法を暗唱することで 本当の修煉者になれた私
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文/上海の大法弟子 正念

 【明慧日本2017年9月6日】私は昨年2月、明慧ネットで『神韻公演DVDの配布を完全に停止することに関するお知らせ』を読んで、党文化が人に害を加えていることを認識しました。それで私は心から党文化を取り除こうと思いましたが、長期的に中国共産党の統治下の環境で生活していたので、どれが党文化なのか、どれが党文化ではないのかを見分けることができませんでした。

 私は、「瓶の中に汚い物を一杯入れて、蓋をしっかり閉めてから、水に投げ入れると、底まで沈んでしまいます。中の汚い物を出せば出した分だけ瓶が浮き上がってきます。全部出せば、完全に浮き上がってきます」[1]を、思い出しました。「そうですね、私はその汚い物が詰まった瓶ではないでしょうか? 私はその汚い物を捨てれば、浮かび上がることができるのではないか」と考えました。しかし、長い間、自分が学法するとき、法を頭にいれられず、口で法を読みながら、頭の中でいろいろなことを思い浮かべていました。頭と法の間に隔てているものがあると感じ、なかなか法を頭に入れられず、新たな法理を悟れなくなっていました。法を得た当初の法を勉強したくてたまらないという気持ちも、段々と薄れていきました。

 「この状態を変えたいが、どうすれば良いのか? まず『轉法輪』を暗唱してみよう」と考えました。私はいつも、「暗唱することがとても難しい。こんな分厚い本を覚えられるでしょうか」と思っていました。以前、『洪吟』を覚えましたが、時間が立つと、忘れてしまいました。ですから、暗唱したい気持ちがあるものの、困難にぶつかる勇気がありませんでした。しかし、「多くの年配の修煉者たちや字が読めない修煉者たちも『轉法輪』を暗唱できたのに、若い自分ならもっとできるはずでしょう! 覚えられないという問題ではないでしょう! これは真心の問題や正念の問題である」と考え直しました。

 そこで私は、「法を暗唱しよう」と決心しました。

 法を暗唱し始めると 頭に各種の妨害が出てきた

 そして、決心した私はすぐ本を持ってきて、暗唱し始めましたが、同時に頭の中にいろいろな雑念が浮かび始め、法の暗唱を妨害するものがやってきました。口で本の言葉を繰り返し暗唱しているものの、頭が他のことを考えていました。なかなか進まないので、とりあえず、その妨害を滅するように発正念をし、師父にご加持をお願いしました。それから暗唱を続けましたが、長時間かかっても短い段落しか覚えられませんでした。

 2ページ目のところに進めなくなりました。師父は「ここに坐っている皆さんは大法を学ぶために来ているのですから、真の煉功者としての自覚を持ち、執着心を捨てなければなりません」[1]という言葉を繰り返して暗唱しましたが、なかなか覚えられませんでした。そのとき、私は突然、「大法を学んでから、私は心の底から自分が真の修煉者だと思っておらず、自分が修煉者であることを意識していなかった」と、悟りました。そのことは自分自身では良く分からなかったのですが、師父が察知され、そこで、師父が私に繰り返して暗唱させることで、啓発してくださいました。それが分かると私は震撼しました。この根本的な問題に対して、自分は曖昧(あいまい)にしていました。本当に厳粛な問題です。私は1998年から法輪大法を学び始め、今までずっと、法輪大法の門の中に片足を、また、門の外にも片足を置きながらここまで歩んで来ました。本もたくさん読みましたが、煉功はたまに行っていました。真相を伝えることは少なく、長い間、常人とほぼ変わらない有様でした。この長年、私は法輪大法のことを認めている常人と何の違いがあるでしょうか、と思いました。

 「今現在こそ、自分がやっと修煉者になれた」と思いました。自分の問題点を探し出し、殻を一層破ったと感じ、恥ずかしい気持ちにもなりました。問題点を見つけて認識できて、2ページ目を順調に覚えました。

 その後、早く覚えようと気持ちばかり焦り、時々「止めようかな」とも思いました。しかし、正念を保っているため、法を暗唱しながら、良くない考えを取り消しました。暗唱する中で、100回以上も読んだはずの『轉法輪』が、一部の内容が始めて読んだと感じると同時に、師父の論理的な思考力に驚かされました。師父がこのような複雑なことを段階的にはっきりとおっしゃり、私たちに前代未聞の法理を教えてくださり、天上に登れる梯子まで差し伸べてくださいました。法を覚えることによって、法に対してより深い理解が出来るような気がしました。

