもこのような噂が広がっており、また、重慶の陳情者の鄧光英さんは、社会の最下層の民衆が臓器狩りの対象となっている実例を暴き出していました。もし、臓器狩りの問題を話す時、法輪功だけではなく、被害範囲をもう少し広げれば、三退を勧める効果はまったく違ってきます。
この時、まず、彼らに中国で法輪功学習者が生きたまま臓器摘出された事実を信じさせ、そして、中国の普通の民衆も臓器狩りの被害者となっていることを話します。私はよく、「子供達が公園で遊んでも安全でしょうか? 中国人も人間ですよね。このように中国共産党に蹂躪されていいのでしょうか? それは中国共産党が法輪功学習者、そして中国の民衆に対する犯罪だけではなく、それは人類全体に対する犯罪です。私達すべての人に対する犯罪です。良心のある中国人として、中国共産党に『ノー』と言うべきではありませんか」と言えば、皆さんは三退するようになります。
毎回、臓器狩りの話をする時、彼らは重々しい表情をして聞き、中国共産党の高官が、巨額な財産を海外に移し、国民生活に甚大な影響を与えていることを話す時、彼らもとても真剣な表情で聞いていました。さらに、法輪功は我が民族の最高の誇りであることを話す時、彼らはとても驚き、そして恥ずかしそうな表情をしていました。その時、彼らはもう「おまえらは中国人なのか? 売国者だ」などを言わなくなりました。