文╱信一
【明慧日本2017年7月3日】私は2012年に修煉を始めた19歳の大法弟子です。昨年5月、幸運にもニューヨークで行われた法会に参加し、師父の説法を拝聴しました。大法弟子が人を救い済度する責任の重大さに、気持ちはとても重苦しいものでした。
法会の期間中、フェイスブックを通してニューヨークで行われた世界法輪大法デーのパレードの実況中継を見ました。世界の人々が共に喜び、共に祝う盛大かつ賑やかなパレードはとても人を惹き付けました。フェイスブックの掲示板には多くの同修が書き込んだ「法輪大法は素晴らしい」、「師父、お誕生日おめでとうございます」などのメッセージがあり、中にはネット封鎖を乗り越えて偶然に生中継を見ている中国国内の人の書き込みもありました。
書き込みを読んで行くと、真相を知らない常人が書いた大法と大法弟子に対する非常に失礼なコメントが目に入りました。私はとても怒りを覚え、この人に対する軽蔑と敵対的な気持ちが生じ、「このような人は絶対に救えない。絶対無理だ」と思いました。
引き続いて他の書き込みを読みました。パレードの実況中継の進行に従って、この常人はずっとパレードに注目していることに気が付きました。司会者とコメンテーターは大法の真相を混じえながらパレードの盛況を紹介すると同時に、掲示板で、同修達はこの常人と意見交換をしていました。そして、彼の態度にはすこし変化が起きたように感じました。彼からの幾つかの大法に対する質問について、同修は熱心に答えていました。ちょうどその時、中継カメラはパレードの「臓器狩り制止」の隊列を写していました。司会者とコメンテーターは中国共産党の法輪功学習者に対する生体臓器狩りの犯罪行為を話し、2人の目撃者の海外での衝撃的な証言も放送しました。1人の証言者は「生体から臓器を摘出する」ことに参与した軍医の妻でした。彼女は「良識のある中国人として、私は立ち上がってこの犯罪を摘発しなければならない」と発言しました。もう1人の証人は武装警察官で、彼は「生体から臓器を摘出した」現場に立ち会うという、最も血生臭い残忍な一幕を目の当たりしたことを証言しました。そして、彼が自らの体験を述べた時、心が極めて不安になり、最後に、苦しい声で「もうこれ以上話すことが出来ない」と叫びました。それを聞いたこの常人は「臓器狩りって、本当のことですか。私は知らないですよ」と書き込みました。
この時から、彼の口調は次第に和らぎ、衝撃的な事実に驚いて、態度も明らかに変わりました。掲示板に、中国共産党のスパイや「五毛党」(ごもうとう・インターネット世論誘導集団。 通常は一般人を装い、インターネット上のコメント欄や電子掲示板などに、中国共産党政権に有利な書き込みをする)は「これらの証言録音は全部嘘だ」などと書き込みましたが、強い証拠の前で、彼は様々な邪魔の声に相手をしませんでした。
司会者とコメンテーターは国際社会の中国共産党の悪行に対する非難、そして「迫害制止活動」に対する声援について話をしました。彼はしばらく沈黙していました。彼の良識はこの事を理性的に考えさせていたのでしょうか。しばらくしてから、彼は突然「皆さん、申し訳ありませんでした。ずっと中国共産党に騙されてきました。今日やっと真相が分かりました」とコメントしました。
この時、掲示板に同修達から、「大丈夫ですよ。真相を分かってくれれば何よりです」などの励ましの言葉やお祝い言葉が続々と書かれました。そして、彼に三退を勧める人もいました。
この時、私は涙をぽろぽろと流し、本当に感無量でした。つい先程まで、この生命に対する善のない心を深く恥ずかしく感じ、やっと真相を分かってくれた彼を嬉しく思いました。
私は棒喝されたように感じました。なるほど、一つの生命が救われるかどうかは一時的な言動で勝手に判断してはいけないと分かりました。一つの生命を簡単に諦めようとした自分を恥ずかしく思い、大法弟子として責任を果たしていなかったことを悔しく思いました。同修達が粘り強く穏やかに対応している姿を見て、私は「慈悲は能く天地の春を溶かし 正念は世中の人を救う可し」[1]に対して、さらに理解を深め、大法に対する信念と大法が世間の人を救い済度する自信をさらに強めました。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟二』「法は乾坤を正す」