初めて『轉法輪』を暗記して 体得したこと
■ 印刷版
 

文/蒼宇塵埃

 【明慧日本2017年8月14日】昨年の年末、明慧ネットで法の暗記に関する同修たちの交流文章を読んで、とても励まされて、年明けに私も法を暗記し、暗記を終えた時点で体験文を書こうと決めました。念が固まり、時間も定めたので、後は実行するのみでした。

 本来、陰暦の元旦に法の暗記を始めるつもりでしたが、大晦日の早朝から私はウキウキして落ち着かず、あと1日が過ぎれば法の暗記を始めることができることを思うと、体のすべての細胞が震動しているように感じ、その強烈な興奮する気持ちをどうしてもコントロールできず、最後の1講を読み終えないまま、最初のページに戻って法の暗記を始めました。

 しかし、不思議なことに、法を暗記し始めてまもなく、その興奮する気持ちがなくなり、すべては普段通りに戻りました。今、私は『轉法輪』を一通り暗記しましたので、その過程で得た心得を書きだして、自分の約束を果たしたいと思います。

 焦る心を取り除く

 普段、私の法を読むスピードは早くも遅くもなく、短い説法に45分、長い説法には1時間ほどをかけていました。しかし、法の暗記はすごく時間がかかることで、1時間でほんの数段落しか暗記できず、その時、私は「やはり暗記をやめて、法を読もう。読んでも同じだろう。これでは遅すぎる」と思いました。

 その後、私はこれが焦る心だと認識しました。私は小さいときからせっかちで、のんびりしている人を見るとずぐに苛立ってきます。長年修煉してきても、この焦る心はきれいに取り除かれていませんでした。この執着心に気づいてから私は工夫を凝らして抑え、「急がない、急がない。スピードを気にせず、必ずこの焦る心を取り除いていく」と自分に言い聞かせました。

 こうして、私は一段落一段落とゆっくり覚えていき、短い段落は数回または十数回で暗記できますが、長い段落にはすごく時間をかけていました。ある日、私は一時間をかけてもある長い段落を暗記できず、「いつになったらこの段落を暗記できるの? もう一時間が過ぎたよ。普段なら、一講をもう読み終えたところだよ」とまた焦り出しました。

 そう考えているのは自分ではないと思い、私はその焦る心を抑えて、「急がない。今日はこの段落だけを暗記すればいい。必ずスラスラと暗記できる」と考えました。徐々に、私の焦る心は薄れていきました。

 有為の心を取り除く

 法を暗記し始めた初日、私は2時間で6ページを覚えたので、これを平均速度として計算し、何日後に暗記を終えるという計画を立てました。

 しかし、いざ暗記を始めると、状況が予想とはまったく異なりました。時には進度はとても遅くて、時間内に計画していた分量を暗記できず、焦り始め、「私って本当に無用の長物ね!」と思いました。焦りを抑えながらも私はあれこれを考えず、ひたすら自分に穏やかな心を保って、いかなる情況にも心を動じないように言い聞かせました。

 ある日、食事をしながら私はまたもや暗記の時間を計算していました。突然、これが有為だと気づきました! あれこれを計画しても、結局、物事は自分の予想通りに進展しないので、やはり自然に任せるべきだと考えました。その後、私は毎日どれくらいを暗記できるか、また、いつになったら暗記を終えるかを考慮せず、すべてを自然に任せると、焦る心も次第に消えていきました。焦る心が有為の心から由来していることも分かりました。

 見比べる心を取り除く

 法の暗記を始めてから、私は時々明慧ネットに掲載されている同修たちの暗記に関する交流文章を参照し、見ながらこう考えていました。「A同修は早いね。2カ月もかからなかった。B同修は法を暗記してから別人のようによく変わった。C同修はすでに何回も『轉法輪』を暗記し、よく堅持しているね」。いつの間にか、私には見比べる心が芽生えてきました。これは常人の習慣と同じです。常人は自覚しないまま、「あの人はすごい金持ちだね。あの人の家はすごく大きい。あの人の車はすごくいい」などなどと常に人と比較しています。

 普段、自分には嫉妬心がないものと思って、まったくこの方面を意識していませんでした。今回、法を暗記する過程でこの心が現れて、それをきれいに取り除こうと決心しました。

 私は自分にこう言い聞かせました。「人と比べてはいけない。比べる必要もない。皆次元が違い、根基が違い、悟性が違い、耐えるべきものも違う。目の前のやり遂げるべきことをきちんとやればそれでいい。すべては自然に任せよう」と思うと、徐々に、私の見比べる心が弱まりました。