 第二講の「それは慈悲心から出るものではありません。その人は名利心を全然捨てていないので、慈悲心が現われるはずがありません。彼は自分の名誉が失われるのを心配するあまり、その病気を代わりにもらえるならもらってもよいとまで考えるのです。名誉を失いたくないのです。なんと強い名利心でしょう!」[1]のところで、私はまた前へ進めなくなりました。最初は自分の内に向けて探さず、ひたすら覚えようとしましたが、「自分には名誉を求める心はなかった」と、潜在意識にありました。1時間かかっても覚えられず、「自分でもそれと感じられないほど強烈なものとなっています」[1]という言葉が突然、頭に入り込んできました。私はすぐ、「その心がなかったのではなく、その心が根強くて自分でも感じられなくなっている」とわかりました。そして、発正念してその心を取り除き、その言葉も順調に覚えました。

 法を暗唱する過程で 関を乗り越える

 第三講のところまで暗唱したとき、私は一つの関を乗り越えました。

 ある日の朝、私は法を暗唱しようと思ったとき、突然、全身に寒気がし始めました。「どうして、この状態が現れたのか」と内に向けって探したところ、昨日の夜の夢を思い出しました。「銀行の大ホールで、ある人が講義を始めようとしたとき、ホール内がとても暑いので、講義をする人が手を振っただけで、涼しくなりました。それで、聞いていた人達はその人を敬服し、私も『この方は私の師父です』と誇らしく思いました。しかし、師父にお目にかかった同修は、師父はとても背が高くてハンサムだと言っていたのですが、この講義をする人は背が低く、顔もブスだな」と思った途端、目が醒めました。

 「あなたが勝手にその人を師と仰ぎ、彼についていって、どこへ連れていかれるのか分かりますか? 彼でさえ正果を得ていないので、あなたの修煉は無駄になるのではありませんか?」[1]。私は師父を間違ってしまいました! 大きな過ちを犯しました! それで、魔が私に迫害を加えてきたと思って、すぐに発正念をしました。しかし、1時間発正念しても、寒気が無くなるどころか、歯がガチガチ鳴るほど酷い寒気がしました。

 そして、遠方にいる母に電話をし、発正念してもらうように頼みました。電話を切って寒気が無くなったのですが、今度は手足が痙攣し始め、全身に電流が流れたように感じました。

 私は跪いて、「師父、私の主元神は醒めていなかったので、夢の中で師父を間違えてしまいました。本当にすみませんでした」と自分の過ちを告げ、謝りました。しかし、痙攣が治まらずますます酷くなり、私は地面に倒れこみましたが、倒れたままで発正念を続けました。「今後、夢でも同じ過ちを犯さないようにしよう。時々刻々醒めている状態を保つようにしよう」と自分に言い聞かせました。

 そのとき、縄で体をしっかり縛られているように感じ、体が動かず、しかも、呼吸困難にも陥りました。先ほどは、寒気で震えが止まらなかったのに、今度は急に全身が汗まみれになりました。手が痙攣で鳥の足のようになって、両腕の筋肉が硬直して、まっすぐに広げられなくなりました。そして、私は足を使って腕を押し広げようとしましたが、腕が鉄の棒のようで全然広げられませんでした。そのとき、突然、「本当の修煉は、あなたが想像しているほど容易なことではないのです。修煉したければ、修煉して上がっていけるのだと思いますか? 真に修煉しようと思えば、直ちに生命の危険に晒され、こういった問題に引きずりこまれます」[1]と、私は覚えたばかりの法を思い出しました。

 これは私に与えられた「生死を放下できるかどうかの試練だ」と認識し、心の中で「私は死ぬのは怖くないのだが、今ここで死ぬわけにはいかない。まだ、法を全部覚えていないし、このままでは、ここ数年の時間を無駄にしてしまったことになる。せっかく法を良く学んでいこうと思ったからには、ここで私の肉体を奪うことは許さない。何があっても、師父について最後まで歩んで行きたい」と固く決心しました。そして、心が落ち着き、恐怖心がなくなりましたが、体に電流が通過したようで、地面にゴロゴロと転がって、体が丸まり、汗が髪の毛から流れ出て、口から言葉が出せず、息苦しくて、顔の筋肉も震えていましたが、心の中では、「法輪大法は素晴らしい! 真・善・忍は素晴らしい!」と繰り返し、繰り返し念じ続けました。

 私は母に電話してから、母は私のためにずっと発正念し続けました。その3時間後、母はやはり心配で、仕事中の私の夫に電話をかけ、「家に帰って、娘の様子を見に行ってください」と告げました。夫が帰宅し、私の様子を見て、すぐ救急車を呼びましたが、その時、私は精一杯の力を振り絞り、「行かない」と言いました。しかし、救急車が来てしまい、私を病院に運びました。

