文/中国の大法弟子 静勇
【明慧日本2017年4月29日】私は正直な人間で、気が小さく、話も上手くありませんが、どんなことでも良く行いたい、褒められたいという気持ちがありました。
中学生の時、先生が「事を良く行えた人、毎日自分が日中言ったことや、行なったことを思い出してみて、間違っていたところは改めるように」と言いました。それから私は毎晩、日中行ったことや、言ったことを思い出してみるという習慣を形成し、一種の観念を形成し、また、とても多くの物質をも形成しました。それから、過ぎたことや、言ったことを頭の中で繰り返し思い出し(現在やっと思想業力の作用だと分かりました)何をするにしても人から褒められたいという名利心に利益心が加わり、情を重くしました。それから嫉妬心、顕示心も増え、この顕示心の作用の下で、取り仕切ることが好きな心が生まれました。それ以来、話をするのが好きなことも加わり、気性が激しく、せっかちで、声が大きく、また闘争心もあり、一言でも争い、決着を付けようとし、また好奇心、相手を越えようとする心、怨恨心、根に持つ心、何かを間違えると後悔する心、これらの執着心は観念を形成し、修煉の中にも入って来ました。
修煉を始めても、自分の頭が乱れていて、思想業力が大きく、観念が強いため、改めることも遅かったのです。特に話すとき口を修めず、何かを見たり聞いたりしたらすぐに話してしまい、誰かを傷つけてしまったかも知れず、しばらく経ってから思い出してみれば、間違っていたと分かり、何日か後悔し、言い訳を探していました。修煉してからとても多くを改めましたが、まだ駄目です。
一、口を修めず同修との間に間隔が生じる
昨年、私と同修・甲さんは頻繁に一緒にいました。彼女はとても真面目で、とても素晴らしく、よく一緒に交流し、ずいぶん私を助けてくれました。私は、彼女をとても尊敬していて、まるで親戚と同じようでした。私たち2人は同じ小グループで学法していて、共同で一つのプロジェクトに参加していました。
昨年、甲さんが事業のため、家を売らなければならないため、頻繁に学法に行けなくなってしまいました。消業のときも学法に行かず、私はとても焦りました。ある日のこと、彼女は私に電話をかけてきて「辛い」と言い、「学法に行けなくなりました」と言うので、私は焦ってすぐに「どうしてそんなに精進しないの、また行かないの?」といってしまい、彼女を怒らせてしまいました。次の学法のとき、彼女を見ると、私と話したくなさそうでした。しかし私はまだどういうわけか分からず、後になって、私が彼女に精進していないと言ったため怒らせたと分かりました。彼女は「修煉者の話には皆エネルギーがあります」といいました。私は口を修めず、彼女に黒いものを押し付けたのです。私は内に向けて探し始めました。どうしてなんでもかんでも言ってしまうのか、それによく考えもしないで・・・、これは観念が作用したためで、焦ってしまい、情から出て来たもので、どうしてあんな言い方をしたのか? このとき、頭の中で一つの法を思い出しました。「どんなに辛くても、ぜひ頑張って受講に来てください。この会場に入ればすべての症状が消え、何の危険もありません」[1]。私は内に向けて探してから、頭の中に顕現した法理を彼女に教えました。彼女も笑いました。
今回のことで、このように同修に対応してはいけないとわかりました。同修のために思ったからと言って、あのように同修に指摘してはいけません。それは善ではなく、私心が隠されています。自分が気持ち良ければそれで良く、他の人の気持ちを考えていません。彼女は受け入れられるでしょうか? 師父は私たちに「仕事のときの口調、善の心、それに加えて、道理で人の心を変えることはできても、命令では永遠にできないのです!」[2]と説かれました。
