「返事を期待する心」を放下し、多くの心を放下する
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文/海外の大法弟子

 【明慧日本2017年10月9日】今から考えてみると、この「返事を期待する心」に言及すると、やはり数年前から自分は、学校のテストの結果に執着することから始まっていたと思います。 

 私は毎回、学校の小テストであれ、定期テストであれ、その結果を非常に焦る気持ちで待っていました。テストの結果がいつも気になっており、直ぐに調べに行ったり、結果が直ぐに出なかったならば、落ち込んだりしていました。気になって待っている間はとても辛く感じ、この状態は小学校から大学まで続き、ほとんど改善されることはなかったのです。これは一種の強い執着心だと気が付く事もなく、私の人間関係の中にも、ある大きな事がもたらされてしまいました。

 大学生のとき、仲の良い友人がいました。その彼にメールを送りましたが、直ぐに返事が来ませんでした。私は彼のことを礼儀知らずで、私のことを重視していないと思い込み、彼とトラブルになってしまいました。しかしその時、自分に問題があるのかどうかを、内に向けて探したことは全くありませんでした。

 いつまでも、この執着心を取り除かないから、トラブルがますます激しくなってしまいました。彼からメールの返事が一週間来なくて、私は怒ってしまい胸が痛くて、辛くて眠れませんでした。当時も、私は学法をしていましたが、どうしてもこの関を乗り越えることが出来なくて、結局、大切な彼と別れる羽目になってしまいました。

 それから数年が経ちました。最近、周りの同修にもこれによく似たトラブルがあり、再びこの問題についての思いや、考えを分かち合いました。

 私は同修のトラブルを思い出して、自分にもこのような問題があったので、真剣に内に向けて探してみました。

 そこで私は悟りました。「返事を期待する」という心は私心であり、それは、自分の話が重要であり人に認めて欲しいということです。その為に「返事を期待する」ことの心が強くなりました。この執着する心の中には、闘争心、堅持する心、名誉を求める心などが隠れています。修煉者は、これらの執着心を取り除くべきです。正直に言いますと、人からの返事がそんなに重要ですか? どうして人の立場にたって物事を考えることができないのでしょうか? おそらく相手は忙しくて返事が出来ない状況であったかも知れません。

 この執着心に気付いてからは、私は平常心を保ち、淡々とした気持ちで周りの人と接することが出来るようになり、それからは、人からの評価も気にならなくなり、色眼鏡をかけて人を評価することもなくなりました。

 内に向けて探すことは、とても有効な方法です! 私たちは身の回りで起きたことに対して、自分とは関係がないと思ったときでも、辛い思いをしたときでも、必ず、内に向けてよく探してみてください! そうすれば、多くの事がきっと向上する良い機会になると思います。

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/9/29/354301.html)
 
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