2回の声援活動の中で闘争心を取り除く
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 【明慧日本2017年8月6日】今年の3月に中国の首相、そして2年前に中国の国家主席がオーストラリアを訪問した際に、私は法輪功学習者の[法輪功への迫害を直ちに停止させよ」、「法輪功への迫害の元凶・江沢民を法の下で裁く」ことを声援する平和的な請願活動に参加しました。私達は首相と国家主席一行が通過する道の両側や、滞在するホテルの近辺で横断幕を掲げました。学習者たちは歩道の両側に集まり、静かに横断幕を掲げ、中国の首脳たちに対して平和で理性的な請願を行いました。

 中国の国家主席がオーストラリア訪問中に、在シドニー中国領事館は大勢の中国人留学生や、地元の華人を雇いました(その人数は学習者の人数を10倍以上も上回った)。その華人達は私たちの列に割り込みながら、挑発するように騒ぎを起こし、学習者に配分されたエリアから学習者たちを押し出そうとしました。また、領事館の職員が走り回って指示していたことも目にしました。私たちの横断幕が中国の首脳たちの視界に入らないように、彼らは大量の赤い旗を用いて、私たちの横断幕を覆いました。その上、学習者たちに身体をぶつけ、無理矢理に学習者を押し出しました。学習者たちは忍従しましたが、現場は混乱した局面に陥り、騒ぎを回避できませんでした。警察が出動しても、混乱状況を抑えることができませんでした。最もひどかったのは、学習者が車道に突き飛ばされて、危うく人身事故に遭うところでした、それによって、シドニー警察に不満や反感の気持ちを抱かせ、私たち法輪功学習者に闘争心があるという誤解を招いてしまう可能性もありました。

 このことから自分に闘争心が存在し、慈悲心も足りず、自分の次元は常人同然だということを内に向けて探すことができませんでした。混乱の中で、数人の若い学生たちは私達の学習者側と同じ敷地にいました。学習者はその学生たちに法輪功の真相大法の素晴らしさ、学習者が受けた迫害と天安門焼身自殺事件の真相を明かしました。真相を知った若者たちはそれぞれ三退をして、救われたのでした。暫くすると、彼らの先生が現れて、下ろされた旗の数枚を置き去りにして、生徒を連れてその場を離れました。

 今年の3月末、中国の首相がオーストラリアを訪れた際、シドニー佛学会は学習者の私達に対し、闘争心を無くして、慈悲をもって衆生を扱うよう呼びかけました。この言葉を聞き、私は慈悲の心をもって衆生を大切に扱う思いやりを持てず、闘争心を取り除いていないことに気づかない自分を改めて自覚した時に、私の心は咎めました。今度こそ、必ず、闘争心を取り除いて、救うべき衆生を慈悲をもって扱うと自分に言い聞かせました。しかし、私はこの願望があるだけで、行動にどう移したらよいかについて思いつきませんでした。ただ、できる限りこの闘争心が現れた時に、直ちに排除する努力を試みました。

 中国の首相がシドニーに到着した初日に、私たちはまた前回のような場面に遭遇しました。唯一の違いは、中国大使館側が応募した人数は前回より多く、掲げた旗は前回よりも大きくて多かったのでした。また、前回のように中国大陸から学生をたくさん募集してきた(その家族までシドニーに連れてきた)と聞きました。中国大使館側の群れはびっしりと広場を占領し、あらゆる名目で結成した団体名の書かれた旗が掲げられました。赤や、青色の特大サイズの旗の寸法も非常に高かったのでした。その巨大な旗はたった3枚だけで、私たちに配分されたエリアを満遍なく覆い被すことができたのでした。直ちに、私たちの横断幕の文字は全く見えない状態に陥りました。この状況を目にして、どうすればよいか分からず、自分の闘争心と戦いながら、私はとても焦りました。その時、私たちを覆った旗から少し距離を置くように、横断幕を掲げていた同修は数歩下がりました。すると、横断幕の文字は再び人の目線に入ることができました。同修の正念が邪悪の企みを否定できたのでした。

