文╱中国の大法弟子 健強
【明慧日本2017年6月26日】「金剛石」は世界で「最も硬い物質」で、そして非常に貴重な宝物として知られ、「ダイヤモンド」とも呼ばれています。 ダイヤモンドはなぜ貴重なのだろうか。それはダイヤモンドの「硬さ」と「輝く美しさ」以外、ダイヤモンドは世の中で「非常に希少なもの」だからです。ネット調査によると、世界では200グラム以上のダイヤモンドは僅か2個しかなく、80グラム以上のものは数個だけで、中国にある最も大きなダイヤモンドは30グラムちょっとしかないそうです。
ダイヤモンドと同じ成分を持つ兄弟がいます。それは「石墨」です。石墨は製造業ではとても活躍していますが、しかし、「希少価値がなく」、世の中の石墨の保有量は15億トンもあると言われています。石墨は「黒っぽくて、美しさがなく、むしろ醜い」と言うべきでしょう。
石墨とダイヤモンドは、ともに世の中の最も普通な元素である「炭素」で構成されています。しかし、それらの違いがこれほど大きいのです! 実は、それらを構成する元素が同じであるだけではなく、もう一つ同じ性質「高温に耐える」特徴があります。鉄鋼は高温に耐える物質と言われていますが、しかし、鉄鋼の融点は1500℃ぐらいしかなく、石墨とダイヤモンドの融点はとなんと3500℃にも達しているのです!
石墨とダイヤモンドの最も違うところは「硬度」です。「ダイヤモンドは世の中の最も硬い物質」として知られていますが、一方、「石墨はとても柔らかいもの」です。「ダイヤモンドはまばゆいほど美しい」のですが、「石墨はいくつかの実際の用途がある」以外に、特に価値はありません。その巨大なギャップについて私は深く考えさせられました。
ここから、私達の修煉を考えました。
修煉の中で、「両足を組んで座禅をする」必要があります。私の体得では、「両足を組んで座禅するのは片足を組む時より強度が高くなり、両足を組む間、痛みや寂しさに耐えなければならないし、修煉者の心性の支えが必要になる」と思います。
それは修煉者が直面する最も難しい関門ではありません。残酷な現実に直面した時、修煉者はどのような道徳感と勇気を備えなければならないでしょうか。中国共産党という邪教が法輪功を迫害した過程では、修煉者はその「品格」を表しました。烈火の鍛練の中で、最も強い信念を持つ修煉者は、中国共産党から加えられた想像を遥かに超えた苦痛、来る日も来る日も続く残虐な暴行に耐えました。彼らは不撓不屈(ふとうふくつ・ 強い意志をもって、どんな苦労や困難にもくじけないさま)で、終始一貫として、修煉者の「尊厳を保ち」、「最後まで堅持」しました。このような「強い信念」を有する修煉者は、中国共産党が18年間にわたって、国を挙げた迫害を受けた後、彼らの「高い道徳感」と「強い勇気」がまばゆいほど美しい光を放っています!!
修煉の中の忍耐をダイヤモンドの形成にたとえ、世間一般の忍耐を石墨の形成にたとえたらどうでしょうか。この二者の間に似た所があると思います。
世間の中で「名」、「利」、「情」のために努力する常人は、法輪功学習者が耐えてきた残虐な暴行や社会からの精神的な迫害ほどではないのですが、彼らも厳しい試練に耐えなければなりません。しかし、その性質はどれほど違うでしょうか。常人は自分の良心を堅持することができず、波にしたがい流れを追いかけ、甚だしきに至っては悪人を助けて悪事を働き、厳しい試練に耐えることがあっても、それは常人生活の中でしか役に立たず、一部の人はそれによって確かに権勢を誇り、富貴を極めています。しかし、結局はどうでしょうか。それは黒い物質で、何の輝きも貴重価値もありません。なぜなら、人生百年で、またたく間に過ぎ去って行き、かつての栄耀栄華はあっという間に消えて儚(はかな)いものになってしまうからです!