文/中国の大法弟子
【明慧日本2017年6月20日】師父は私たちにこのように教えられています。「宇宙の過去は私(し)のためのものでした。人間について言えば、肝心なとき本当に他の人のことを振り切ってしまうのです。法を正しはじめた頃、『あなただけが他の人のことを気にしている』とこのように言ってくれた神がいました。皆さんがこれを聞いても不思議に思いますが、皆さんは大法が造った、他人のために考える正法正覚の生命だからです。もし私が何もしなければ、すべての生命は歴史とともに終焉を迎えることになります。ですから、一つの生命にとって、何かをするとき他人を配慮し、寛容を表すことができれば、このときこの生命は「他人のために」という基点に立っているからです」[1]
師父がおっしゃった「皆さんは大法が造った、他人のために考える正法正覚の生命だからです」[1]を見た時、突然、私は生命の深い所で比類のない震撼を感じました。天目を通じて、私は透明で小さな法輪が見えて、さらに見ていくと、師父が大穹を創造される当初からすでに宇宙の最後の一刻が「成住壊滅」の「滅」になることを知っていたことが見えました。師父はすべてを毀(こわ)して再造されようとはしませんでした。なぜなら、宇宙が造られた瞬間から、初めから最後の一刻までのすべてが同時に存在するようになりました。いったん毀してしまうと、そのすべてが解体してしまうのです。師父は比類のない知恵を持たれていて、法の中から私たち大法弟子のもっとも最初の生命、根本の根源となる由来を生成されました。これはすべての生命が知らないことで、すべての衆生およびもっとも、もっとも高い次元の生命にとっても謎でした。
私たちの生命の本源は他人のためであり、私(し)のための要素はまったくありません。こうして、宇宙の最後の末法時期において大法が広く伝え出されるとき、私たちは大法弟子として師父と一緒に宇宙全体の衆生を救い、救われた衆生を連れて新しい大穹に入るのです。しかも、私たちは自身のこの部分の記憶が封じられていて、すべては師父の掌握にあります。
師父はこのようにおっしゃっています。「法輪は私があなたに与える全てのものの根本です。そのほかにもあなたの業力を取り除き、この世および各層の空間での恩讐と各種の因縁関係を解消し、身体の内外に身体の変化をもたらす機制をとりつけて、そして丹田などの部位に数万種の功能を生成することに必要なものを植え付けてあげて、さらに将来にはあなたたちを地獄から除名します。これはあなたたちが知っていいことですが、あなたたちのためにさらに多くのことをしてやっと真に修煉でき、大法の中で真に修煉して成就できるのです」[2]
私が悟ったのは、法輪は一つの鍵に似ていて、修煉の過程で絶えず私たちの知恵を開き、発芽してから絶えず成長していき、最後に、完全に私たちの知恵と能力を開く時、私たちも完全に師父がされていることのすべてと、私たち自身の由来が分かるようになります。
宇宙の時間が推移するにつれて、私たちは輪廻転生の過程で絶えず私的な物質から派生された各種の要素に覆われ、絶えず下へ沈んでいき、沈む過程で師父に追随して各次元の衆生と縁を結び、最後に人間社会に着き、この最後の一刻を待っている……ここまで見て、私は師父のおっしゃる以下の説法をさらに体得しました。「古より今まで 只この一回の為なり」[3]、「師父はそれを変えることができますが、このようにしてはいけません。今日まで来たら、少しでも変えると、全部壊滅され、全ての全てが壊滅されます。それを逆手に取り、ほかでもなく逆手に取っているのです。根本にあるものを旧勢力は変えることができないため、大法弟子は正念を固め、行うべきことをしっかり行い、三つのことを本当にしっかり行うことができれば、誰もあなたを妨害する勇気はありません」[4]
さらに、なぜ私たちが絶対に旧勢力のすべてを認めてはいけないのかが分かりました! 旧勢力そのものは「私(し)」によって形成されているので、それを認めれば自分自身を破壊することになるからです! 絶対に私的な特性に覆われてはならず、私たちの最初の本性に戻り、真・善・忍に同化しなければなりません。ゆえに、私たちは必ずよく修めていかなければならず、物事を正く行い、三つのことをしっかり実行して自分の使命を果たし、師父が求められていることを完成しなければなりません。きちんと実行できていなければ、恐らく生かされても、自ら生きていたくなくなるでしょう。
注:
[1] 李洪志師父の著作:『二〇〇四年ニューヨーク国際法会での説法』
[2] 李洪志師父の著作:『ヒューストン法会での説法』
[3] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「梅 元曲」
[4] 李洪志師父の経文:『二〇一五年米国西部法会での説法』