師父が按排された所で私は輝く
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文/黒竜省の大法弟子

 【明慧日本2017年11月8日】私は地元で携帯電話の代金を徴収するお店を開き(中国では、それぞれの電話会社或いは電話料金を徴収する店で料金を支払う)、お店の奥に寝室等を儲けて、そこで生活しています。初めの頃、同修たちが真相を伝えに出かけているのを見て、とてもうらやましく思いましたが、私は店があるので、なかなか出かけられません。そこで、アルバイトを募集しましたが、どの人も長続きしませんでした。師父が私をこの場所にご按排されたということは、ここが自分の修煉環境となるわけで、大法弟子一人ひとりの歩むべき道はそれぞれ異なり、私も自分で修煉環境を開いていかなければなりません。アルバイトの募集を中止して、自分で店番をしながら顧客に真相を伝えるのも一つの道ではないでしょうか。

 最初のころ、恐怖心と面子を重んじる心があるため、多くの縁のある人を見逃してしまいました。衆生が自分に背を向けて去っていく姿を見て、とても悲しくなりました。師父がご按排された機会を逃し、真相を聞くことのできなかった生命は未来を選択するチャンスを失いました。私はなぜ笑われるのを恐れているのでしょうか。そもそも基点を正しく置いていないからなのです。師父は私たちに善良な人になるように説かれました。世界中で大勢の人々が大法を学んでおり、法輪功を迫害している江沢民が悪いと、なぜ正々堂々と相手に伝えられないのでしょうか。

 面子だけでなく、恐怖心も作用しているのです。師父は「心から相手を思い、私心が全くなければ、あなたの言葉は相手を感涙させます」[1]と説かれました。心の底から相手の為を思っていれば、きっとこの思いが相手に伝わります。そのような自分を誰も加害するはずがありません。そうなのです。やはり私自身の問題なのです。さらに自分を修めて、他人のために考えなければならないのです。時には、携帯電話を持ってきて、修理などを頼みに来る顧客がいます。時々私もよく分からず、あれこれ弄りながら勉強し、できる限り顧客を満足させます。電話料金の内訳を紹介する時も細かいところまで伝え、無駄と思う金額の所まで顧客に教えます。このような接客をすると顧客のほとんどが喜ぶので、この機会に大法が迫害されている真相や、天安門広場での焼身自殺事件が作り上げられた嘘であること、「三退」や、大法の素晴らしさを自分の言動を交えて伝えます。本当に自分のために思っていると分かれば、ほとんどの顧客は「三退」に同意してくれます。しかし、反対する顧客もいます。そういう人に会うと、自分の修煉が疎かになったと分かります。不純な心で言ったので、相手を感動させることができず、「三退」させることができませんでした。師父は「この世ですれ違って、話ができなかった人にも慈悲を与えなければなりません。済度されるべき人、更に縁のある人を失わないでください」[2]と説かれました。それなら、自分の心を落ち着かせて微笑みを浮かべ、「今日はうまく話せなかったようです。これから、また別の大法弟子に会った時、必ず聞いてみてください」と伝えます。例え私の話を聞いてくれなくても、かつて自分に真相を伝えてくれた大法弟子がいて、その人は中国共産党が言うような悪人ではなかったと、心のどこかで分かってくれるでしょう。相手に善の心を残し、次に真相を聞くための基盤を固めなければなりません。何人もの顧客に真相を伝えていくと、心も落ち着くようになり、段々と慣れてきました。誰かに法輪功学習者かどうかを尋ねられれば、私は必ず「はい!」と自信満々に答えます。