 病院で血圧、血糖値など、いろいろな検査をしましたが、血液中のカリウムがわずかに低めで、他はすべて正常値でした。私は病床で横になっており、寝返りさえ出来ませんでしたが心の中では、「この関を乗り越えられるように、助けてください」と、師父にお願いしました。病院で点滴を受け、数時間経っても症状が改善しませんでした。「これは関門で、病気じゃない。病院では治らない」とわかっている私は、「この難が私の難なら、耐えてみせるが、私の難でなければ、私は耐えない。師父、助けてください。お願いします」と考え、すべての力を出し切って、痙攣している手を広げて、広げていると、なんと、本当に広げられました。「私はもう大丈夫だ」と感じ、自分で起き上がりました。そして、夫に「家に帰ろう」と言って、自分の足で病院から出ました。

 午前10時過ぎから夜の8時までの9時間ほどでしたが、私はこうして師父のご加持の下で、この難関を乗り越えられました。

 帰宅してすぐ、私は法を暗唱し続けました。現在、法を覚えるスピードが上がり、雑念の妨害も少なくなり、本を持つと心がすぐ落ち着くようになりました。本の言葉が順番に並んで頭に入って来るような感じです。以前に感じていた、隔てのようなものがなくなり、3カ月で『轉法輪』を一通り覚えました。1回暗唱し終えて、私は生まれ変わたように、「本当の修煉者になれた」と強く感じました!

 法の暗唱で 執着心が取り除かれる

 法を暗唱することによって、多くの執着心が取り除かれました。以前、利益を得る心が強くて、なかなか無くすことが出来なかったのですが、法を暗唱してからは、「絶対にこの執着心を取り除こう。すべての執着心を見逃さないように取り除こう」と言い聞かせました。

 ある日、友人達とレストランへ行って食事をしました。食事中、友人は突然私に、「この店のナイフ、フォーク、スプーンはとても使いやすいね。あなたは何個か持って帰ったら」と言い出しました。私はどういうことなのか分からなくて、何にも言わなかったのですが、友人はまた、「大丈夫よ。皆いつもここで食事するとき、もらって帰ったの」と言いました。私はそのスプーンを見ながら、「私は今、修煉者だ。このような些細な利益であっても、大きいな利益であっても得るべきではない。他の人と同じようにしてはいけない」と考え、心が少しも動じませんでした。

 それから、私は徹底的にそのような利益を得ようとする心が無くなりました。

 その数日後、私は子供を連れてデパートへ買い物しに行きました。デパートのトイレで、誰かが忘れた最新式のiPhoneが置かれていました。私は心が少しも動ぜずに出て行きました。「これは私に与えられた試練だ」と分かりました。法を暗唱する前の私なら、強烈な利益心のために、その携帯電話をポケットに入れていたかもしれませんが、今の私は違います。

 「どこの講習会でも、落後する人、悟りが少し遅れている人がどうしてもいます。 あなたにどんな状況が現われても、すべて正常なことなのです」[1]。これは、師父が私のことを言われているのではありませんか。法を正すことが終わりに近づいている現在、すでに終点に到着した同修もいますが、私はやっと今、始点に立つことができました。

 これまでの私は悟性が本当に悪かったのです。母が1998年に法を得たばかりのとき、夢を見ました。「母が6、7歳の私を連れて道路に沿って歩いていると、突然、1台のジープが走って来て、私たちのそばで止まりました。そして、師父が車から下りられると、母はとても嬉しそうに師父にご挨拶を申し上げました。しかし、師父がずっと私の方を見つめられ、母がすぐに師父に挨拶をさせようとしましたが、私はずっと母の後ろに隠れていました。私たちの貧困をご存知の師父は、2000元を取り出されて私たちに渡そうとされましたが、母は師父のお金をもらうなんて、とんでもないことです……」という母親が見た夢のことを話してくれました。

 目が醒めると、母は私に「師父があなたのことを心配してくださっていますよ。あなたが常人の中で迷うことを心配されて、わざわざ車に乗ってあなたを見にいらっしゃったのよ」と話してくれました。

 最初から最後まで、千百年来、師父は私のことを心配してくださいましたが、私はこの常人の迷いの社会で修煉の門の中に片足を入れ、もう片足は門の外に置いていました。法の力により私はすっかり変わりました。法をよく学んだので、すべての問題に正念で対処することが出来るようになり、執着心も簡単に捨てられるようになりました! 法の力で、物事に対して対応するとき、自分が修煉者だと真っ先に考えるようになりました!! 法の加持がなければ、執着心だと気づかないし、師父について本当の家に帰ることが出来ませんでした。よく法を学ぶことは、本当に重要なことで根本的なことだと思います!!

 師父の慈悲深い済度に感謝いたします。

 師父が私を見捨てられなかったことに、感謝いたします。    合掌

 注:
 [1] 李洪志師父の著作:『轉法輪』

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/8/4/352049.html)
 
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