【明慧日本2017年6月25日】広東省河源市源城区の法輪功学習者・トウ仕娥さんは昨年9月24日、東源県国保大隊(法輪功迫害の実行機関)、県610弁公室、警察署の警官ら20人以上が、トウさんの家の三重になったドアを壊し、押し入ってトウさんを連行した。今年1月20日、東源県裁判所はトウさんに対して裁判を行った。そこで、弁護士は法廷の外に追い払われ、傍聴者の家族は1人もいなかった状況下で開廷され、トウさんに懲役2年3カ月の判決を下した。この裁判の結果に対して、河源市中級裁判所は4月11日に原裁判を取り下げ、再審を命じた。
6月16日午前9時から、東源県裁判所は再審の裁判を行った。裁判所の周辺は警察官やパトカーでいっぱいで、厳しい警戒体制が引かれた。私服の警官はビデオカメラで周辺の民衆を録画した。警官らは「トウ仕娥本人が傍聴を許可しないでくれと言った」と嘘をつき傍聴にきた親族を妨害した。結局2人の親族しか入廷できなかった。
公訴人による誹謗中傷に対して、2人の弁護士は「公訴人による指摘は法律の根拠がない」と反論し、弁護した。裁判長は「この問題はさておき、裁判が終わったら討論しよう」と言ったが、弁護士に拒否された。裁判長は20分間の休廷(実は30分間に伸びた)を宣告した。
30分間の休廷が終わり、裁判が再開した。弁護士は「なぜ法輪功を修煉したのですか」とトウさんに尋ねた。トウさんは「病気があり法輪功を試してみようと思いました。修煉すると色々なことが分かってきました。法輪功はより良い人間を目指し、道徳を高める功法だと認識できました。しばらく経って、すべての病気が治りました」と述べた。しかし、裁判長は絶えずトウさんの陳述を妨害し、中断した。弁護士は「陳述を続けてください」とトウさんに促したので、トウさんは陳述を続けた。ところが、裁判長は再度トウさんの陳述を故意に中断した。
トウさんは公訴人に「法輪功は人に真・善・忍を教えており、学習者は皆それに従ってより良い人間を目指しており、それのどこが悪いのですか」と質問した。公訴人は「国がこれを禁止しているからだ。とにかく法律上の規定がある」と回答したが、弁護士は「関連した法律の規定がどこにもありません。法輪功を禁止した根拠は、江沢民が1999年10月26日にフランスで記者の取材に対し、法輪功を邪教にしただけです。これは権力で法律を代えただけで、本当の法律ではありません」と真相を説明し、公訴人の事実無根の話に反論した。
この時、ある裁判員は弁護士の弁護を阻止しようと、絶えず裁判長に促した。
弁護士の弁護によると、法輪功を修煉することは法律に符合しており、しかも国民は信仰の自由があり、言論の自由があるべきだと憲法に規定されており、法輪功が邪教だという規定はどこにもない。公安局が挙げた14種類の邪教の中に法輪功はないし、法輪功を宣伝したからと言って、何も法律に違反していないという。
裁判は2時間30分にわたって行われた。広東省広州市の複数の法曹関係者がこれを傍聴した。
(注:法輪功学習者を迫害している主要な責任者らの情報は、中国語のページを参照)