 その後、内に向けてじっくり探す過程で気づいたのですが、私の見比べる心の根源には闘争の要素が入っていました。これは幼いときから中国共産邪党に注ぎ込まれたものです。小学校から、学校は子供たちに競争意識を持たせ、試験でトップの座を狙うように教育してきました。試験が終わる度に保護者会議が開かれ、生徒全員の学績がそこで公表されます。良い点数を取った子供は家長の体裁がよく、成績が悪い子供は帰宅後、親に叱られ、殴られる羽目になります。家長に面目を施し、殴られないために、私は良い成績を目指して努力し、知らず、知らずのうちに無意識に闘争心を身につけていました。

 実際、師父は説法の中でこうおっしゃいました。「しっかり勉強すれば、得るべきものが得られるのではありませんか?」[1] これは自分の努力による結果で、まったく争う必要はありません。中国共産邪党は中華民族の伝統文化を破壊し、人々に闘争の邪説を注ぎ込みました。大法に出会っていなければ、私も常人と同じく、何も知らないまま、いわゆる世間一般で言う幸せの中で暮らしているでしょう。

 法を暗記する中で観念を改める

 法を暗記する過程で出遭った最大の困難は、1講の暗記を終えて次の1講に突き進むことでした。なぜなら、各講の説法において師父は異なる思惟方式を用いて説かれていると感じたからです。たとえば、1講目の暗記を終えて、その思惟方式に慣れている私は2講目の暗記を始めると、いきなり師父の話し方と考え方が変わったように感じ、まったく適応できませんでした。

 ある時、新しい1講を暗記し始めた私は、かなりの時間をかけても第1段落目を暗記できませんでした。意味はすべて理解していましたが、どうしても師父の元のお言葉の通りに暗記できませんでした。その時、ぼんやりする中で、自分がとても険しい山を登っているのが見えて、山の表面には尖っている石ころや岩が一面に広がっていました。そのシーンは瞬く間に過ぎました。

 しばらく休もうと考えた私は、休みながらこう思いました。「本当に難しい。なぜ言葉がこんなにつかえるだろう? これは難しすぎる!」と、その時突然、自分は自分の思惟方式を持って法を認識しようとしていたことに気付きました。法を自分の考え方に合わせるなんて、真反対ではありませんか? 自身の思惟方式を法に符合させるのが筋でしょう! 師父が説かれているのは宇宙の法で、すべてを包括し、もちろん異なる次元の生命の思惟方式も包含しています。

 実は、長年の修煉過程において、私はずっと人間の思惟方式で考え、行動を取り、法を理解してきて、異なる次元の異なる要求に符合していませんでした。その表れとして、新しい1講を暗記し始める度に適応できず、師父の考え方についていけませんでした。

 この点が分かってから自分の思惟方式を変え、観念を変えて、徐々により早く、よりスムーズに暗記できるようになりました。さらに新しい1講の暗記を始めるときにさらに観念を転換し、ついに、9講を全部暗記しました。

 この過程で、発正念も良い効果を果たしました。観念を転換しないといけないことを意識しましたが、変えるのがなかなか難しかったです。その時、私は正念を発し、法の暗記と法を得ることを妨げる要素を一掃することにしました。毎回5分間だけの正念を発し、再び暗記を始めると、明らかにスイスイと覚えられるようになったと感じました。

 今、私は『轉法輪』を一通り暗記し終えました。その全過程が実は一つの修煉の過程でした。今回の暗記を通じて、師父は私に意識しなかった多くの執着心を分からせて下さいました。今まで内に向けて探すとき、一つの執着心にしか気づくことができなかったのですが、今回の暗記で分かったのは、ある執着心によって別の執着心が生まれるのです。有為の心によって焦る心が生じ、闘争心からは見比べる心が生まれ、執着心をきれいに取り除いていくには、必ずその根源を掘り出さなければなりません。

 長年、繰り返し読んできた多くの説法は、今回の暗記する過程で真新しい説法のように感じました。通読と違って、暗記した後に忘れても、暗記の際は確かに法を記憶に留めたのです。

 法を暗記するのは確かに難しいことです。以前、私は暗記せず、大量に通読する方法をとったのは、暗記が難しすぎると思ったからです。あんなに分厚い本を暗記する難しさに比べると、読むのがいとも簡単で、はっきり言えば、それは安逸心なのです。

 では、なぜ今になって暗記を始めたのかといいますと、同修たちの関連する交流文章を多く読んできた影響もありますが、最大の原因は、正法修煉がじきに終わり、大法弟子の修煉もまもなく終わることを知ったからです。この宇宙の大法を一句でも多く覚えれば、大法に多く同化できるからです!

 一つの生命として、師父に出会えることができるのは幸運すぎることであり、大法弟子になることができるのは幸運すぎることであり、宇宙を創り出した大法を得ることができるのは幸運すぎることだからです!!

 注:
 [1]  李洪志師父の著作: 『轉法輪法解』
 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/4/14/345601.html)
 
関連文章