文╱中国の大法弟子
【明慧日本2017年9月30日】私は20年の修煉の道を振り返って、「1人の修煉者として、理性的に法を認識することができ、そして師父の話をしっかり聞くことができれば、きっと失敗が少なく、損失を避けられ、法を実証する道を順調に歩むことが出来る」と深く体得しました。
私は2008年からやっと本格的に真相を伝えるようになりました。10年近い辛酸苦楽の中に、多くの出来事がありました。最初の頃、一対一で話が出来ても、大勢の人に大法の真相を話すとなると、観念に妨げられ、なかなか突破出来ませんでした。いろいろな努力を試みましたが、顕著な効果はありませんでした。2013年、職場で、市の労働組合の大会に出席する代表を選出した時、私は選ばれましたが、市に名簿を提出した時、私は法輪功を修煉しているという理由でその資格が取り消されました。その時、「これは大法修煉者に対する差別で、迫害だ」と悟りました。
師父は法の中で、どこかに問題が起きれば、そこで真相を伝えるべきだと教えてくださったので、私は職場のすべての人に真相を伝えなければならないと認識しました。私は朝の会議で同僚に真相を話そうと考えました。しかし、言うのが簡単ですが、実際にやろうとすると、今まで何度も連行され、迫害を受けた恐怖の記憶がよみがえり、1人に真相を話すのも大変なのに、20人近い人の前で真相を伝えることは私にとって大きな壁でした。一方、「これは中国共産党の邪悪を暴き、人を救ういいチャンスで、しっかり真相を伝えなければならない」と分かっていました。
1日目の朝の会議の時、私は心が落ち着かず、休んでいる人や会議に出席している人がいるのを見て、「今日は全員が揃っていないから、明日にしよう」と口実をつけて逃げてしまいました。翌日、朝、自転車で団地を出て、「あれだけ多くの人の前で話さなければならない」と思うと、心の中で緊張し、体が震えてきました。「あなたはなぜこんなに恐れているのか? 生死の関門を乗り越えるほど恐ろしいのか? それなら、この恐怖心をなくそう」と自問自答しました。こうして、次第に心が落ち着いて腹をくくりました。朝のミーティングの時、私は同僚全員の前で、この度の経緯を説明し、法律の見地から「国民には選挙権と被選挙権があり、人の信仰によってそれは影響されるべきではない。正当な理由もなく選挙の結果を否定するのは民意を無視することで、皆さんの権益も侵害されている」と話し、「道徳の低下、環境の破壊、そのすべての根源は無神論にある」と言い、さらに、修煉者を迫害すればどう言う結末になるか、キリスト教を迫害したローマが繁栄から衰退への道を歩んだ歴史を話しました。私の話は皆の理解と賛同を得ました。
話が終わると、私は体が軽く、気持ちが爽やかになり、恐れの物質が一掃されたように感じました。私はようやくこの難しい第一歩を踏み出しました。、皆に真相を伝え終わった1時間後、なんと、会社はかつてない大規模な人事異動を発表しました。私の部門では、5人が他の部署に異動になり、彼らはまるで私から真相を聞くのを待っていたかのようでした。私はこのことに大変驚きました。
その1年後、仕事内容の変化によって、またこのような多くの人に真相を伝える機会がありました。真相を伝える事は人々の心を開く万能の鍵です。それから、私の部署のすべての人が真相を知り、十数年来大法弟子に対する迫害がどれほど残酷で邪悪なものかを知ると同時に、「市民はこの迫害を通して、中国共産党の邪悪の本質を見破った」ことを知りました。周りの環境は大きく変わりました。私も次第に迫害を受けた傷から抜け出し、胸を張って、正々堂々と大法弟子の使命を果たし、大法と大法弟子の尊厳をしっかり守りました。