 サービス業をしていると様々な人会いますし、それぞれの身なりや言動も異なります。以前の私は、お店に入った顧客を見た瞬間、第一印象で相手を決めつけ、常人の観念を抱いたまま接客していました。時に常連客の場合、相手の事をよく知っているので、こういう人だと勝手に決めつけて、自分の観念で偏見を抱き、見下していました。そのため、善の心がなかなか出ず、接客態度も大法弟子らしくありません。師父は「皆さんに教えますが、今日の世の中の全ての生命は皆法のためにやってきたのです」[2]と説かれました。この世の全ての人が今日まで歩んで来られたのは容易なことではありません。やっと大法が広まったのに、衆生は俗世に迷って本当の自分を失ったのです。この中にはかつて幾世の中で自分の友人や家族になった人もいるかもしれません。常人の観念で相手の事を見ていいのでしょうか。私は何の資格があって相手を区別しているのでしょうか。気が合った人には真相を伝え、気の合わない人には何も伝えない。これではいけません。心を正さなければならないのです! それからは、お店に入った顧客を見た時、法のために来た生命と見做すようにし、自然に善良で寛大な心が現れるようになり、優しい言葉と笑みも自ずと出てくるのです。

 ある日、何人かの顧客が来ました。あれこれ聞いてくるので説明するのがとても面倒になり、それ以来、この顧客たちが来る度にイライラするようになったのです。しかし、自分は大法を修煉する者なので、他人を面倒がるようでは大法弟子失格です。きっと真相を知るために師父がご按排されたに違いありません。さっそく心の状態を整え、師父に謝りました。それから、その顧客たちが来ても何も思わなくなり、しかも、何を話しても賛成してくれて、皆喜んで「三退」しました。後で気づいたのですが、この顧客たちはこのような方法を通じて真相を理解しに来たのです。私はなんと鈍感な人間でしょう!

 この原稿を書いている時、2人の女性客が来ました。30代で私より若く見えました。2人の女性が入ってくるなり、「ここは見つけづらいね、何人にも尋ねて漸く見つかったよ」と声をかけてきたのです。彼女たちも真相を知るためだと悟った私は微笑みながら「いらっしゃいませ」と声をかけ、その後、彼女たちの質問にできる限り詳しく説明し、途中「三退」の事も伝えました。彼女たちは「三退」してくれましたが、どこか納得いかない顔をしていたので、私はさらに詳しく伝えていきました。そして、1人がとても分かりやすく説明してあげたことに礼を言ったので、私は昔の自分は今と違って、見た目だけで人を判断する人間だったと答えました。そして、それは本当の善ではないので、自分を変えるよう努力してきたこと、法輪功は「真・善・忍」を主旨としていることも伝えました。私の話を聞いた彼女は眼を大きく開けて、「今日はいいところに来たわ!」と感動し、帰り際にはまた遊びに来ると言いました。彼女たちの後ろ姿を見て、私は心から彼女たちのために喜びました。師父の按排に感謝します。

 今ではスマートフォンが普及し、高齢者の方もインターネットを使い始めました。封鎖を破るソフトがあれば、衆生が真相を知るのに役に立ち、これを開発した同修に感謝しています。ある日、私は退職した共産党の書記に真相を伝えました。彼は全く私の話を信じておらず、内心私を馬鹿にしていることもその顔からわかります。急かしてはいけないと分かり、私は彼が来るたびに少しずつ話しました。ある日、本人の了承を得て、封鎖を破るソフトを彼のスマートフォンにダウンロードし、それからしばらくして、またお店に来た時は、彼の心の変化を感じました。そこで再び「三退」の話を持ち出したところ、本人はすぐに賛成してくれ、私も彼がこれほど早く「三退」するとは思いもしませんでした。

 真相を伝える時、自分の言動が相手に影響を与えますので、私は常に自分の身なりや言葉に気を付けています。一つ一つの言動を法理で律しているため、顧客にはよい印象を与えており、優しくて、態度も良いと評判です。これも全ては師父の法の御陰であり、師父が与えて下さったのです。今の自分があるのはすべて師父のご按排なので、私はただ努力して、法の素晴らしさと「真・善・忍」を衆生に伝えていくだけなのです。

 注:
 [1] 李洪志師父の経文:『世界法輪大法デーの説法』
 [2] 李洪志師父の著作:『各地での説法』「二〇〇三年アトランタ法会での説法」

 
(中国語:http://www.minghui.org/mh/articles/2017/10/22/355779.html)
 
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