 師父は「われわれは、トラブルに直面した時、一歩引き下がれば世界が広々と開けると言っています。間違いなく違った世界が現われるのです」[1]と説かれました。師父の法は私達に存在する問題を解決するキーポイントであるのみならず、私たちの私利私欲に対する執着を取り除くための鍵でもあり、師父 のお言葉は私を目覚めさせました。以前、長年中国共産党文化の毒害を受けてきたため、人間として守るべき規範を理解できず、知ることもありませんでしたが、師父が身をもってお手本を示してくださったお陰で、私の私利私欲を求める人生観が変わりました。これから、慈悲心を持って、穏やかな気持ちで衆生に接していこうと心の中で決めました。自我を放下してこそ、はじめて自分の使命を果たす事がでることを悟りました。

 私の二つ目の変化は、自分の目の前にいる中国共産党政府の虚言に惑わされ、騙されている衆生に対して、蔑視するような考え方を取り除くことができました。はじめ、その人たちは道徳観が全くなく、素質も劣っているに違いないと考えましたが、しかし、無知のまま、中国共産党政府の虚言に毒害されながら、壊滅に向かっていくその人たちを見て、「この人たちに真相を伝えて、彼らを救うべきだ」と胸の奥から私の慈悲心が湧き出ました。目の前にいるこの衆生たちを救うことは私の責任と使命なのです。邪悪に操られ、ヒステリックにわめいたり騒いだり、佛法を誹謗中傷して、神を罵るこんな大勢の人たち(数千人)を待っている結末はなんでしょうか? 言うまでもなく恐ろしいものです。私は切実にその人たちの将来が心配になりました。

 こんなに大勢の人たちが極めて危険な境地に晒されているのを目にして、私はまだ平然としていられるでしょうか? その人たちの背後にいる、彼らを操る他の空間のすべての邪悪生命と要素を取り除くように、大きな力が私に直ちに正念を発するよう促しました。私は地面に座り、強大な正念を発しました。他の同修たちも正念を発しました。私達の周りは銅鑼や太鼓の音が騒がしかったのでした。しかし、意念を集中して、強大な正念を発すると、身体全体が空っぽになったように感じ、妨害を受けることはありませんでした。21年も修煉した私は、かつてこのような純正で強大な正念を発した経験がありませんでした。体中の全ての細胞は溶け合い、すべての雑念を無くした状態で入静、入定することができました。両足に痛みを感じることもなく、非常に軽やかで心地よかったのでした。私は発正念のベストな状態を得ることができました。

 おおよそ20分程経過したときに、広場の騒がしい音がなくなり、遠くからまばらな銅鑼の音しか聞こえてきませんでした。今回、三十数人の同修が発正念に参加したと聞きました。師父の加持の下で、今回の正と邪の戦いは大量の邪悪生命と要素を取り除いたに違いありません。広場の近くの教会の時計が鳴りました。「発正念をして1時間経ちましたので終了しましょう」とある同修が知らせました。私はあと1時間両足を組んでも構わないと名残りを惜しみました。この1時間はあっという間に過ぎ去ったように感じました。私は発正念を終止することを惜しむと同時に、興奮と愉悦の気持ちに包まれ、しばらく続きました。

 今回の発正念は他の空間にいる邪悪を大量に解体したばかりではなく、私自身という生命体も徹底的に浄化されたとわかりました。夕方、仕事帰りにここを通過する衆生に五式の功法を演示するため、発正念は止めなければなりませんでした。その時、周りは静まり返って、騒がしい人の群れは消えていました。

 最近師父は説法の中でこのように説かれました。「大法弟子が力を合わせると、力が本当に非常に強いのです。正念を発するとき、皆の念が集中することができれば、力は非常に強くなり、極めて強いのです!」[2]。あの中国大使館の前で発した正念はとてつもなく強大な正念だったに違いありません、その正念はきっと邪悪の按排を解体し、衆生がきっと救われると確信した時、私はとても嬉しくなりました。しばらくの間、私は素晴らしい、愉悦な気持ちに浸っていました。

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪
 [2] 李洪志師父の経文:『大法伝出二十五周年ニューヨーク法会での説法』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/7/12/350977.html)
 
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