真相を伝える中で、師父は私に智慧を与えて下さいました。縁のある人に出逢えば、私は異なる角度から彼らを啓発し、独自の真相を伝える方法を作り上げました。中国共産党の悪行を暴く時、私はいつも三つの角度から話を進めます。まず、精神的な側面から、中国共産党が中国の伝統文化を骨抜きにして道徳や文化を破壊したことについて話し、次に、肉体的へ虐殺の側面から、1949年来、8千万人の中国人の非正常な死亡例を話し、最後に、環境破壊について話します。こうして、中国共産党が心から体に、さらに私達の生活環境にまで中華民族にもたらした巨大な災難を漏れなく話すと、とてもよい効果が得られました。
大学生や政府部門の知識人を相手にする場合、「宇宙は雄大で、世界を認識する方法は数多くあり、『無神論』がただ一つだけでなく、世間の問題を解決する方法も多様で、暴力や闘争だけではないこと。生活の目的も物質を求め、拝金主義だけでなく、物質は肉体細胞の次元の需要に過ぎず、一つの感覚に過ぎないことや、人間の真の生命は魂で、それは幾重にも重なり合うミクロの粒子から構成され、人間の真のパワーの源になっており、決して物質の多寡によって決まるものではない」と話すと、ほとんどの相手は聞き入れて、考えてくれるようになりました。ネット封鎖を突破するソフトを紹介する時、私はいつも「真実の世界を見て下さい。自分の心の窓を開いてください。自分の人生に新たな扉を開いてください」と言ってソフトを渡すと、ほとんどの人は受け入れてくれるのです。
2007年に黒巣から帰って来て、私は法を暗唱することを決意しました。現在まですでに10年近くなりましたが、毎日、法を暗唱することはすでに私の習慣となり、修煉の一部になりました。最も感銘を受けたのは、法の暗唱と修煉が同調している事です。例えば、毎回大周天の部分を暗唱すると、必ず大きな心性の関門に遭遇します。昨年、難関にある同修に対する態度の違いで、私は他の同修に大声で怒鳴られました。その時、私は納得できず、面子を潰され、とても悔しく思いました。この時、師父の法、「強辯に遇えば争論す勿れ 内に向けて因を求むは修煉 釈明しようとすればするほど心重し 坦懐にて執着無ければ知見出づ」[1]が脳裏に浮かびました。「これは旧勢力が隔たりを作っている、決して彼らの思い通りにさせない」とすぐに警戒しました。こうして、私の気持ちが落ち着いてきて、トラブルも収まりました。
姪は私と同じ職場で働いています。とても優秀で、私は彼女のことをとても誇りに思っていましたが、知らないうちに、自分もなんとなく浮かれたような気分になりました。今年、姪は異動になり、新しい職場では周りとうまくいかず、悩んでいました。姪の異動について、私は昔の同僚に面倒を見てくれるように頼んでいたため、「彼は姪の面倒をしっかり見てくれなかった」、「彼には責任感がない」と私の名誉心、メンツを重んじる心、怨恨心が洪水のように湧き上がりました。この時、私はちょうど『轉法輪』の第四講「失と得」、「業力の転化」を暗唱しているところでした。師父の法は甘露のように私の心に灌がれ、私は次第に冷静さを取り戻しました。「怨恨心」も抑えられ、溶かされ、だんだん消えてなくなりました。師父は私の中に長年積み上げた「怨恨」という廃物を一掃して下さいました。私の心は釈然となり、明るく広々とし、とても楽になりました。その気持ちはとても言葉で表現出来ません。
修煉してから現在まで、私は感情的に法を理解することから始まり、理性的に法を理解するようになり、さらに法から法を理解するように変化しました。そして、問題に遭遇すれば、すぐに同修と相談することから、今、どんな事に遇っても冷静になって内に向けて探し、自分で問題に対処出来るようになりました。今は、どうしても出来ない場合を除けば、私はできるだけ同修を邪魔しないようにしています。それも全体を圓容することで、法の一層の内包だと悟っています。
心から師父に感謝いたします。そして、同修の皆さんに感謝いたします。
20年の修煉の中で、常に師父の慈悲なるご加護を感じています。師と法を信じていれば、師父の話をしっかり聞けば、きっと穏健に修煉の道を歩む事ができ、そして、どんな関門でも乗り越えられると信じています。
注:
[1] 李洪志師父の詩:『洪吟三』「辯少なしに」