1カ月も経たないうちに、また甲さんの事業が学法の日と重なって、彼女は来なくなり、私はまた彼女に言ってしまいました。「学法がある日にいつも用事がありますね。それを取り除いてください」。彼女は「親会社が決めたのです。仕方がありません。私もしたくてしているわけではありません」と言いました。私は「あなたはいつも学法があるときに用事があります。あなたが否定しないから、それがあなたの隙に入り込むのです。私たちが学んでいる『轉法輪』も同じで、学び終えても、学び終えなくても、いつも本を持てば用事があります」と言いました。甲さんはまた「親会社が決めたことだから」と言いました。彼女も私も言い合いになって、また喧嘩をしてしまいました。
私は甲さんが怒ったのを見て、やっと自分を探さなければならないと思いました。自分は前に、もう同修に厳しく指摘したりしないと決心したはずなのに、どうしてまた言ってしまったのでしょうか。どうして誰かが良くないとかを言い争ったのでしょう。この強い闘争心は明らかに観念で、自分の正念をも遮り、何もかも忘れてしまいました。それどころか、自分は同修を手伝って法の上で悟るようにしてあげているのだと思っていたため、同修と争ったのです。この人間のものはどうしてこんなに強いのでしょうか? 私はとても後悔して焦って泣き出してしまいました。実際私は悔やむ心も強く、あるときは何日も後悔しますが、何か起きたときにすぐに忘れてしまい、観念によって遮られ、闘争心、他人を指導したい心、他人を強制する心などがあり、なおかつ善ではありませんでした。同修がどうやって受け入れられるでしょうか?
このようにして甲さんはだんだんと学法に来なくなってしまいました。彼女に電話しても出ず、私と一緒にしていたプロジェクトもしなくなりました。これは私が口を修めなかった観念によってもたらされた結果です。同修との間に間隔を作り、大法に損失をもたらしてしまいました。
二、口を修めず、身内を害した
家にいる娘とも同じでした。娘がどこか間違っていたらすぐに指摘し、また焦って指導し、人の気持ちを考えていませんでした。これもまた口を修めない観念で、業力がもたらしたものです。言わなければ気が済まず、身体にある物質に引っ張られて言い、良くない結果をもたらしていました。悟ってから私は娘に対して謝りました。子供に辛い思いをさせたのです。
はっきり覚えているのですが、2004年6月ごろ、私は長女の家に行って産後の世話をしていました。ある日、娘の夫が仕事から帰ってくると不機嫌でした。後から分かったのですが、彼はこの数日疲れていて、何キロか痩せてしまったそうです。私はそれを聞いて、焦ってすぐに娘に言いました。「彼が痩せたって? 誰でも痩せますよ。私も10キロぐらい痩せましたよ」。そのとき娘はまだ産後1カ月もたっていないときで、私は彼女が怒るかどうかも考えずに容赦なく言いました。そして言い終わらないうちに、娘が泣きそうになり、やっと良くなかったと分かりました。そのときの私はすでに5、6年も修煉していたのに、まだこのようだったので、師父は私に手引きをしてくださいました。私の口の周りにいくつもの吹出物が出来て、数日経ってから消えました。しかし痕が残りました。これは私に口を修めることを忘れないようにと覚えさせるためです。ある日の夜、夢を見ました。師父は何人かの人の前を歩いていらっしゃり、私は後ろから後を追っていましたが、師父は私を相手にされず、意念の中で師父は私を嫌っておられるのかしらとぶつぶつ言い続けました。
ここで同修に深くお詫び申し上げます。ごめんなさい。同時にまた私が傷つけてしまったことがある同修にもお詫びします。もし間違っている所があれば、同修の是正をお願いいたします。共に向上しましょう。このようなことを通して、師父は私にこの人心を暴露してくださいました。私は必ずそれを取り除きます。
また、時間を大切にして実修します。師父がおっしゃった「自分のものの見方を変革させるべきだと思います」[1]の通りに行えるようにします。自分の一思一念を見逃さず、どんな心を形成しても、それを掘り出して取り除きます。早く自分を良く修めるようにします。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』
[2] 李洪志師父の著作:『精進要旨』「はっきりと目覚めよ」